磯部安伽
Isobe's STANDARD▶︎「お気に入りをずっと」スカート
スカートほど賞味期限の長いアイテムはありません
好みのブランドを見つけるのもスカート選びのコツ
「パンツ派、クール派が着られる絶妙な甘さ! 『イザベルマランエトワール』のフェミニンアイテムが大好きで、特にスカートは毎シーズン必ずチェックします。今季手に入れたのは、あせたような色みが大人っぽいボタニカル柄のティアードスカート。実は33ページでデニムと合わせたブラウスと同シリーズで、セットアップでワンピースライクにも着られます。少し短めのミディ丈は、サンダルのアンクルストラップで引き締めて」
DATA
Skirt__ISABEL MARANT Étoile
T-Shirt__FRUIT OF THE LOOM
Bag__THE STORE by C,
Shoes__VICINI
ドラマティックな1枚を妥協せずに選ぶ
7月号のマリソルの特集で、エディター仲間の三尋木奈保さんと対談させてもらいました。その時に意見が一致したのが「映えるスカートしかいらない」「映えるスカートにはそれなりの投資が必要」ということ。たくさんの読者のかたから、共感の声をいただいたと聞きました。
デニムは毎年最低5本は買う私ですが、スカートは買って1~2枚。そのぶんケチらず、本当に気に入ったものに投資します。だから断捨離もほとんどしなくて、何年もかけてコツコツと集めた子たちが、私の地味なクローゼットの中を、そこだけパッと華やかにしてくれています。
今回のコロナ禍で、「不要不急」という言葉をよく聞きましたよね。でも、おしゃれに関しては「不要不急」のものがあっていい、むしろあったほうがいいと私は思っています。全部が全部、実用だけじゃつまらない。明日は着ない、5年後も着ないかもしれない、だけどたまに眺めるだけで気分が上がる大好きな服。そんな服を置いておける〝余白〟を、クローゼットにはもっておきたい。スカートは、私にとってそんな贅沢な〝余白〟の代表的なアイテムです。
映えるスカートは色あせない、を実証
「白シャツやデニムが"自分らしさの追究"という意味でのスタンダードなのだとしたら、スカートは"こうもありたい"という理想込みのスタンダード。基本はパンツ派だけど、スカートをはいて女らしさを楽しむ日もある。だからやっぱりスカートは、私にとってのスタンダードアイテムなのです」
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