2019年8月31日

猛暑で頭がぼんやりしたら、ゆるさとギャグが心地良い『しろくまカフェ』で、癒されよう!!【パクチー先輩のマンガ日記＃38】

シロクマさんがマスターのカフェに集う、パンダくんやコウテイペンギンさんたち。個性豊かな常連さんの気ままな日常を見て、ココロもカラダも潤い補給‼

♪夏がくれば、読みたくなる～……そんなマンガがあります。それはヒガアロハ先生の大人気作『しろくまカフェ』です。なぜって、まず「しろくま」ってだけで北極のイメージで涼しそうじゃないですか。さらに著者の名前がヒガアロハ。これはもう夏でしょ！！　と勝手な連想。加えて、ゆるさがたまらなく心地良いギャグ漫画ですから、頭がぼんやりしている残暑厳しいこのシーズンには、ぴったりだとパクチー先輩は思っております。

タイトル通り、物語は、シロクマさんがマスターをしているカフェが舞台です。シロクマさんは、ダジャレが得意で、なかなかの曲者ですが、お店は個性豊かな常連さんたちでにぎわっています。カフェの隣に住むマイペースなパンダくん、不動産経営者で常識人のコウテイペンギンさん、グリズリー・バーを経営するワイルド派のグリズリーさん。勝手気ままな彼らの他愛ない日常生活や人間（動物？)模様。読んでいると、ほのぼのして癒されつつ、時折、織り交ぜられる脱力スパイスにクスっとさせられます。

何よりたまらないのは、ヒガ先生が描く絵のタッチです。キャラクターは擬人化されているのですが、絵はデフォルメされてなくて、あくまで写実的なんですね。たとえばシロクマさんやグリズリーさんの口元。一見、かわいいけれど、口元の表情に野生が漂っていて、それがなんとも言えず、愛おしいんですよ!!

パンダくんがそっくり返って、笹を食べてる姿もかわいくて、たまりません！　パクチー先輩は、中国・成都の山奥にあるパンダ園まで取材に行ったことがありますが、笹を食べてるパンダの姿が、酔っぱらいのおじさんが焼き鳥を食べてる姿にそっくりで衝撃的だったんですよね。その油断しきっている感が、パンダくんの動作ひとつにひとつにも表れていて、耳の折れ具合とか、足の内股加減とか、隅から隅まで見ずにはいられません。(パンダくんがパンダポーチをしている姿も反則ってくらいかわいい!!)

そしてパクチー先輩の一番のお気に入りは、ベストセラー作家のナマケモノさんです。同業者だからでしょうか。めっちゃチンパンジー、いえ、シンパシー。とくにナマケモノさんがしろくまカフェの庭で暮らすことになったときのエピソードが素敵なんです。これがきっかけで、カフェでアルバイトをすることになった笹子さん(人間)とのやりとりにじんわり。「こんな世界で生きたい!!」と思わせてくれるのでした。

そういえば、東京都新宿区高田馬場に「しろくまカフェ」公認のカフェがあって、店内にはイラストが展示されていたり、キャラクターのモチーフのメニューがあるそうです。さらに現在、大阪市浪速区のGallery cafe *Kirin* では【しろくまカフェ原画展 in大阪】が開催中。ぜひ生のシロクマさんやパンダくんたちに会いに行きましょう！

それでは、試し読み、どうぞ～!!