欠点ばかりが目についたり、エイジングが気になったりして、自分の顔に不満をもっている人は多いもの。そんな人にトライしてほしいのが、一人ひとりの顔立ちやパーツをきわだたせ、魅力を引き出す"ディファインメイク"。このメイクを始めたメイクアップアーティストの水野未和子さんと、長年、水野さんの仕事にかかわってきたビューティエディターの松本千登世さんが語る、メイクを通した自分、そして人生の見つめ方って?
![ディファインメイク2_1](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/1b/1b1fc1a3467f8d99505cfaee813df68c_1200x883_w.jpg)
(右)まつもと・ちとせ●ビューティエディター。端正で説得力のある文章にファンが多い。著書に『「ファンデーション」より「口紅」を先に塗ると誰でも美人になれる「いい加減」美容のすすめ』(講談社)など
(左)みずの・みわこ●メイクアップアーティスト。一人ひとりの魅力をディファインするメイクで知られ、多くの女優も信頼を寄せる。著書に『ディファインメイクで自分の顔を好きになる』(講談社)
▼なぜアラフォーこそ「ディファインメイク」なのか?その始め方とは?
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水野未和子×松本千登世「自分史上、“一番キレイなわたし”の見つけ方」
“ディファインメイク”で、自分だけの魅力を知れば、人生はもっと楽しいものになる!その方法とは?
自分自身のパーツをいかに生かすかが勝負
ポイントメイクで最初に取りかかるのは眉。「眉は意志や知性を感じさせると同時に、その人らしさを語るパーツ。理想の形を追い求めるのではなく、自分の眉を生かしたほうがナチュラル」と水野さん。続いて目もと。目をきわだたせ、自身の存在感を強めていく。
水野さんのメイクで特徴的なのは、2種のアイライン。「歌舞伎の隈取みたいに、目頭の始めと終わりを伸ばす“歌舞伎アイライン”で目の印象をくっきりさせ、淡い色でまつ毛ぎわに引く、“忍者アイライン”でまつ毛が密に生えているように見せます」。そして口紅は生命感をつかさどるキーになるアイテム。「唇の大きさや形をカモフラージュしようとせず、もともとの色、質感、立体感を強調して」
■「きわだたせる」べきパーツはこの3つ!
①眉
初めに3つの点を入れて下書きをすれば、バランスを取るのが簡単。アイブロウパウダーは肌や瞳との相性を見てなじむ色を。また、ブラシは大小2種類使うと自然に仕上がる。
![ディファインメイク3_2](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/76/76002a7dfa6164c07857187f43de9e1a_1000x508_w.jpg)
①の薄い色を③のブラシにとり、眉頭の上、眉山の下、眉山の下の3 カ所に点を置く。この点がアウトライ ンを描く時のガイドラインになる
![ディファインメイク3_3](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/61/61df18007a820e760ace420932d9cc9a_1100x450_w.jpg)
❶自眉や肌色になじみやすいアッシュブラウン。眉が生えているようなふわっとしたニュアンスが。ブロウパウダー 03¥3,200/アナスタシア ミアレ
![ディファインメイク3_4](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ad/ad19bb907e787ad3a77f4e0208d11e8c_1000x508_w.jpg)
眉のアウトラインの下書きをする。①の薄い色を②のブラシにとる。先ほど入れた3 点と眉頭下、眉じりを結んで、バランスを取りながら形を描く。
![ディファインメイク3_5](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/e7/e7ac6889db378a89d9ec52d22d5f1421_1100x250_w.jpg)
❷アウトラインには大ぶりのアイブロウブラシを使用。弾力、コシ、幅が計算され、素人でも扱いやすい。アイブロウ ブラシ¥3,500/アディクション
![ディファインメイク3_6](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/9b/9b110ed3501235f44fd8745fde2aed81_1000x508_w.jpg)
①の濃い色を③のブラシにとり、毛が薄い部分を補いつつ、形を描く。スクリューブラシでなじませ、透明アイブロウマスカラで毛流れを整える
![ディファインメイク3_7](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/26/2675efb17c0a338cf642b808b43017f0_1100x250_w.jpg)
❸毛がまばらな部分を埋めるのに最適な細いブラシ。細かいタッチで繊細に描ける。ブローディファイニングブラシ #27¥3,000/NARS JAPAN
②目もと
アイカラーはマットなブラウンがベスト。目頭や目じりをきわだたせる“歌舞伎アイライン”は黒や濃い茶色などはっきりした色、“忍者アイライン”は淡い色と使い分け。
![ディファインメイク3_8](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/a1/a13bc2a95f96564609f6b23421a11d12_1000x508_w.jpg)
④のアイカラーを指にとって、アイホールまで塗って、まぶたの質感を整える。黄みの強い色を選び、肌の色を少しだけ濃くする感覚で塗る
