「美容は、思い描いた未来を 実現する、最高の手段です」

2016年12月28日
本誌で好評連載中の「小田ユイコ meets overアラ50美女 キレイな先輩の“美”人生道」。最終回となる今月のゲストは、美容界のカリスマ中のカリスマ、小林照子さんです。

理想顔に修正する メイクはナンセンス

 御年81歳にしてこの肌のツヤとハリ、軽やかで美しい身のこなし。マリソルでもおなじみ、美容家の小林ひろ美さんのお母さまです。現在も現役で仕事をこなし、若い人と変わらないハードな毎日。美容界のレジェンドであるとともに、働く女性の永遠の憧れでもあります。
「マリソル世代は、これからの美しさと豊かな人生を構築するのに、カギを握る年齢。今を大事にしてほしいですね。成人してからの20年で積み重ねてきた経験を生かして、スイッチを切り替える時ですよ」と力強く語る照子さん。というのも、ご自身が、ちょうど40歳の時に10年後、20年後を見据えた将来設計を立て、現在の活躍へとつながったからだと言います。
「あれから40年たっていますが、今行っている事業はすべて、あの時計画したことがベース。40歳の時、私はひろ美を家に残し、仕事を休んで、考えをまとめるためにひとり、アメリカへの長旅に出ました。あの旅がなかったら、今の私はありません。長い人生の節目、そういう時間をもつことがあってもいいのではないかしら」。その時照子さんが未来に描いたのは、日本になかった新たな美容の価値観の形成と、それを後世に伝える教育の確立でした。それは見事、現在の美・ファイン研究所、フロムハンドメイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部へとつながっています。
「日本の美容はいまだに、ひとつの平均的な理想の顔を掲げ、欠点を修正するメイクを推奨するでしょう。ですが私は、美容の仕事に従事した時からずっと、修正メイクでは真の美しさは得られないと思っていました。美人は3日で飽きるというけれど、平均的な顔なんてなんの魅力も感じられないから」。一人ひとりの個性を魅力に変えるメソッドの確立。照子さん40歳にして、将来実現しようと誓った夢でした。
「若いうちはモノマネも必要かもしれないけれど、マリソル世代になったら、もう欠点修正の発想はおやめなさい。自分の顔立ちのよいところ、好きなところを見つめてきわだたせてあげましょう。没個性を脱出することが、大人の美しさの秘けつなのです」。その発想の原点は、照子さんが若い時から夢見ていた演劇の世界。貴族も貧乏人も登場する演劇では、むしろバラバラの個性を強調するのがあたりまえ。
「柔和な顔の人でも、メイクしだいでキャリアウーマンだって極悪人だって演じられる。メイクの可能性は無限です。もし仕事でなめられるようだったら、眉をきりりと描くといいわ。意志は、眉の描き方でいかようにも伝えられるのよ」

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