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立場に見合った着こなしが最適解!【士業・コンサル会社勤務の40代お仕事コーデ術:前編】

洒落感たっぷりのファッションやライフスタイルで注目を集めるMarisol美女組の皆さんは、何を隠そう仕事もバリキャリ! コロナ禍を経て大きく変化している仕事事情と共に、何に気をつけてどんな着こなしをしているのかを根掘り葉掘り聞きました。

\40代のお仕事コーデ座談会を開催!/

立場に見合った着こなしが最適解!【士業・コンサル会社勤務の40代お仕事コーデ術:前編】_1_1

PROFILE

(左)中川彩子さん(弁護士 愛知県弁護士会)
弁護士18年目の3児の母。個人の離婚、相続などの身近な案件から、上場企業の社外役員を務めるなど仕事は多岐に渡る。パーソナルスタイリスト、ファッションコンサルタントとしても活躍中。
中川彩子さんのブログ

(中)野口 光さん(コンサルティング会社勤務)
グローバルファームのコンサルティング会社勤務の1児の母。コロナ禍後はクライアントとの打ち合わせ以外は基本リモート。大企業のCxOにも会う役職柄、ジャケットはマスト。
野口光さんのブログ

(右)t.m.kさん(不動産鑑定士)
銀行員、駐在妻、化粧品会社勤務を経て、40代から不動産鑑定士として主に投資用不動産の評価に携わる。出張とデスクワークがあり、出張時は動きやすさを、デスクワーク時は適度に華やかが信条。
t.m.kさんのブログ

■ お仕事コーデは「どう見られるか」を俯瞰でジャッジ

立場に見合った着こなしが最適解!【士業・コンサル会社勤務の40代お仕事コーデ術:前編】_1_2

ー皆さん美女組のランチ会などでお会いしているかと思いますが、なかなかお仕事内容まで踏み込んで話す機会はないかと思います。改めておひとりずつどんなお仕事をされているのか教えてください。

t.m.k

私は40代で転身して、現在は不動産鑑定士として働いています。主な仕事は不動産の評価で、東京を中心に、全国各地へ出張しています。多いときで月の半分程度、平均的には月の1/3程度が外出や出張です。リモートはありません。

野口

監査法人系のコンサルティング会社に勤めています。主な業務はクライアント企業へシステムや会計などのソリューションを提案、あとは進行中のプロジェクトのレビュー、プロジェクトの立ち上げとメンバーのマネージメント業務などです。クライアントとの打ち合わせは直接お会いすることが多く、役職の高い方にお会いするのできちんと感は必須ですね。それ以外は現在リモートなので、出社は週1回程度です。

中川

私は弁護士をしていまして、18年目になります。11名在籍する弁護士事務所を共同経営していて、いわゆる町弁と言われる個人の離婚や交通事故、相続、刑事事件などの民事訴訟を扱っています。平均30件程度の案件を抱えていますね。他には企業顧問としてトラブルや契約書の相談にのったり、上場企業と非上場企業2社の社外役員もしています。 オンライン対応もしていますがやはり対面を希望される顧客の方が多いのと、今年から裁判がWeb会議で行われることになったこともあり、以前と変わらず事務所に出社しています。

―皆さん第一線でご活躍されているんですね。お仕事コーデで心がけていることは何でしょうか。

中川

私の仕事(弁護士)ってスーツでしょう?と思われがちなのですが、実はほぼ着ないんです。というのも職業柄固いイメージを持たれるのでできるだけ柔らかく見せたいのと、裁判でも当事者がいない際は意外とラフな格好をすることが多くて。今日着ているようなジレはさっとはおるだけで多少カチッとしつつ固くなりすぎない絶妙さで、流行り始めてからは本当に重宝しています。

―中川さん、ヘアのメッシュも素敵ですね。良い意味でイメージを裏切っているというか。

中川

ありがとうございます。職業的にOKかNGかと言うと無理やりOK にしている部分はありますが(笑)、特に指摘されないので楽しんでいます(笑)。

野口

ジレいいですね。私の仕事ではクライアントに会う際は難しいですが社内でワークするときはOKかなと思います。 服装に関しては完全にクライアントに合わせますね。テレビ局担当のスタッフはスタジオを革靴で歩くと音が出るのでスニーカーを履くのがマナーですし、私は昔ながらの日本企業がクライアントなので、目上の男性の方のスーツに合わせて私もスーツやジャケットで失礼のない着こなしを心がけています。

t.m.k

私は出張とデスクワークで服装を分けています。私の仕事には不動産の現物確認・現地調査が含まれるので、マンションの屋上に登ったり道路をメジャーで測ることもある為、動きやすさは大切な条件です。基本はパンツスタイルにフラット靴、両手が空くようにリュックで行動しており、アクセサリーも最低限にとどめています。 デスクワークの日は長時間座りっぱなしなのでお腹を圧迫しないものを中心に、今日着ているようなジャンパースカートやワンピースを選ぶことが多いです。トップスは白のボウタイなど形で華やさを取り入れたり、グリーンやレッド系など色を取り入れたりしています。服装に関しては細かい規定等はなく、自由度が高い職場です。

