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胃の不調・夏冷え・不眠‥ アラフォー「夏の3大不調」の原因&対策を知って乗り切ろう!【40代 ヘルスケア】

毎年、夏になると、食欲減退や下痢などの胃の不調が出たり、暑いのに体が冷えたり、寝苦しくて睡眠障害になったり。こんな夏の不調、アラフォーになってから、いっそうひどくなってきたかも……と感じている人、多いのでは?  そんな夏のアラフォーの「何だかツライ」の原因や対策を、4回にわたってお届け!

 暑さのせい?疲れのせい?歳のせい?
アラフォーの夏はこんな風に「しんどい」!! 

アラフォー「夏の不調」アンケート ※ 結果はいかに?

※マリソル調べ

Q1 ほかの季節よりも、夏はカラダの不調を感じることが多いですか?

胃の不調・夏冷え・不眠‥ アラフォー「夏の3大不調」の原因&対策を知って乗り切ろう!【40代 ヘルスケア】_1_1

35〜45歳のマリソル読者に行ったアンケート調査によると、ほかの季節よりも、夏は体の不調を感じることが多いかという質問に、「はい」と答えた人は、なんと全体の70%以上。

具体的には「暑さと湿度で、食欲ががくんとおちて、冷たい麺のようなさっぱりしたものしか食べられない」「暑くて食欲がないので、暴飲暴食などできないのに、下痢をするなど、おなかの調子が常に悪い」「室内外の寒暖差にいつもさらされているせいか、頭や顔は暑いのに、腰から下が冷えていることが多く、頭はのぼせるわ、手足がむくむわで、つらい…」「寝苦しくて夜、深く眠れず、いつも睡眠不足」などと、夏の過酷な環境によって体調不良を感じる人が多いようだ。

また、上記のような具体的な症状がなくても、「なんとなく疲れが取れない」「朝起きた瞬間から体が重い」「頭がいつもぼーっとしてしまう」などの、“しんどい”状態が、毎日のように続くという人も多数。

Q2 30代前半までと比べて、そのような不調は出やすくなったと思いますか?

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30代前半までと比べて、そのような不調は出やすくなったと思いますか?という質問に対しても、「はい」と答えた人が約70%。「はい」と答えた人からは、「年齢を重ねて、以前よりも体力が落ちているのか、夏の過酷な環境に年々体がついていけなくなっている気が」「ホルモンバランスが崩れてきているせいか、暑さや湿気、室内外の寒暖差などの影響を明らかに以前より受けやすくなっている」というような意見が多数。

また、「いつもなんとなく体調がすぐれないため、集中力が落ちたり、気分の落ち込みやイライラを感じてしまい、そのせいで不調をより強く感じやすくなっている気もする」というような声も少なくない。

そのほか、「年齢のせいもあると思うけど、夏の気温が年々上昇している環境問題にも原因がある気がする。今後、さらに気温が上昇するようになったら、この先の夏、生きていけるか心配」などという不安の声もあった。

Q3 どのような不調を感じますか?

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夏にどのような不調を感じるかという質問では、一番多かったのが、食欲減退や腹痛、下痢などといった胃腸の不調で全体の37%。

次いで多かったのが、寝ても疲れが取れない、不眠、朝早く目が覚めるなどといった睡眠障害関係の不調で全体の31%。

そして3番目が、冷え、冷えのぼせなどの冷え関係で20%。オフィスなど、自分で温度を調節できないような冷房が効いた室内で長く過ごすことも多いことから、夏冷えを感じている人が多いようだ。

続いて、そんな夏不調を抱えるマリソル読者のリアルな声をさらにご紹介。

これがアラフォーの3大夏不調

1 胃の不調

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「梅雨明けくらいから気温が上がるにつれて食欲が減退。お腹はすくのに、食べ出すとすぐに胸がむかむかしてしまって。だから暑い間は、冷たい麺とかスープなど、さっぱりしたものばかり選んでしまいがちで、栄養不足のせいで夏痩せしてしまいます」(43歳・会社員)

「夏はスタミナをつけなきゃ! と、お肉や辛い物を食べることが多いのですが、以前は全然大丈夫だったのに、最近はそのようながっつりしたものを食べると、必ず翌日お腹を壊してしまい、逆にぐったりしてしまいます」(39歳・会社員)

「暑いので毎日、冷たい飲み物やビールをたくさん飲んでしまうせいで、夏の間は常にお腹が緩い状態です。お腹を冷やしてはいけないのはわかっているのですが暑いのでやめられず…」(42歳・専業主婦)

「子供を連れてプールに行くと、必ずその夜、下痢したり、キリキリと痛んだり、とお腹の調子が悪くなります。水遊びで体が冷えるせいなのでしょうが、30代半ばくらいまでは、1日中ビキニ姿でプールや海に入っていてもなんでもなかったのに、やっぱりこれって、年のせい?」(43歳・専業主婦)

2 夏冷え

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「オフィスの冷房がきつく、外出先から戻って5分もすると手足が冷え冷えに。体が急速に冷やされるせいか、腹痛や頭痛が起きることもしばしばで本当につらい」(38歳・会社員)

「もともと冷え性ではあるのですが、数年前からは、夏、炎天下の屋外を歩いていると、顔や上半身は汗まみれなのに、足先だけが妙に冷たいと感じることが多くて。全身にきちんと血が回っていない感じがします」(41歳・会社員)

「職場は省エネのために、冷房弱めに設定されているので、いつも空気が生ぬるく、首から上がのぼせたようになってしまうのですが、頭に全部、熱がいってしまうせいなのか、足や腰を触ると冷たいことが多くて。特に足の冷えがひどいので夏にサンダルをあまりはかなくなりました」(36歳・会社員)

