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カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア

トレンドがきれいめに傾いている今、カジュアルの鮮度を上げるコツとは?“女らしさ”をキーワードに、6つのアイデアでアプローチ!

ベーシックという基盤に新しさやトレンドを「足す」。40代のおしゃれを楽しむポイントです。

エディター 磯部安伽

エディター 磯部安伽

好感度の高いカジュアルコーデがマリソルでも大人気。初のスタイルブック『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』(KADOKAWA)が好評発売中



Isobe's IEDA: 01

デニムは絶対に〝やめない〞こと。この相棒がいるから、新たな挑戦ができる

カジュアル派にとっての相棒的存在であるデニムは、残念ではありますが、今のトレンドではありません。だからといって、デニムを封印する必要はないと、私は思うのです。だってやっぱり、デニムをさらっと着こなしている40代はかっこいい!おしゃれを楽しむバロメーターとしても、デニムを"やめない"ことが、大切だと思っています。今だったらデニム以外を、女らしいアイテムでそろえてみたらどうでしょう?とろみブラウス、ヒールパンプス、パイソンのバッグ、そして、ゴールドのコインネックレス。デニムがベースにあるからこそ、女らしさを重ねても、やりすぎにも頑張りすぎにも見えない。あくまでも自分らしさの中で、新しいベーシックを楽しめるはずです。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_1

「デニムを一度でもやめてしまうと、今っぽいデニムを見つける感度が鈍ってしまう。大人こそデニムは最旬を着るべき、というのが私の考えです」。

ブラウス¥36,000・ジャケット¥80,000/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア(ロエフ) デニムパンツ¥33,000/サザビーリーグ(マザー) サングラス¥34,000/オプティカルテーラー クレイドル 青山店(BJ クラシック) コインネックレス¥98,000・2 重に巻いたチェーンネックレス¥48,000/ホワイトオフィス(ジジ) イヤカフ(上)¥115,000・(下)¥24,000/アパルトモン 神戸店(ガブリエラ アルティガス) バッグ¥216,000/トッズ・ジャパン(トッズ) 靴¥89,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)



Isobe's IEDA: 02

光沢スカートの力を借りて、カジュアルなニットの女度を上げる

冬のおしゃれに欠かせないニット。今シーズンはこういった、カジュアル派にとってのスタンダードアイテムである、肉厚のオーバーサイズタイプが大流行しています。これまでならここに、パンツを合わせていましたが……今は、どこかもの足りなさを感じるのです。それにニット×パンツという着こなしは、ともすると、カジュアル派の最大の敵である、"おじさんっぽさ"を引き寄せてしまう(笑)。ミドルゲージニットを合わせることを前提として、どのブランドもたくさん展開している光沢スカートを、柔軟に取り入れるのが今季の正解です。最愛定番とトレンドをいいとこどりで楽しめる、とても簡単な鮮度の高いスタイルです。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_2

「実はこれ、スカートではなくワンピース。光沢ワンピの上にニットをすっぽりかぶる心地いい着こなしにハマっています。足もとにボリューム感のある靴を合わせれば、スカートやワンピースをカジュアル派らしくこなせます」。

ニット¥33,000/ミューズドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店(ドゥーズィエム クラス) ノースリーブワンピース¥25,000/CASA FLINE 表参道本店(カーサフライン) ピアス¥32,000・イヤカフ¥20,000/ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 丸の内店(アサミ フジカワ) ストール¥41,000/アイネックス(アソースメレ) バッグ¥101,000/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) 靴¥68,000/パラブーツ青山店(パラブーツ)



Isobe's IEDA: 03

大好きなトレンチスタイルは、意外性のある、〝揺れ感〞をテーマに

これまで私はトレンチコートに、"かっこよさ"を求めていた気がします。武装と言ったら大げさですが、端正なトレンチコートをはおりさえすれば、理想とする凛々しさや潔さをまとえると、無意識に思っていたのかもしれません。でも40代になった今、たぶん、自分自身に十分な迫力がついたからでしょうか(笑)、もうトレンチコートにかっこよさを託さなくても大丈夫なのではないかと、思うようになりました。それよりも大切なのは、やっぱり女らしさ。折しも今は、柔らかい素材のトレンチコートが旬。この揺れ感を味方につけて、優しげなトレンチスタイルを楽しんでいます。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_3

「しなやか素材の花柄ワンピースも、今季のマイブームのひとつです。揺れ感×揺れ感のコンビですが、トレンチ自体が辛口のアイテムなので、甘すぎにはなりません」。

トレンチコート¥88,000/オーラリー ワンピース¥52,000/アルアバイル(バウム・ウンド・ヘルガーデン) ピアス(片耳)¥18,000/ショールーム セッション(マリア ブラック) バッグ¥500,000/モワナ メゾンGINZA SIX(モワナ) 靴¥108,000/エスケーパーズ(ルパート サンダーソン)



