2018年6月19日

人として生まれたからには逃れられない老眼。少しでも遅らせるには？

老眼予防には、水晶体の弾力性を保つことが重要！年齢とともに水晶体の弾力性は低下するけれど、先延ばしにすることは可能。10年後に差がつく!?

「最近、小さな文字が読みにくい」「目がかすむ」。もしかして、これがROGAN（老眼）というもの？誰にでも訪れるROGANにおびえる前に、まずはその真実を知って、仲よく快適に過ごす方法を見つけていきましょう。

眼科専門　医荒井宏幸先生

クイーンズアイクリニック院長。医学博士。最先端の近視矯正手術、白内障手術、レーシックの第一人者。近著に『「よく見える目」をあきらめない』（講談社）

目の酸化、疲れを解消することが大切

老眼の進行は、年齢とともに水晶体が硬くなり、ピントの調節機能が低下することで起こる。

「水晶体は皮膚や筋肉と同じタンパク質でできていて、たとえて言うなら卵の白身のよう。生卵の白身は、割ってすぐは透明で弾力がありますが、火を加えると白く凝固していきます。なるべく水晶体を軟らかいまま透明性を保ちたいと思ったら、まずは紫外線から目を守ること」と荒井先生。

サングラスなどで紫外線から瞳を保護し、ビタミンＣをたっぷりとって体の内側からもケア。

「スマホ老眼の要因となる眼精疲労を和らげることも大切です。パソコンの作業時間を減らし、目のエクササイズを。また、アラフォーは目も乾燥してくるので、目薬も忘れずに」

1)簡単エクササイズで目の筋肉をリリース！

目のエクササイズは、目の筋肉を刺激して疲れをほぐしてくれる。ただし、1 分ほどで十分！　心地よいと感じる程度に。目をギュッと閉じたり、パチパチまばたきをしたり、目の上を軽く手で覆ったりするのも◎。

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1.鼻すじを見るように眼球を中央に寄せる。

2.眼球をぐるぐる、心地よい程度に回転させる。

3.上や下を見て眼球を上下に移動。

4.横への移動も忘れずに。眼球を左右に動かして。

日中、長時間にわたって目の疲れを感じたら、すぐにクールダウン。筋肉が固まる時はリン酸がたまって熱をもっているので、冷却グッズや冷たいおしぼりなどを1 〜2 分、目に当てて。夜はホットマスクでリラックス。蒸気が出るタイプはドライアイ対策にも。

眼精疲労を和らげるには。ツボ押しも有効。目のかすみには＂太陽＂、目の奥が痛い時などは＂晴明＂、疲労感が強い時は＂攅竹＂というツボをプッシュ。指の腹で左右同時に、イタ気持ちいいと感じる場所を押し、2〜3クール繰り返して。ただし目は押さないように。

水晶体の弾力＆透明性を保つには、紫外線から目を保護することがなにより大切！　実は、水晶体はビタミンＣ活性がとても高い器官で、ビタミンＣをエネルギーにしてレンズの透明性を保っている。食事だけで十分な量をとるのはむずかしいので、サプリで効率よく摂取して。

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