40代からのベーシック派に大事なのは、年齢に合った女らしさと時代に合った今どき感!
エディター 三尋木奈保
Mihirogi's IEDA: 01
ダイナミックな揺れ感を重視。スカートにも「大人の迫力」を
今季、スカートはますます長くボリューミーに進化していますよね。この流行に素直に乗っかってみると、着こなしがぐんと映える!ここ数年、フレアスカートをはくとどうしてもほっこりフェミニンに陥りがちで、この「甘さ」は40代には不相応、とモヤモヤしていたのですが、思いきった長め丈でプリーツなど、どこかモダンな表情のものにシフトさせると、一気にしゃれ感が増しますよ。女らしさたっぷりだけど、大人の迫力もあり。「フレアスカートはダイナミックに」が目下、私の中でのスローガンです。
「さらっとした薄手素材なら、長くボリューミーなシルエットでも重く見えません。アイテムでちょっと冒険する時は、色使いを柔らかなベージュトーンでまとめるのもよく使う手。ミルフィーユのようなこのグラデーション、冬だからできるアプローチで大好き!」
Mihirogi's IEDA: 02
腰高ワイドパンツの辛口な女っぷりに頼ってみる
きれいめ派はもともとスカート好きだから、パンツの更新を怠りがちになりませんか?私はといえば、30代のころの定番だった細身のクロップドパンツはさすがに卒業し、40歳を超えてからは、ほどよくゆとりのあるタック入りテーパードに落ち着いていましたがここへきて、ワイドパンツの魅力にやっと開眼中。年齢に合った女っぽさが出せるし、シンプルな着こなしでも「もつ」んですよね。今どき感のあるハイウエストは絶対条件!後は、きれいめを守れる上質素材と淡いベーシックカラーにこだわります。
「はき慣れていないと、ワイドパンツっておばさんぽくならない? という心配の声があがりそうですが、最近の大人ブランドは40代がきれいに見えるパターンをすごく計算しています。何本か試してみると、あら、今っぽく見える! という一本が必ず見つかるはず」。
Mihirogi's IEDA: 03
時には「黒」を効果的に活用。ほんのりモードなニュアンスを楽しむ
最近はコンサバに辛さを足す手段として「黒」の効果を改めて見直しているところ。昔から自分らしさを託せるメインカラーはなんといってもベージュや白で、今もそこは変わりないのですが年齢を重ねていくと、着こなしによっては印象がぼやけることもあるんですよね。今のうちに「黒」を自分らしく使えるようになっておくと50代のおしゃれがもっと楽しく広がるかな、と。「なんとなく」合わせた黒は決して素敵に見えないから、甘い着こなしを引き締める、今っぽさをさすなど役割をしっかり考えて、「意志ある黒」を目ざします。
「ベージュトレンチ×白パンツという普遍的な組み合わせがあっさり終わらないように、ほかで小さく黒をきかせて。バッグと靴は遊びのあるデザインなのも、黒だから大人のしゃれ感として映えます」。
「定番のフレアスカートを、黒レザーで明確に今っぽい方向へ振りきって」。
Mihirogi's IEDA: 04
品のよさにクールな色気が加わるグレーベースのグラデーション
もともとベージュ好きなのに加えて、今季はベージュ~ブラウンがトレンドとしても大ヒット中。なのでうっかり忘れていました、グレーの素敵さを!冬半ばの今、グレーのグラデーションがすごく新鮮に映ります。白をたっぷり含んだライトグレーにミディアムグレーを重ねサックスブルーにつなげた寒色系のグラデーション。ベージュとはまったく違う、クールな色気がいいなぁ。シーズン後半に気分転換したくなった時こうして手持ちの色の中で、何か目新しい色合わせができないか見直すと、案外いい発見があります。
「同系色のグラデーションの時は、素材感でメリハリをつけるのが大事。ここではスカートのシャギー素材が、リッチかつ華やかなアクセントに」。
Mihirogi's IEDA: 05
ちゃんとおしゃれを更新している感じ――例えば「重めの足もと」に表れます
全身の中では小さな面積のことだけれど、靴のフォルムは着こなしの今っぽさを左右する大事なパーツ。この冬は、今までより「重め」を意識しています。ボトムが長くボリューミーになったから、靴もそれを受け止める量感があったほうが、断然バランスがいいんです。特にきれいめ派は、華奢なパンプスが今までの基本だったからこそ、足もとの変化が見た目の新しさに直結!ささやかな部分を鈍らせないで、ちゃんとアップデートする――そういう感覚を楽しみながら持ち続けていたいです。
重めと言っても、ブーツの筒まわりにボリュームがあったり、ヒールが太かったり……今までのきれいめベースの靴をアップデートさせれば十分」。
Mihirogi's IEDA: 06
ブランドに頼らない「キャッチーなバッグ」で着こなしを活性化
「それどこの?」と聞かれそうな、キャッチーな新しさのあるバッグに今、心惹かれています。ハイブランドの定番はもちろん素敵だけれど、そこに頼りすぎると40代のおしゃれが停滞するような、時に威圧的にも転ぶような気がして……。旬をとらえたデザイン性のあるバッグなら、もっと軽やか! 着こなしがフレッシュな方向に持ち直します。この手のバッグは信頼しているセレクトショップで探します。今までの自分のセンスと嗅覚でときめく一品を見つけるのも楽しいもの。
「こっくりとしたマスタード色のレザーに辛口なパイソン柄、ほんのり可愛げのあるコロンとしたフォルム……私好みがつまったデザインにひと目惚れでした。シックなとろみブラウスが、このバッグのおかげで"なんだか気になる"着こなしにチャームアップする気がします」。
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