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やっぱり強い、女子アナの女子力。 でもそこにのぞく好感度の逆転を見逃さないで!【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「女子アナの女子力」について。

女子アナは、才色兼備の象徴

やっぱり強い、女子アナの女子力。 でもそこにのぞく好感度の逆転を見逃さないで!【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 女性の職業において、ある意味“最強”なのが女子アナ、そう言われるようになって久しい。70年代はスチュワーデス(今のCA)こそ最強とされたが、女性の職業のステータスも時代とともに変わっていくのだ。とはいえ、今や女性の職業もあまりに様々、仕事の種類に貴賎なし、ランキングすること自体が間違いなのかもしれない。ましてや、性別で職業を振り分けるのも憚られる時代。何が最強と決めるのはもう古いのだろう。

 でもやっぱり女性としての女子アナのランクは相変わらず高い。「好きな女子アナ、嫌いな女子アナ」のランキングが「好きな女優、嫌いな女優」より大きな注目を浴びるのもその証。野球選手から歌舞伎役者、嵐のメンバーにまでモテまくり。それも知性と美しさ、好感度、時にはユーモアまで、ほぼ全てを兼ね備えた女性たちだからだろう。

 近頃またそれを思い知らせてくれたのが、エロティックな写真集がバカ売れしている元TBSアナ田中みな実さん。フリーランスとなってからの活躍は水を得た魚のよう。アナウンサーの領域を大きく超えて、文字通り、体を張っての攻めの活動が功を奏した形。元局アナの経歴で、いわゆるセクシー路線に打って出たのは意外だったが、まさかここまで成功を収めるとは! ただそれも、女子アナ的センスの賜物。単に露出が多いから受けたのではない。いわゆる才色兼備の象徴である女子アナの特性を生かしつつもギリギリのところまで勝負したことが大成功に結びついたのだ。

 その証に、男性にアピールする前にきちんと女性たちの支持を得ている。美容誌などで、美容のミューズ的な立場にもなっているし、その愛らしさでまず女性の好感度を高めてから肌を露出すると言う賢さ。だから不思議にいやらしく感じない。ありがちな痛々しさも感じない。全て計算ずくならば、本当に恐れ入る。

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