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ゾンビ映画という先入観なく、 飛び乗って欲しい釜山行き 「新感染 ファイナル・エクスプレス」

 ヨン・サンホ監督は、2011年に釜山国際映画祭で三冠、2012年のカンヌ国際映画祭監督週間に正式出品したアニメーション「豚の王」で知られる気鋭の若手監督だ。 校内暴力を描き、韓国社会を風刺したアニメーションで、「息もできない」のヤン・イクチュン監督や女優キ・ムコッピさんらが声優として参加するなど、彼の鮮烈な才能を世に知らしめた。

 その監督が手がけた初の実写映画としても注目を浴びたのが、「新感染 ファイナル・エクスプレス」だ。初の実写映画なのに莫大な制作費に加え、この映画やドラマ「トッケビ」人気で世界からラブコールが絶えないコン・ユさん(ルイ・ヴィトンの広告にも起用されている)、ドラマ「恋愛の発見」のチョン・ユミさん、映画「群盗」のマ・ドンソクさん、チョ・ジョンソクさんとドラマ「トゥー・カップス(原題)」の出演が決まっているチェ・ウシクさんらが参加。韓国ドラマや映画の持ち味の、スピード感があり、あっという間に惹き込まれる。韓国では1100万人以上の観客を動員、国内外で大ヒットし、カンヌ映画祭出品、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭では、監督賞・視覚効果賞を獲得し話題となった。ハリウッドリメイクも決まっているといえば、人気のほどがわかるだろう。

 懐かしい雰囲気の残る港町、釜山には4度訪れたことがあるが、そのうちの2度はこの、ソウルから釜山行きのKTX、韓国高速鉄道で。この映画を観た後にも乗ったのだか、なんだか不思議な感じがした(笑)。パンデミック・ゾンビ映画、パニックホラーという先入観にとらわれず、ぜひ飛び乗って欲しい、じんわり温かな気持ちにもさせてくれる、とにかくよくできた作品!!乗り遅れ注意!!!!
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主演のコン・ユさん
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マ・ドンソクさん
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ちなみに、コン・ユさんも妊婦役のチョン・ユミさんも釜山出身


桂まりさん●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「専門外ではありますが、泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!」

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