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緑の野菜がおいしい季節がやってきた!オーストリアワインと合わせたい緑野菜のオイル蒸し【平野由希子のおつまみレシピ #92】

今回はオーストリアワインに合うレシピをご紹介


【今月のメニュー】

オーストリアワイン×緑野菜のオイル蒸し

「野菜に合うワインといえば、オーストリアの白の代表品種、グリューナー・フェルトリーナー(ドイツ語ではヴェルトリーナー)が思い浮かびます。すっきりした味わいは、ふだんの和食にも合わせやすいですね。今回は自然派のフレッシュなタイプをご紹介。シンプルなオイル蒸しは少しの水分で野菜の持ち味をしっかり味わえる調理法なので、一番おいしい食べ方だと思います。厚手の鍋を使って、食感を楽しむために野菜は時間差で入れるのがポイントです」


【レシピ】
緑野菜のオイル蒸し

オーストリアワイン×緑野菜のオイル蒸し1

【材料[材料・2人分]

さやいんげん…12本
グリーンアスパラガス… 4本
そら豆(さやつき)… 6本
にんにく… 1かけ
アンチョビ… 2枚
タイム… 2〜3枝
塩、こしょう…各少々
オリーブオイル…大さじ1


【作り方】

❶さやいんげんはへたを切り、半分の長さに切る。アスパラガスは根元の固いところを切り落とし、固い皮の部分をむき、斜め4等分に切る。そら豆はさやから出し、薄皮をむく。

❷にんにくは半分に切り、芽を除いてつぶす。アンチョビは粗みじん切りにする。

❸鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて中火で熱し、いい香りがしてきたらアンチョビ、さやいんげん、タイムを加え、塩をふってひと炒めする。水大さじ3を加えてふたをし、弱めの中火で3〜4分オイル蒸しにする。途中で2〜3回かき混ぜる。

❹アスパラガス、そら豆を加えてさらに2分加熱し、仕上げにこしょうをふる。


【今月のお酒】

オーストリアワイン
オーストリアワイン×緑野菜のオイル蒸し2

(右)ニコライホーフ グリューナーフェルトリーナー 2017
(左)ヨハネス・ツィリンガー ヌーメン グリューナー・ヴェルトリーナー 2017

(右)オーストリアの銘醸地、ヴァッハウの生産者。ワイナリ ーの建物は985年建設の修道院。1971年よりビオディナミ農法を実践し、ビオディナミ認証を取得した先駆者的存在。グリューナー・フェルトリーナー100%。品種由来の白こしょうなどのスパイスを思わせる香りが特徴的で、柔らかい酸と柑橘系果実、りんごなどの印象が心地よい味わい。750㎖¥3,674/ファインズ 

(左)ヨハネスの父、ハンスは1984年に有機農法を開始。その畑を引き継いだヨハネスは天然酵母発酵、アンフォラで果皮浸漬するなど、個性的なワイン造りに挑む。グリューナー・ヴェルトリーナー100%。色はゴールド、黄色い果実や新鮮な黒こしょう、ハーブの香り。冷涼なミネラル感と複雑で深みのある味わい。750㎖¥5,500/オルヴォー
  • 平野由希子
  • 料理研究家、日本ソムリエ協会認定ソムリエ、フランス農事功労章シュヴァリエを叙勲。ワインバー「8 huit.」オーナー。フレンチをベースにしたおしゃれな料理とワインのペアリングを学ぶ、少人数制の料理教室「cuisine et vin」を主宰。詳細はホームページで。(https://www.yukikohirano.com/) 近著に「ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖」(KADOKAWA)。
【Marisol 6月号掲載2021年】撮影/邑口京一郎 スタイリスト/駒井京子 取材・文/海出正子

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