知っておきたいアラフォーの生理とPMS(月経前症候群)の話【40代のお悩み】

アラフォーになってから、なんだか今までと生理の期間や量が違ってきたり、PMS(月経前症候群)がひどくなってきたりと、生理やPMSの状態が前と違ってきたと感じている人が多数。そこで、その理由や対策について詳しく解説します!

①アラフォー生理とPMS(月経前症候群)実態調査

自分の生理について不安がありますか?

「 量が減ってきた。でも生理痛は変わらずつらい。この先どうなるの…?」(42歳)

"自分の生理について、不安がありますか?"という質問について、YESと答えた人が全体の77.6%と、大半の人が不安をもっている様子。

以前と比べて、毎月の生理が変わってきたと感じますか?

「 22日くらいの周期で来るように。このまま閉経に…?」(43歳)

以前と比べて、毎月の生理が変わってきたと感じている人はさらに多く、全体の86.6%にも! アラフォーになって、毎月の生理について、みんななんらかの変化を感じているようだ。

どんなことが変わってきましたか?

「最近軽くなって3日くらいで終わるように。大丈夫なのかな?(44歳)」

生理の変化で、経血の量が変わってきたという人が最も多く、全体の28%。次いで多いのは日数、周期の変化。また、PMS(月経前症候群)がひどくなってきたという人も多数。ほかに、生理痛が重くなってきたり、軽くなってきたという人も。

生理やPMSでどんな症状を感じますか?

「 生理前のイライラがひどい!忙しさのせい?」(40歳)

生理中やPMS(月経前症候群)で感じる症状は、イライラが全体の14%とトップで、メンタル面の不調を感じる人が多い様子。次いで、だるさ、眠さ、むくみ、肌の調子の悪化、頭痛など、さまざまなトラブルに悩まされているようだ。

症状がある時に、どんな対策をとっていますか?

「 生理痛がつらいとすぐに薬を飲んでしまいます。飲みすぎも心配」(38歳)

生理やPMS(月経前症候群)の対策は、薬を飲むという人が33.9%で1 位。働く女性にとって素早く症状を改善することが重要だからかも? ただ、特に何もしないという人も多く、不調を抱えながらも、なんとかやりすごしているようだ。

②どうして生理やPMS(月経前症候群)は変化するの?

アラフォーになると、なぜ、今までと生理の状態や、PMS(月経前症候群)の症状などが変わってくるのだろう。産婦人科専門医の高尾美穂先生に、その理由を教えていただいた。
産婦人科専門医 高尾美穂先生

産婦人科専門医 高尾美穂先生

医学博士。婦人科スポーツドクター。女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」副院長。婦人科の診療を通して女性の健康をサポート

性ホルモン分泌量の減少で生理の量や日数、周期に変化が

40歳前後になり生理の量や日数、周期などが変わってくる理由とは?まずは生理のしくみをおさらい。

「生理にはエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが関係しています。生理後はエストロゲンが増え、その影響で子宮内膜が厚くなります。やがて排卵を過ぎるとプロゲステロンが増え、子宮内膜はさらに厚くなり妊娠成立に適した状態になります。妊娠しなかった場合は両方のホルモンの分泌が減り、子宮内膜がはがれ落ちて血液とともに排出されます。これが生理です」

ただ、女性ホルモンは35歳ごろを境に分泌量が減り、それに伴い変化が。「エストロゲンが減ってくると子宮内膜が作られる量も減ります。経血量や生理日数が減るのはこのためです。また、生理周期が短くなるのは加齢によりプロゲステロンの分泌期間が短くなるから。つまり自然な体の変化です。ただ、経血量が増えたり、生理痛がひどくなった場合は子宮筋腫や子宮内膜症の可能性が。40代になるとこれらの病気も増えます」

では、PMS(月経前症候群)の症状が変わる理由とは?