![ディファインメイク3_9](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/cc/cc93800b538e75606357a4b403f3533d_1100x400_w.jpg)
❹まぶたに絶妙な影をつける、マットなキャメルブラウン。粉がきめ細かく、キレイに広がる。ザ アイシャドウ マット 005M¥2,000/アディクション
![ディファインメイク3_10](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/33/33e4e972d8d2478836fa04f01090088f_1000x508_w.jpg)
歌舞伎アイラインを引く。鼻のつけ根をつまみ、目頭の内側を見えやすくする。上目頭のまつ毛生えぎわに⑤でラインを引き、目頭の始まりを伸ばす。目じりの生えぎわにも引き、終点を伸ばす。
![ディファインメイク3_11](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/83/833e20f3e2889db1d2004cf65e960a73_1100x250_w.jpg)
❺落ちにくいロングウェアタイプをセレクト。マイクロライナーインク 02¥3,500/SHISEIDO
![ディファインメイク3_12](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/62/62c880bbbb374ceeddead773fa0bd226_1000x508_w.jpg)
⑥で上下まつ毛の間を埋めるように忍者アイラインを入れる。薄い色でフレームラインをナチュラルにくっきりさせ、目の形を生かして強調する
![ディファインメイク3_13](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/e6/e6c58cce4971a269bfa4461e9407ce2d_1100x250_w.jpg)
❻忍者アイラインは淡い色で。薄いトーンのリキッドアイブロウペンシルを使うのも。アイブロウ リクイッド BR21¥3,000/エレガンス コスメティックス
③唇
口紅は自分のベージュや赤など、血色の延長線上のカラーで。ギラギラ感や不自然なぬれ感のないものをチョイスしよう。リップライナー使いで、唇の丸みを掘り起こして。
![ディファインメイク3_14](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/f5/f54533872af31e8c31da00e63f9d5d76_1000x508_w.jpg)
⑦のライナーで上唇の2 つの山の頂点のすぐ上に、ペンシルの先端程度の点を入れる。下唇中央の輪郭のすぐ下にも、逆三角形に入れる
![ディファインメイク3_15](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/8a/8a3120d5d4ab3ca0de5fe69ea798161d_1100x250_w.jpg)
❼スルスルとなめらかで描き心地抜群。口紅より一段薄い色を選んで。ディオール コントゥール 028¥2,900/パルファン・クリスチャン・ディオール
![ディファインメイク3_16](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/ce/ce51d7424ecbea8b9dadebbfdba6270c_1000x508_w.jpg)
口紅をスティックでじか塗り。平形のリップブラシで塗ると、アウトラインが目立ちすぎてコンサバな着物メイク風になってしまうので避けて
![ディファインメイク3_17](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/8a/8aa7c41a1b7f0bdb5fb1fd9b8d384c21_1100x500_w.jpg)
❽深みのあるレッドで凛とした女っぷりを表現。クリーミーな感触で、マットだけど乾燥しづらい。ラプソリュルージュ DM196¥4,000/ランコム
![ディファインメイク3_18](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/8e/8e7c816e546445025bfd5000c386268c_1000x508_w.jpg)
⑨の丸みのあるブラシで口紅のアウトラインをぼかす。マットなカラーを使っても、きっちりしすぎず、今風のリップメイクになる。
![ディファインメイク3_19](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/bc/bcc42b76bfa607817848635b78b75aa3_1100x250_w.jpg)
❾リッチなテクスチャーの口紅をぼかしたり、塗ったりする時には、細く先端が丸いブラシで。ペンシル ブラシ#219S¥4,300/M・A・C
![ディファインメイク4_20](https://image-hp.hpplus.jp/q=85,f=webp:auto/org/71/71cde9ae435f5f34bb7c585b23297eeb_1100x410_w.jpg)
「他人の顔にはなっていないのに、私の顔っていけてると思えることって大事。顔にスイッチが入ります!(松本千登世さん)」
▼スタートはベースメイクから!
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アラフォーこそ“ディファインメイク”!光と影と血色で「顔の骨格を掘り起こす」
ディファインメイクには、立体感を「掘り起こす」、パーツの輪郭や立体感を「きわだたせる」の2つのステップが。まずは顔を「掘り起こす」ステップから!