【今月のお悩み】婚活中。相手の好意に応えると“凪”状態になる…の繰り返し。どうすればいい?
(東京都・くくる・46歳・自営業 趣味/「お茶する」という名のインタビュー、マッサージ店めぐり)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
自分から一歩進んでみてもいいのでは? 趣味で培った力を活用しましょう
くくるさんは、相手からの「一歩進んだ感」とおっしゃっていますが、どうなんでしょう? ここに誤算があったのではないでしょうか? お悩みの文面から察するに、くくるさんは、やはり最後には相手から口説いてほしいと思ってらっしゃるのですよね。だから、凪状態になると「どうして?」と思われるのかもしれませんが、もし「一歩進んだ感」がくくるさんの思い込みだとしたら、相手の反応はおかしくないような気がします。
いい感じのやりとりが続いて、仲よくなってきた。つまり、くくるさんも相手を「いいな」と感じたわけですよね。だったら、なにも相手から口説かれるのを待っていないで、自分から口説いてもいいんじゃないでしょうか。「最初から全開で行ったほうが」とも書かれているので、相手の出方を見て、自分の気持ちを伝えるというのが、くくるさんのそれまでのパターンだったのでしょう。
自分からアプローチすると、引かれてしまうのでは? と心配されているのかもしれませんが、お互いに結婚を望んで婚活アプリを使っているのであれば、そこは、遠慮や躊ちゅう躇ちょは必要ないんじゃないでしょうか。
往々にして、物事がうまくいかない時って、よくよく考えると相手に期待しすぎている場合が多いような気がします。期待はあったとしても、それが過ぎると、はずれた時のガッカリ度が増しますし、それこそ相手が「重い」と感じて引いてしまうのも、期待からの重圧かもしれません。
なので、次回の出会いからは相手にゆだねるのを一度やめてみて、自分の気持ちの動くまま、チャレンジされたらいいと思いますよ。ただ、最初からあまり押しまくると相手を驚かせてしまうかもしれないので、あんばいがむずかしいですけどね。
ひとつ思ったのは、くくるさんの趣味に「『お茶する』という名のインタビュー」とありますよね。これ、お茶を飲みながら友達からいろいろ話を聞き出す、ということなのでしょうか? もしそうだとしたら、そのくくるさんの能力を婚活に生かせるのではないでしょうか?
インタビューって、相手に質問を投げかけながら、話を引き出すことですからね。自分はあくまで聞き手に徹して、相手の胸の内を話してもらう。インタビューされる側もうまく聞き出してもらうとうれしいですからね。
ケース・バイ・ケースだとは思いますが恋愛も、自分に興味をもってくれる、つまり話を聞いてくれる人に好意を抱くものだと思います。逆に、最初から最後まで自分の話ばかりしている人って、ダメじゃないですか。
なので、くくるさん。婚活においてはいい感じのやりとりより、インタビューですよ。いくつか質問するうち、相手がうれしそうに答える話題が見つかったら、それについてさらに深掘りして聞いてみましょう。そこから恋が……ご報告、お待ちしています。
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みうら・じゅん●イラストレーターなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生む。近著に『みうらじゅんの松本清張ファンブック 清張地獄八景』(文春ムック)、『ひみつのダイアリー』(文春文庫)など
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しんさん・なめこ●漫画家、コラムニスト。巫女的な感性であらゆる事象を取材。近著は『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 』『愛すべき音大生の生態』(ともにPHP研究所)など
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