「プレ更年期のせいなのか、顔の汗は止まらないのに、腰から下の冷えがひどくて。特に座りっぱなしでパソコン仕事をしていると、ひざから下がどんどん冷えてきて、そのせいで、ふくらはぎのむくみもひどい!さらにお腹が冷えて、つらくなることも多いので、夏でもお腹にホカロンを貼ってます」(44歳・自営業)

3 不眠

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「暑いのでエアコンをつけて寝ると、夜中に寒さで目が覚めてしまうし、かといってエアコンを消すと、暑すぎて、またその2時間後くらいに目が覚めてしまう。そのため、夏の間は大体2時間おきくらいに目が覚めるから、熟睡できず、毎日睡眠不足でぼーっとしてしまいます」(42歳・会社員)

「日中、外に出れば暑いし、部屋の中は寒い、という寒暖差攻撃を受け続けるストレスのせいか、普段は寝つきがいいほうなのに、真夏はベッドに入ってもなかなか眠気がやってこなくて。目がさえて眠れず、朝方まで眠れないこともしばしば。そのせいで、いつも疲れている実感があります」(39歳・自営業)

「割と寝つきはいいほうで、一度眠りに入ったら朝までぐっすり眠れるほうだったのですが、40歳を超えたあたりから、夏は目覚めるのが5時とかとても早い時間になってしまって。年をとったせいなのか、日が昇るのが早いからなのかわからないのですが、とにかく寝不足になりがちです」(43歳・会社員)

「夏に限らず、以前は、夜中に目が覚めたり、朝早く目が覚めたりすることはなかったのですが、ここ数年、夏の暑い時期になると頻繁に、夜中、トイレに行きたくなり、目が覚めてしまうことが多くなりました。日中、水分をとりすぎているせいかしら?」(45歳・主婦)

「胃の不調」、「夏冷え」、「睡眠障害」。アラフォーの3大不調はこうして起きる!

\ 私が解説します! /

南雲久美子先生

南雲久美子先生

目黒西口クリニック院長。杏林大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学第二内科入局、北里研究所附属東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。1996年に、西洋医学と東洋医学を融合して治療を行う。冷えなど女性の不定愁訴に強い。著書に『よくわかる最新医学 新版 冷え症・貧血・低血圧』(主婦の友社)などがある。

「胃腸の不調」、「不眠」、「冷え」という、アフォーが感じやすい「3大夏不調」。そもそも夏はなぜこういった不調が起きやすいのか、また、なぜアラフォーになるとよりそんな夏不調が出やすくなるのかを、目黒西口クリニック院長の南雲久美子先生に伺った。

南雲先生:人間の体は、自分を取り巻く気温や湿度などが一定であればあるほどが健康でいられます。でも夏は、屋外は猛暑で気温がとても高いのに対し、室内は冷房で冷えているため大きな温度差が生まれます。湿度も普段の季節より高くなり、ジメジメしていますよね。こんな夏の環境そのものが体にとっては大きなストレスになり、自律神経が乱れやすくなります。このような状況になったとき、一番最初に不調が出やすいのがもともと体質的に胃腸が弱い人で、夏前から冷えや胃腸のトラブル、不眠などの不調が出やすくなります。

一方で、胃腸が元気な人は、夏の初めのうちまでは比較的調子がいいのですが、元気だからと冷房でキンキンに冷えた部屋で長く過ごしたり、冷たいものをたくさん食べてしまったり、薄着で過ごすことが多かったりと、自ら体に冷えをどんどん取り込んでしまいがち。それが蓄積すると、結果的にやはり自律神経を乱してしまい、不調を招いてしまうのです。

実は、冬はみんな意識して暖かくしているので、意外と体が冷えないのですが、寒暖差を強く感じやすい現代の夏のような生活環境では、「冷えは夏にこそ作られる」ものと言えます。冷えは万病の元と言われるように、冷えるとさまざまな不調が出やすくなってしまいます。こんな夏冷えをリセットしないままにすると、秋冬にもさらに体調をくずしてしまうので要注意です

では、アラフォーになるといっそう夏体調を起こしやすくなる理由とは?

南雲先生:「東洋医学では、女性は7の倍数の年ごとに体に変化が訪れると言われていて、35歳が体力や生命力のピークと言われています。その後、次の節目の42歳に向かうにつれて、緩やかに体の機能は落ちていきます。このようにアラフォーになるとどうしても体の機能は下り坂になるので、ただでさえ不調が出やすくなりますそんな状態に夏の過酷な気候やで自律神経を乱したり、冷えを招くような生活習慣が加わると、より不調が出やすくなってしまうのです

つまり夏不調を少しでも減らすには、生活習慣に気をつけることが大事。

南雲先生:夏の成績が出るのは秋です。夏の間に溜め込んだ、自律神経の乱れや、冷えのせいで、秋に不調が出ないよう、今のうちから対策をしましょう」

こんな生活は夏不調のもと。要注意!

  • ■エアコンの効いた室内で過ごすことが多い。
  • ■暑い屋外からの帰宅後は、キンキンに冷房がきいた部屋で過ごす。
  • ■朝起きたら、まず、アイスコーヒーまたはスムージーなど冷たいものを飲むのが習慣。
  • ■夏の食事は、生野菜、素麺、冷奴、フルーツなど冷たいものが中心。
  • ■夏はビール&脂っこいものが定番。
  • ■エアコンの風が直撃する場所で仕事をしている。
  • ■夏は暑いので、あまり体を動かさず、部屋でダラダラ過ごすことが多い。
イラスト/佐藤由実  取材・文/和田美穂 構成/原千乃

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