「PMS(月経前症候群)は、生理前にプロゲステロンの分泌が増えることが大きな原因。プロゲステロンには体に水分をため込む働きがあるので、体がむくみやすくなります。腸がむくんで便秘になったり、髄液の圧が上がることで頭痛が起きたりします。また、プロゲステロンは血糖値を下げるインスリンの効きを悪くするので、過剰な食欲を感じやすくなります。急激な血糖値の低下により体が飢餓感を感じ、それに対抗しようとアドレナリンが分泌されるため、攻撃的になったり、イライラしやすくなります。それに加え、プロゲステロンの分泌が高まる時期には、自律神経のうちの緊張をもたらす交感神経が優位になったり、精神を安定させる脳内物質GABAや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンも減ることもあり、イライラや落ち込みを感じやすくなります。20代ごろまでは、排卵が正しく起きず生理不順のことも多いのですが、30代になると安定してきて排卵が規則正しく起こり、生理も順調に来てプロゲステロンもしっかり分泌されるので、アラフォーになってPMS(月経前症候群)がひどくなる人も多いのでしょう」

つまり生理やPMS(月経前症候群)の状態が変わるのは、加齢による自然な変化。

「健康な証拠なので、過度に不安を抱かず、うまく乗りきりましょう」

生理の変化

アラフォーになると女性ホルモンの減少により、経血量が減ったり、生理期間や生理周期が短くなったりという変化が出やすい。一方で婦人科系の病気も増えやすい年代で、それに伴う経血量の増加や生理痛の悪化なども。

PMSの変化の理由

アラフォーになると排卵が安定し、生理前にプロゲステロンが正しく分泌されるようになるため、むくみや頭痛、落ち込み、イライラなどプロゲステロンの影響によるトラブルが生じやすくなり、PMS(月経前症候群)がひどくなる場合が。

アラフォーなら自然に起こること

経血量の減少や、生理日数や周期の短縮、PMS(月経前症候群)がひどくなることは年齢とともに起こる自然な体の変化。悪いことではないので過剰に不安にならず、うまく乗りきって

③つらい生理とPMS(月経前症候群)を乗り切るために

生理痛やPMS(月経前症候群)を放置している人は少なくなさそう。でも症状を緩和する方法はあるので、我慢せずにいろいろな対策を取り入れて、少しでも楽になることを目ざして。

婦人科で処方される薬やサプリをうまく活用して

「PMS(月経前症候群)や生理痛、経血量が多いなどの症状は婦人科で処方される低用量ピルで改善可能。またPMS(月経前症候群)には加味逍遙散などの漢方薬も効果的ですし、低用量ピルが合わない場合はプロゲステロンだけが配合されたプロゲスチン製剤が有効。そのほか、女性ホルモンに似た働きをする〝エクオール〟のサプリメントもPMS(月経前症候群)症状の緩和に期待できます。症状がひどい人はこれらを試してみて」(産婦人科専門医 高尾美穂先生)

冷えと生理のつらさは関係ありますか?
そけい部を伸ばすストレッチ

そけい部を伸ばすストレッチ

「生理の後半に体が重だるくなるのは骨盤内の血流がうっ滞することが原因なので、この場合、体を動かすなどして血流をよくすると改善しやすくなります。脚を前後に開いてそけい部を伸ばすストレッチなどが効果的です」
特に不調はないけど、婦人科に行った方がいい?
「アラフォーになって経血量が減ってくるのは自然な変化ではありますが、子宮筋腫など病気が見つかることもあります。このように明らかな不調がなくても病気が潜んでいることもあるので、年1回は婦人科で検診を受けてください。アラフォー女性は忙しいからと検診を後回しにしがちですが、人生はまだ半分以上もあるので定期的な検診で、きちんと自分の体を把握しておきましょう」
生理中は、よく洗浄したほうがいいですか?
「性器まわりを専用のソープなどでよく洗ったほうがいいという考え方もありますが、腟内には自浄作用があり、雑菌や病原菌を自分の力で撃退する力が備わっているので、過剰に洗う必要はなく、お湯で流す程度で十分。生理中も経血が出ることで腟の中を浄化してるようなものです。洗いすぎると腟内の菌バランスがくずれ、逆に悪い菌が増えやすくなることがあるので注意」

生理痛の薬、毎日飲むのはダメですか?
「生理痛の薬は1 日に3回飲むものが多いと思いますが、これは飲んでもすぐ血中濃度が下がるからです。つまり体に蓄積されないので続けて飲んでも問題ありません。ちなみに生理痛の薬には鎮痛成分だけのものと、カフェインや鎮静成分も配合されたものがありますが、これらのほかの成分が含まれているものは頭痛にも効果がある薬。症状が生理痛だけならシンプルに鎮痛成分だけの薬を、頭痛もある場合はそれらも配合された薬を選ぶのが効果的」

