強すぎるメイクに表れた“怒りの人”が持つ野心
その真偽は別として、悪口や不満はこんな公の場で滔々と語るものではない。罵倒はいつもブーメラン。面と向かって人を攻撃すれば、必ず自分に返ってくる。せっかく世界中が注目しているのだから、もっと自分の魅力をアピールする場にしたらよかったのにと思うばかり。
ただ一つ腑に落ちたのは、この人が12歳の時に家電のCMの「女性を楽にする」という表現は女性差別だと怒りを覚え、当時弁護士だったヒラリー・クリントンに手紙を送りつけ、CMコピーを変えさせたという凄い経歴があること。少女の頃から怒りの人。野心的なクレーマーと言ってもいい。つまりこれは英王室が、“相手構わず闘う女”を花嫁にしてしまった結果に他ならない。闘わずには済まない人を敵に回してしまった必然なのだ。そう考えると、このインタビューこそが彼女にとって一世一代の晴舞台だったはずで、ならば怖めのメイクも頷ける。