Isobe's IEDA: 04

黒のレーストップスで、ハンサムな甘さを手に入れる

40歳ともなると、甘さ=イタさに直結することを心配して、フェミニンアイテムから遠ざかっている人も多いのではないでしょうか? 私もそのひとりです。でも、フェミニンなアイテムを封じてしまうと、今度は着こなしがシンプルになりすぎたり、女らしさやワクワク感がなくなってしまったりと、単調さやマンネリ感との戦いになってしまう……。その悩みを解消すべく、私が何年か前から頼っているのが、モード感のある甘さが手に入る黒のレーストップスです。ココ・シャネルの女性像につながるような、ハンサムなフェミニンさに身をまかせるのはとても心地いい。そして何よりも、おしゃれの楽しさを思い出させてくれるのです。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_4

「黒、白、ベージュは、昔から大好きな配色。ゴールドチェーンのバッグで、このベーシックな配色に華やぎをプラスします」。

ブラウス¥38,000/ブランドニュース(シー ニューヨーク) コート¥85,000/オーラリー パンツ¥33,000/ユナイテッドアローズ 青山 ウィメンズストア(ロエフ) ピアス¥18,000/ショールーム セッション(マリア ブラック) バッグ¥101,000/エリオポール代官山(ザンケッティ)



Isobe's IEDA: 05

似合わない流行は潔くあきらめて、定番の白スニーカーを堪能する

街を席巻するカラフルなハイテクスニーカー。若者だけではなく、40代の女性たちも素敵に履きこなしていて、私もトライしたい! と思うのですが、お店でどれだけ試着しても、どうしてもしっくり来ません。自分に似合う一足に出会えるまでは無理に手を出すのをやめて、白スニーカーを存分に楽しもうと決めました。足もとが"ステイ"なぶん、新しい服やコーディネートに挑戦。今年らしいニットパンツもカラースカートも、白スニーカーのおかげで無理なく楽しめるのです。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_5

「パンツ×ハイカットの白コンバースというコンビは、私の定番中の定番スタイル。パンツの素材がニットになるだけで、カジュアルがぐっと新しく、そして女らしくなります」。

靴¥5,800/コンバースインフォメーションセンター(コンバース) コート¥89,000/エイトン青山(エイトン) ニット¥34,000/エーピー ストゥディオ グランフロント オオサカ(チノ) シャツ¥26,000/サザビーリーグ(フランク&アイリーン) ニットパンツ¥37,000/アパルトモン 神戸店(カルメイヤー) ピアス(右)¥29,000・(左)¥23,000/ショールーム セッション(マリア ブラック) バッグ¥500,000/モワナ メゾン GINZA SIX(モワナ)
カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_6

「コンバース以外の白スニーカーで最近気に入っているのが、ノヴェスタというブランドの一足。ちょっとレトロなローテクに安心感を覚えます。いつもならベーシックな色を選んでいたロングスカートは旬のカラー系にチェンジ」。

靴¥21,000/ノヴェスタ ジャパン オフィス(ノヴェスタ) コート¥250,000(オフィシンジェネラル)・スカート¥18,000(スティーブン アラン)/スティーブン アラン  トーキョー Tシャツ¥9,900/エイトン青山(エイトン) ピアス¥23,000・バングル¥16,000/アマン(アンセム フォー ザ センセズ) ネックレス¥36,000/ホワイトオフィス(ジジ) バッグ¥116,000/トッズ・ジャパン(トッズ)



Isobe's IEDA: 06

アニマル系小物に開眼。カジュアル派にこそおすすめです!

去年くらいからパイソン柄の靴をよく履いています。シンプルなイメージが強い私が履いていると、"意外だね"と言われることも多いのですが、カジュアルコーデに色気やメリハリを足すのに、こんなに最適な小物はないと思っています。今シーズン、大ブレイクしているファーバッグもそう。カジュアル派にこそおすすめです。こんなふうに、カジュアルなベーシックって、とても柔軟性のあるおしゃれなんです。ブレない軸があれば、トレンドや遊びをいくらでも受け止められる。どこまでも進化していけるのです。

カジュアル派エディター磯部安伽が考える、アラフォーのための 「新ベーシック」6つのアイデア_7

「写真では見えていないのですが、実は胸もとにはゴールドのコインネックレス、左手首にはバングルをコーディネートしていました。旬アクセの重ねづけを楽しめるのもカジュアル派の醍醐味です」。

コート(ライナーつき)¥100,000・パンツ¥33,000/ミューズ ドゥドゥーズィエム クラス  丸の内店(ドゥーズィエム クラス) タートルニット¥28,000/アパルトモン 神戸店(アパルトモン) サングラス¥22,000/ビームス ハウス 丸の内(スペクトレ×デミルクス ビームス) ピアス(右耳)¥23,000・(左耳)¥26,000/ショールーム  セッション(マリア ブラック) バッグ¥220,000/エーピー ストゥディオ グランフロント オオサカ(ヘイワード) 靴¥75,000/アマン(ペリーコ)
【Marisol1月号2020年掲載】撮影/東 京祐 佐藤 彩(物) ヘア/左右田実樹 メイク/AIKO ONO(angle) スタイリスト/徳原文子 モデル/SHIHO 構成・文/磯部安伽

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