働く40代を応援!新時代のEC連動メディア

いよいよ、白塗りだって許される時代、白肌美人になってあなたは一体何をする?【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「女性が憧れる白肌」について。

化粧品テクノロジーの進化が、「白塗り」にならない白肌を作る

齋藤薫の大人キレイの処方箋
(左)一滴で"白く輝く肌"を生み出す、魔法のような下地。ブラン ドゥ シャネル N¥6,000/シャネル (右・上)細かいパールによるツヤ感で、肌に自然な明るさと立体感を。マットラディアンス ベイクドパウダー 01¥4,800/ローラ メルシエ ジャパン (右・下)全19色という圧倒的な色数の中から、目指す白肌トーンを見つけて。ナチュラルラディアント ロングウェアファンデーション 6599¥6,100/NARS JAPAN 
 実際これは、化粧品販売の教育で、肌色にぴったりのファンデを選ぶことこそが正解と、徹底された時代があったからだが、確かに当時のファンデは、肌より白い色を選ぶと基本的に白塗りとなり、いわゆるお面のような仕上がりとなるケースが多かった。それを避けるためのルールだったわけだけど、それでも白肌を叶えたい人たちは、こっそり白肌ファンデを購入したりした。もちろん今時は、何色を塗ろうと、お客の勝手。ところが多くの知識がBAさんから伝えられた時代は、肌色をめぐってのトラブルが少なくなかったのだ。

 でも今、事情ははっきり変わった。白肌作りは今や一大トレンド。下地であれファンデであれ、積極的に白い肌を作っていく製品が増えている。しかも、決して白塗りにならず、極めて自然に肌を白く見せるベースが目立ってきている。ひとえに化粧品テクノロジーの進化によるものだけど、これによって日本女性の行いが少し変わるような気がしてならない。
 まず今まで尻込みしていた赤い口紅が塗れる。いや赤だけでなくいろんな色に挑戦できる。憧れのベージュも、もう疲れて見えない。そもそも、化粧直しを必要とするのは、肌色がくすんだ時。だから白肌の実現で化粧直しの数が減り、自ずと自分の肌が好きになる。知らず知らず自分に自信が持てたりするのかもしれない。とても些細なことだけれど、そういう小さなことも毎日積み重なれば、生き方だって変わるはずなのだ。

 だからこそ堂々と白肌を作って出かけたい。シャネルの白肌メイクアップベースを使い、ナーズのファンデに見つけた白肌タイプで肌を作り、ローラ メルシエのハイライトパウダーでさらなる白肌へと仕上げたい。大昔、本当に抜けるように白い肌の女性と電車の中で乗り合わせたことがあるが、その人の肌がいまだに忘れられなかったりするほど、透き通る白肌は大変なインパクトを持っている。白肌願望は間違っていないんだ。今こそせっせと見事な白肌を作りましょう!
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を
加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。『キレイはむしろ増えて
いく。大人の女よ! もっと攻めなさい』(集英社インターナショナル)など著書多数
【Marisol 2019年7月号掲載】撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代

Shopping News トレンドがわかる、買える!

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

×

この記事をクリップしました!