近くも、遠くも。未来を 想定して準備するのが美容
「充実した人生を送るためには、人生の節目に10年後、20年後の未来を描くことも大事だし、日々近い未来を思い想像して準備することも重要。今日は空気が乾燥しているようだからクリームを塗っておこうかしらとか、5時間後には大事なミーティングがあるから意志を感じさせる眉メイクをしよう、というように。それがひとつひとつ実を結び、自信という美しさが備わるのです」。
行き当たりばったりに流されて生きるのでなく、意志的に未来を操ることが美につながるのですね。
「もうひとつ、美しさを創造するのに大事なのが愛情。自分にどれだけ愛情を注げるかにかかっています。愛情のかけ方は簡単。外側にまとった皮膚を心をこめて手入れすればいいのです」。人間の体は60兆個の細胞の集合体。その細胞を泳がせている皮膚は、すばらしい一枚仕立ての「皮袋」なのだと照子さん。
「逆もしかり。皮膚と脳、つまり心は連動しているのですから、心を“上げて”いれば肌も輝きます。いつも“ほがらか”で、茶目っけたっぷりでいれば、眠っていたホルモンが活動を始め、恋をしているような状態になりますから。実際に恋愛していなくたっていいんです。気持ちのもちようで“自家発電”できますから」。新しいビジネスにチャレンジしたり、旅に出たり、学んだり、趣味に没頭したりと照子さんの日常は、自家発電の連続! 1ページ目の写真中央の立派な彫刻は、なんと照子さんの作品。月に2回、5時間は彫刻に没頭。小林家の愛猫や大好きな鳥、ハシビロコウをモデルに、作品は増え続けています。
「皮膚は、脳を薄くのばしたものという説があるそうで、光や音を感じている可能性もあるんですって。私は五感だけでなく、直感である第六感や第七感も皮膚には備わっているように感じるの。子供の時は直感が冴えていて、自分が本当にしたいことが見えているんだけれど、大人になるにつれ、それを常識や社会のルールで封印してしまうでしょう。皮膚の調子がよければ直感が冴え、出会った人が自分にとっていい人かどうかもジャッジできるし、今、そして将来、自分が何をなすべきかが見えてくると思うのですよ」。