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「勢い離婚」で後悔しないために。離婚を“自分が腑に落ちる”形にするために、必要な2つのこと【アラフォーのための「シン・リコン論」】

「もう離婚したい!」気持ちで勢いのまま離婚に踏み出すと、ドロ沼離婚でぼろぼろになったり、感情のしこりを残したまま別れたりすることも。後悔せず、新たな人生に心地よく踏み出すためのシン・リコンの知恵を、識者の方に教えてもらいました

長引くコロナ禍によるライフスタイルの変化や、働き方が多様化しつつある時代の流れもあり、パートナーや家族との関係を再構築したい人が急増中。新しい離婚・結婚のスタイルについて考えます!



離婚は心の整理が9割、法律1割!

弁護士 原口未緒さん

弁護士 原口未緒さん

はらぐち・みお●「未緒法律事務所」所長。コーチング、カウンセリング・セラピーをり
入れ、心のケア重視の離婚弁護を行っている

今の状況を客観視し、この先を想像すること

離婚で大切なのは、自分が〝腑 に落ちる〞ことです。そしてマリソル世代に当たる35歳以降は、夫との関係を見直したくなる人が増える年齢でもあります」と原口さん。豊富な裁判経験と自身の離婚経験から、感情的にもつれない別れの重要性を実感してきたそう。

「心の整理ができていない人ほど、ドロ沼の裁判離婚に陥り、心も時間も、そしてお財布の中身もすり減っていきます。これは裏を返せば『なぜ離婚をしたいか』『離婚後はどう生きるか』と、自分のビジョンが明確な人ほど、結婚の解消を人生の新たなスタートとし、自 身を消耗させずに次のステージへ進めるということです」

 離婚が胸によぎった時に、できることはいくつかあるとか。

「夫へ文句がある間は、相手への執着が強い可能性が高いので、急な離婚はおすすめしません。まずはカウンセリングや占いなどで心の内を吐き出して。また、仕事、趣味、恋愛、なんでもいいので、残りの人生で挑戦したいことを思い浮かべてみて。モヤモヤが晴れ優先順位がクリアになり、これから進むべき方向が見えてきます」


離婚の3つの形

協議離婚
「夫と妻の話し合いで行う離婚。こじれることは少なく、円満に解決する傾向にあります」

調停離婚
「家庭裁判所で調停委員が調整をしますが、第三者が入ることで話が穏やかに収まります」


裁判離婚
「双方が弁護士を依頼し、訴訟という形で離婚の理由を主張。自分も相手も傷つきますし、長引けば年単位になる場合も」



離婚で大事なのは「勝ち」でも「金額」でもない

「自分が腑に落ちる」形にするために、必要なこと2つ

POINT 1

離婚後の自分の未来を描けている

シンリコン論2_1

資格を取ろう、こんな家に住もうなど、ワクワクする未来を思い浮かべれば、裁判の行方や慰謝料の金額などにこだわりすぎず、かつ離婚後も納得いく再出発ができる効果が



POINT 2

「Youメッセージ」ではなく「Ⅰメッセージ」になっている

シンリコン論2_2

「夫(YOU)が〇〇だから離婚する」ではなく、「私(Ⅰ)がこう思うから離婚したい」と、あくまでも自分を主人公に。主体性をもって新しい人生を考えるのが心の整理整頓のコツ

【Marisol7月号2021年掲載】 イラストレーション/北構まゆ 取材・文/石井絵里

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