PMS改善のためにピルを飲む場合の注意点は?
「低用量ピルの保険適応は月経困難症と子宮内膜症に限られていますが、一部のピルにはPMSの緩和に効果的であると報告されています。飲み始めて3カ月目くらいからスッキリと改善することが多いです。ただ、低用量ピルは飲み始めに血栓症のリスクが上がり、40歳以上になると年齢的にそのリスクが上がってあまりおすすめできなくなるので、飲むなら30代のうちから始めておくのがよいですね」

④進化している生理用品をチェック!

つらい生理とPMS(月経前症候群)を乗り切るために今、生理用品がどんどん進化中!自分に合ったものを見つけて、少しでも楽になることを目ざして。

■生理用品は進化している!

オーガニックコットンのナプキン、ナプキンにプラスするだけで吸収力を高めるアイテム、ナプキンやタンポンいらずのショーツ、腟の中に入れる経血カップなど選択肢が広がっている。生理中のブルーな気持ちを和らげる強い味方に。

ソフィソフトタンポンオーガニックコットン スーパー 7個、ソフィ シンクロフィット 12ピース、ソフィオーガニックコットン温活ショーツ
右)吸収体の表面素材にオーガニックコットン100%を使用。ソフィソフトタンポンオーガニックコットン スーパー 7個(オープン価格)/ユニ・チャーム
 
中)デリケートゾーンに吸収体を押し当て、ナプキンと併用すると約2時間分の吸収力がプラスオン。ソフィ シンクロフィット 12ピース(オープン価格)/ユニ・チャーム
 
左)ショーツ本体の生地はオーガニック、おなかから腰まわり一周には温感素材を使用。ソフィオーガニックコットン温活ショーツ(オープン価格)/ユニ・チャーム

フルムーンガール(スモール)、YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料 150㎖
右)世界最小サイズの経血カップ。多い日でも最大12時間継続使用可能。フルムーンガール(スモール)¥4,200/アジュマ
 
左)デリケートゾーンのpH値に合わせて作られた低刺激のデリケートゾーン用ソープ。YES インティメイト・フォームウォッシュ 無香料 150㎖¥2,400/アジュマ
  • ムーンパンツ デイタイム ヌード

ナプキン2〜3枚分の液体を吸収する、ナプキンやタンポンいらずのショーツ。ムーンパンツ デイタイム ヌード¥4,800/アジュマ

■サプリやアロマも上手に利用して

薬に頼りたくないという人は、女性ホルモンにアプローチするサプリを取り入れる方法も。また、イライラなどのメンタルトラブルが起きやすい場合には、リラックス効果のあるアロマアイテムを取り入れるのも手。

インナーピース 100g
漢方生薬とハーブをブレンドしたサプリ。PMS(月経前症候群)や生理不順に。インナーピース 100g¥6,000/プラントロジー 
シークルドゥ 60錠、アロマパルス ウーマンズバランス 9 ㎖
右)レディース・マントルやチェストツリーなどを配合。PMS(月経前症候群)やプレ更年期の症状改善に。シークルドゥ 60錠¥6,000/サンルイ・インターナッショナル

左)緊張や不安を和らげるパチョリや、女性のバランスをサポートするローズなどの精油を配合したロールオンタイプの香り。アロマパルス ウーマンズバランス 9 ㎖¥1,800/ニールズヤード レメディーズ

■休息は大事

睡眠を十分にとるだけで不調は改善しやすくなる

「PMS(月経前症候群)や生理の不調がある人は、睡眠不足のことがとても多いです。1 日に5時間半しか寝ていない人が、7時間睡眠を1週間続けるだけで確実に体調も、精神状態もよくなります。不調があったらまずは睡眠時間を見直してしっかりと休み、自分をいたわって」

■メンタルケア

頑張っても変えられないことは悩まない

「PMS(月経前症候群)のイライラや落ち込みが強いのは女性は思考回路が複雑なせいもあります。悩みは多いと思いますが、自分の力で変えられることと変えられないことがあるので、変えられることは頑張って、変えられないことは悩まないというように頭をゆるめることも大事」

 

 

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