野口

私も社内でワークをする日は極力カジュアルダウンするようにしています。ジャケットをカチッと着ていると若手から話しかけづらいと思われてしまうらしくて。きれいめブラウスのような、ジャケットの下に着るトップスぐらいのものを着ることが多いですね。ただあまりにもカジュアルだと女性はなめられてしまう時もあるので(笑)そのさじ加減が難しくて、程よくきれいめがポイントでしょうか。

―年齢を重ねキャリアに応じて服装にも変化があるかと思います。若い頃と今を比較して今はしていない服装や、逆にアラフォーの今だからこその着こなしなどありますか?

中川

若い頃はなめられなくない一心で、今思うとトンがった格好をしていましたね(笑)。20代の女性弁護士というだけでなかなか年上の男性から同等に見てもらえないこともあったので、ピークドラペルのジャケットや派手な配色など攻撃性のある格好をしていました。 今40代を迎え、それなりにキャリアを積んできたという余裕もでてきたので、服装で威圧する必要がなくなりとても楽になりましたね。歳を重ねて良かったことの一つです。

t.m.k・野口

かっこいいです。

立場に見合った着こなしが最適解!【士業・コンサル会社勤務の40代お仕事コーデ術:前編】_1_3

▲「オフィスで書面作成、Web会議で裁判の期日のときのコーデ。ジレはブラウス1枚では心もとないときにはおるだけでスタイルがきまるのでとても重宝しています」(中川さん)

ブラウス:UNIQLO(JWアンダーソンコラボ)ジレ:DEPAREILLE スカート:PLST 靴:TONY BIANCO ブローチ:TASAKI ピアス:MIKIMOTO バッグ:HERMES

中川

さっき野口さんも仰っていましたが、これからは取っつきにくくならない、柔らかく見せるバランスの取り方が必要だなと思っていて。特に個人のお客様が相談で来所された時に、こちらがビシッとスーツでキメていると話しづらいと思うんです。なので最近はニットに軽くジャケットをはおるぐらいの服装が多いですね。

―中川さんは個人のお客様以外にもお仕事の幅が広いですよね。予定に合わせて着こなしを変えますか?

中川

そうですね、企業のお客様にお会いするときはジャケットにブラウス、パンツだったり。たまに社外取締役として株主総会に出席する際はスーツを着用したりと、期待される立場に見合うような服装をしていますね。野口さんはどうですか?

野口

私の場合は若い頃担当していたクライアントが割とゆるめだったのと、若気の至りで自分のことだけを考える節があったので(笑)今よりもラフでしたね。今は私自身の役職が上がりお会いする方も役職の高い方が多いので、クラシカルな着こなしを心がけています。ほぼトレンドは取り入れられないので、その分は休日にぶつけています。

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▲「クライアントミーティングの際のコーデ。トップスのレースの透け感や、強い色味を抑えることで、きちんとしつつ柔らかさを意識しました」(野口さん)

ジャケット:KASHIYAMA トップス:ELFRANK スカート:TomorrowLand 靴:MAMIAN 時計:ROLEX ネックレス:Tiffany&Co. 指輪:Cartier バッグ:VASIC

t.m.k

私もお二人と同じで、若い頃は見栄えや主観重視でおしゃれをしていたけれど、今は仕事でお会いする方からどう見られるかを意識するようになりましたね。おしゃれを客観的に判断できるようになったというか。ただあくまで自分が着ていて心地よく、明るくハッピーになれることを大切にしています。

立場に見合った着こなしが最適解!【士業・コンサル会社勤務の40代お仕事コーデ術:前編】_1_5

▲「締め付けられないジャンパースカートはデスクワークに最適。ボウタイブラウスで気持ちを上げるのが密かなポイントです」(t.m.kさん)

ブラウス:STRAWBERRY―FIELDS ジャンパースカート:URBAN RESEARCH ヘアアクセ:プレゼント バッグ:LOUIS VUITTON

―ちなみに服装に関して、上司や同僚から何か指摘されたという経験はありますか?

野口

以前はありましたが、今はコンプライアンス研修で容姿に関してのコメントはしないようにと言われているのでなくなりましたね。「髪切った?」などの挨拶代わりの会話も今はNGです。

中川

ルックスに関してはネガティブなことはもちろん、ポジティブなことでも言わない方が無難と言われていますね。

野口

ルッキズムに関して近頃はかなりセンシティブになっているなと感じます。だからこそ、私としてはこういう時代に率直に言ってくれる方は大事だなと思っていて。以前は声のトーンやネイルの色など上司に指摘されて気づくこともあったので、今となってはありがたいですね。

▶後編へ続きます!

撮影/杉本大希 取材/松崎のぞみ

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