「おつかれさま」:普遍的で刺さるポイントが満載(編集O田)
編集O田が「今年最も心を動かされた」と語るのが、IUとパク・ボゴムが主演したドラマ「おつかれさま」です。1950年代から現代まで続く韓国社会の急激な変化を背景に、エスンとグァンシクの人生がていねいに描かれ、時代を生き抜くふたりの強さとあやうさが静かに胸に残ります。幼少期から積み重ねられる人生の描写は、日本の朝ドラのように主人公とともに時間を歩んでいる感覚を呼び起こし、視聴後も余韻が長く続く作品です。
O田が今年注目した俳優に挙げたのはソン・ソック。「君は天国でも美しい」で見せたピュアな笑顔が印象的で、これまでの影をまとった役柄とは異なる柔らかさに惹かれたとのこと。彼が本作で見せる穏やかで優しい表情には、俳優としての奥行きがあらわれ、作品全体の雰囲気をさらに豊かにしています。
「ウンジュンとサンヨン」:「親友」のいる人生の豊かさを知っている人へ(編集K池)
編集K池が選んだ「ウンジュンとサンヨン」は、大人になっても忘れられない“親友”という関係が持つ複雑さを描いた作品です。ある出来事をきっかけに距離が生まれたウンジュン(キム・ゴウン)とサンヨン(パク・ジヒョン)が再会し、互いに蓋をしてきた感情や後悔と向き合っていく物語。物語の進行はゆっくりとしていて、現実を生きる大人の心の揺らぎをていねいに描いています。友情・仕事・恋愛・家族といった人生の大切なテーマが自然に折り重なり、静かな余韻が深く残る作品です。
さらに、K池が今年の注目俳優に挙げた赤西仁は、日韓合同ドラマ「匿名の恋人たち」での存在感が光りました。脇役でありながら、視線を引き寄せる大人の色気が漂い、日本の俳優が韓国ドラマの中で新しい魅力を見せるシーンが増えていることを感じさせます。来年も日韓共同制作の作品が多く控えており、日本・韓国双方の俳優の魅力に触れられる機会がさらに広がりそうです。
「いつかは賢いレジデント生活」:医師として人として成長する喜び(ライターM田)
最後は、韓ドラを日々観続けるライターM田からのおすすめ作品「いつかは賢いレジデント生活」をご紹介します。
医師を志して研修医になった若者たちが、厳しい現場に戸惑いながらも仲間と支え合い、少しずつ成長していく物語です。新米医師として忙しく働く毎日の中で、患者との出会いや別れ、恋愛や友情、将来への不安が重なり、医師として、人として“賢さ”とは何かを学んでいきます。医療現場の描写と人との関わりが丁寧に積み重ねられた青春群像劇です。
そして、M田が今年注目している俳優がイ・グァンスです。「捏造された都市」での悪役、「離婚保険」でのコミカルな役など、脇役でも強い存在感を放っています。190センチを超える長身で、韓国ではバラエティでも人気のイ・グァンス。その独特で親しみやすい魅力に、皆さんもぜひ触れてみてください。
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