更年期を恐れずに。 キレイは自分への愛情しだい
「マリソル世代は閉経に向けてしだいに女性ホルモンが減っていきます。そのことに半ばおびえ、若さにこだわり、可愛くふるまう人もいるかもしれません。でも、そんな人に言ってあげたい。あなたの真の美しさは女性ホルモンが減った“その先”にあるのですよ、と」。
今は更年期のメカニズムや情報が伝わりすぎていて、元気な人まで心配性になってしまっていると照子さんは指摘します。
「これまで私の体を支えてくれ、さまざまな経験をさせてくれた女性ホルモンに感謝。そして、先ほども申したとおり、足りなくなったぶんはお手入れと愛情で補えばいいのです。ありがとう、そしていつも無理させてごめんね、と心の声をかけながら優しい手つきで触れてあげる、ホットタオルで肌を温めてあげる、そんなことでいいのです。私が娘ひろ美に一番教えたかったのは、その一点です」。
忙しい中でも美しさを保ち、真のエイジレスを更新し続ける小林母娘。美の真理を知りつくしているからこそ、前向きな心を保ち、たゆまぬお手入れを続けているのですね。美容万歳、女性万歳!
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3年間、登場してくださったゲストに感謝小田ユイコ
女性の本当の美しさは40歳からだと確信
スキンケア、メイク、ヘア、運動、香り、医療、ジャーナリスト……さまざまな分野で活躍する36人のスペシャリストにご登場いただいたこの連載。アラフォー当時の私的なお話、美の信条は毎回、金言、格言のアラシ! 絵に描いた餅でなく、実体験に基づくリアルなお話に、私自身、どれだけ勇気づけられ、心が解き放たれたかわかりません。
美しさへのアプローチは皆さんそれぞれでしたが、共通しているのは「年齢を重ねることを恐れていない」ということ。いや、正確に言えば「恐れていた時期はあるけれど、美容習慣や考え方を改めたことで、“恐れなくなった”」かたたちばかりでした。その運命の転機がアラフォー。今は自信に満ちた毎日を送るスペシャリストだって、アラフォーのころには外見と内面の変化に落ち込み、苦労し、あがき、人をうらやんだりした経験があるのです。でもそこから先が違うのが、賢者が賢者たるゆえん。どうすれば年齢を魅力に変えられるか、試行錯誤の末、自分なりの方法論を確立。年齢による変化を余裕で楽しめるようにすらなったのです。
エイジングの悩みは、人生最高の美しさを得るために神さまが与えた〝試練〟。クサらずに、あきらめずに乗り越えていきましょう! 乗り越えた先には、輝くような肌、笑顔、人生があります。エイジングの壁にぶち当たるからこそ、40歳は美の可能性が無限に広がる。そう確信した3年間でした。ご愛読いただき、本当にありがとうございました!
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小田ユイコ(おだ・ゆいこ)●美容ジャーナリスト。
本誌をはじめ女性誌各誌、WEBで美容企画を担当。美容記者として25年以上にわたり美の賢者を取材する。女性が生涯にわたってキレイを向上する方法を模索