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待ち合わせの東京駅で大きなバラの花束を抱えて待っていた【アラフォーケビ子の婚活記 #39】

【vol.39】『アラフォーケビ子の婚活記ー良くも悪くも今が私の適齢期ー』毎週金・土・日21時更新。
当日。東京駅、丸の内南口改札に着いたら大きなバラの花束を持ったパンダさんが待っていたのである。
待ち合わせの東京駅で大きなバラの花束を抱えて待っていた【アラフォーケビ子の婚活記 #39】_1_1
極端な人見知りと恥ずかしがり屋の私は、満面の笑みで花束を渡そうとするパンダさんに驚いてしまった。

ここで渡そうってのかい!人が見てるのに!恥ずかしいじゃないか!パンダさんの気持ちより自分の気持ちを優先して真顔になってしまった。

このパンダさん、どんだけ女慣れしてるんだ。それともピュアなのか。数回会っただけの言ってみればほとんど見ず知らずの、LINEだけは積極的な、そう、ペンパルよ。ペンパルみたいな女の誕生日のためにバラの花束を抱えて東京駅丸の内南口で満面の笑みでこちらに向かってくる。

撃たれるか?花束の中に小銃が仕込んであるのか?銃刀法違反だ、それはない。となると?そうだ、この花束はきっと出張のお土産だ。バラが名産と言えばブルガリアか。そうか毎日カレーを食べた、カレーは飽きてきたとLINEが来ていたが、カレーの国じゃなくて実はブルガリアでバラの仕事だったのだ。そういうことなら理解できる。そうだそうだ。

頭を整理しながらパンダさんについて行くと、まっすぐ店に向かった。

高層ビルの最上階にある高級タイ料理。景色がすごい。タイ料理って屋台とかビニールのテーブルクロスの店のことじゃなかったのか。店員との会話で、窓際の景色が良く見える場所をアレンジしてくれたことがわかった。テーブルには象の背中が日めくりになっているカレンダーが置いてあり、私の誕生日の数字が並んでいる。店員さんが引いてくれた椅子に腰かけ、改めて乾杯とバラの花束、あとからあとから出てくるプレゼントとお土産をくれた。食事もあらかじめ頼んでくれており、メニューの中から前菜やメインを選ぶ。値段の書いてないメニューであった。
この店でシャンパン1本、ワイン2本、その他グラスで数杯飲み干し、酔った勢いでこんなに優しくしてくれるパンダさんに説教を始めてしまった。
カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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