Project MINT代表取締役社長 植山智恵さん
これからの時代を生き抜く「軸のある」学び方
自身も同世代ですが、アラフォーの皆さんが入社したころと今では、世の中も働き方もガラッと変わりましたよね。正解が用意された教育を受け、上司の期待に応え、後輩のお手本になるように働きながらキャリアを積み上げてきたと思いますが、ここへきて世の中は急速に変化しています。グローバル化とデジタル化は加速し予測不能な領域に突入し、これまでの正解が通用しなくなっているのです。
またよく言われるように寿命が延び、人生100年時代を迎えて、「老後は余生をのんびり」でごまかすには長すぎる年月が待っています。
ではこれから、私たちはどう生きていけばいいのでしょう?「正解を学ぶ」時代は終わり、何を学ぶ場面でも柔軟性やセルフマネージメント力が重要になります。自分はどうしたいのか、どんな選択が自分らしく生き生きしているのか、自分の人生を自分でデザインしていく必要があります。
「今まで真面目に頑張ってきて、今さら方向転換が必要なの?」と考えて、とてもしんどいことのように感じる人もいるかもしれません。でも、年齢を重ねてきたということは多くの引き出しができていることとも言えますから、答えは必ず自分の中にあるはず。もちろん、自分の軸というのはそう簡単に見つかるものではありませんが、行動しながら見えてくるものもあります。仕事もプライベートも「まわりの人」優先で選択していた習慣を捨て、自分の内なる声に耳を立てて行動してみると、本来の特性が見えてくるかもしれません。そして、自分の軸が明らかになると、何の行動をするにもその軸を基準に優先順位をつけることができ、また何かを学ぶ時も自分らしい学び方ができるようになりますよ!
■アラフォーからの学びに重要な3つのキーワード
何を学ぶか、どう学ぶか、どう生かすか。学んだ時間を有効活用するためにこの3つのポイントは押さえておきたい!
そこに自分らしさはある?
何かを学ぼうとする時に、教室で先生の指導を受けたり、テキストを丸暗記したりしてマスターするのは私たちが「これまで」経験してきた学び方。ベースとして学ぶことはもちろん重要だけれど、そこに自分らしさがなければただの資格、ただの丸暗記で終わってしまいます。覚え方でも伝え方でもなんでも、学んだものが自分ならではのものになる方法を意識してこそ、豊かな学びになります。
経験×経験の掛け算で花開く
アラフォー世代は職場でもプライベートでも、 若い世代に比べて多くの経験をしてきたという優位性があります。自分の経験の引き出しを開けてみてください。例えば栄養を学んだとしても×妊活、×ダイエット、×時短など、さまざまな視点があるでしょう。自分が熱中し、時間を割いてきたものを掛け合わせることで、学びがさらに誰かの役に立ったり、特別な価値をもつものに変換されるのです。
人生の目的を決めよう!
ただ目の前のタスクを一生懸命こなしてきただけと思っていても、じっくり自分自身と向き合ってみると、そこには自分の軸となる価値観が必ずあるはずです。そこを掘り下げて自分のパーパス(目的)を明確にすることで、学ぶことも働くこともずっと楽しくなるはず。何をどう学び、どう活用することで自分の思い描く自分らしい人生を完成させられるか、人生をデザインする感覚を身につけましょう。
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