発田

松村

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発田

お、キャミワンピースですね。

松村

軽やかなレイヤードを楽しめるアイテムとしておすすめのキャミワンピ。これはなんといっても、とろみのある素材感がシーズンレス！

発田

こういうしっとりとしたとろみ素材って、本当に便利だよね。完全にシーズンレスで着られて、しかも夏は暑苦しくなくて、冬も寒々しく見えないだなんて！いい素材〜。

松村

この“ちょっとくすんだ”ブルーも絶妙！夏には大人っぽい清涼感があり、冬の重ためカラーとも合います。

発田

素材も色も、いいとこだらけじゃないか！！ノースリTとのレイヤードも可愛いね。

松村

肩に掛けたカーディガンはライトグレー、さらにサンダルはアイボリーと、あえて締め色は使わず淡いトーンでまとめて涼しげに仕上げています。

発田

とろみ素材ならではのドレープの軽やかさとか、カジュアルな女っぽさとか。今の気分に合っていて、すっごく可愛い！

発田

今度は秋バージョン。一気に印象が変わっていて、すごい素敵なんですけどぉ！！！

松村

（平常心で）ありがとうございます。今シーズン、こういった丈の短いニットを多く見かけるのですが、こんな風にキャミワンピースの上から着てしまえば、まるでセットで売っているようなデザインに。

発田

わかる。丈短ニットって、ボトムスはハイウエストタイプを選ぶ必要があったり、可愛いんだけど着こなしにはちょっとした工夫が必要よね。その点キャミワンピに重ねてしまえば簡単。しかも可愛い！

松村

キャミワンピはウエストマークされていない、っていうところもポイントです。だからニットを重ねても可愛く着こなせるんです。

発田

イケてるドッキングワンピみたいだもんね。小物づかいも、相変わらずとっても素敵ですね（微笑）。

松村

ありがとうございます（微笑）。今年らしい足もとの決め手はボリューム感なので、重ためのブーツを合わせています。そうそう、前述の夏コーデも、この秋コーデも、実は両方ともグレーを合わせているんです。

発田

あ、ほんとだ！肩掛けのカーディガンと、このニットね。

松村

夏はライトグレー、秋はチャコールグレーを選んでいます。グレーの濃淡が違うだけでも、それぞれの季節感が出ているかと思います。

発田

理論派スタイリスト、って感じ！！

発田

今度は夏コーデでもぐっとシックな印象！

松村

素材は涼しくて軽やかな夏仕様ですが、色で秋の気分を先取りする作戦です！

発田

“秋色夏素材”ってやつね！　このカーキのスカートは、色も絶妙で1年を通じて便利そう。

松村

カーキでも、少し柔らかさのあるオリーブグリーン寄りの色。カジュアルになりすぎず、女っぽいスタイルにもマッチします。あとは素材感もいいんですよね。ワッシャー加工と呼ばれる、自然なシワ感のあるナイロン素材なので、季節はもちろん天候も問わず着られます。

発田

お手入れがラクそうなのも魅力的！あとは全身の配色もシャレてます。オールニュアンスカラー、って感じ？

松村

こういう曖昧カラーって、何色か使ってもごちゃごちゃせず、なんとなく統一感が出てまとまるんですよね。実はすごく便利！

発田

スカートのカーキとノースリTのグレイッシュなネイビー、ストールのブラウンがしっくり馴染んでるよね。

松村

まだ暑い時季なので、バッグは軽やかなキャンバス素材を選んでいます。

発田

たしかに、この大きさでレザーバッグだと少し重たくなりそう。

松村

そうなんです！　このスタイリングにオールレザーのバッグときれいめパンプスを合わせてしまうと、少しおとなしくまとまりすぎて、今どき感と軽やかさがなくなってしまうかも。

発田

抜け感づくりに、足もとのスニーカーもいい仕事してる！

発田

カジュアルなナイロン素材のスカートなのに、一気にクラシックで大人なムードではないですか〜！

松村

これはナイロン素材の軽やかさがあるからこそ、今っぽく仕上がっているんです！

発田

ちょ、ちょ、ちょっと。ちゃんと教えてください！

松村

レザーのジャケットやロングブーツなど、素材にもボリュームにも重量感のあるアイテムを選んでいますが、このスカートの軽やかな素材感や柔らかい陰影のおかげで着こなしやすくなっています。

発田

なんかわかる気がする。もしもスカートが重厚なウール素材だったとしたら、“本気のクラシック”になっちゃうってことだよね？　イギリス映画とかに出てくる、真面目で厳しい女教師みたいな（笑）。

松村

そうです（笑）。軽やかさやカジュアル感をミックスするからこそ、今年の秋冬らしい鮮度の高いクラシックスタイルに仕上がります。

発田

あとはやっぱり、このカーキ色の優しいニュアンスが効いてる！

松村

黒と相性の良いカーキで、適度なシャープさはありつつ辛くなりすぎない。なんとも絶妙な使える色です！

発田

まず、白パンツがシーズンレスアイテムっていうのが、ちょっと意外だったんだけど！

松村

これ適度に肉厚で、とろみもあって、光沢もある。本当に“いい塩梅”の白パンツなんです。大人が白パンツを履く場合、真夏でもある程度しっかりとした素材感のものを合わせた方がリッチ感が出るんですよね。

発田

耳が痛い。いくら真夏だといっても、薄くてペラペラなものはダメってことだよね。わかる、わかるよ・・・。若いときは良かったけど、今は履きこなせている気がしないもん。

松村

特にカジュアルな日やサンダルを合わせるときに、パンツの存在感が重要になってきます。

発田

あとは形だよね。ペラペラのパンツだと、パンツそのもののフォルムがしっかりしていないから、脚の形を拾ったりね。

松村

そうです。大人の味方は「フォルムのある服」、ですから！

発田

うぅぅぅ。またまた耳が痛い。わかるよ。年齢を重ねたら、急にタックパンツとかジャケットとか、しっかり形のある服が頼りになるし、実際似合うようになるしね。

松村

このコーデも白パンツが上品さと大人の格をキープしてくれているので、淡いニュアンスカラーで統一しても決まります。遊び心のある小物づかいも、しっかりと受け止めてくれますし。

発田

全身をカジュアルでまとめすぎず、きれいめアイテムも使ってメリハリをつけることが大切なんだねー。

松村

秋冬の展示会でも、ジレやベストなどレイヤードアイテムを使った提案が多かったですよね。まさにこんな感じが気分です。

発田

そうそう！こういうスタイル、いっぱい見かけた。そしてやってみたいと思ってた♡ ありがとう！！

松村

こういったチュニック系やロング丈トップスの場合、ボトムスに何を選ぶかが重要。スリムパンツやすっきりテーパードパンツでも、もちろん悪くはないのですが、今年らしさで選ぶなら少しだけ太めシルエットのパンツがおすすめです。

発田

なるほどね。どこか新鮮に感じる理由は、パンツのシルエットにもあるわけか。

松村

あとはやはりパンツの素材感。薄手だったり、ツルツルしているような素材だとトップスの重量感と釣り合いが取れず、なんとなくコーデしたような感じに。

発田

“なんとなくコーデしたような感じ”。陥りがちだよね・・・。につながってる。

松村

悲しそうな顔しないでください（笑）。その点、このパンツは適度に肉厚でコシのある素材なので、軽やかさはありつつ、冬素材のトップスともバランス良く着こなせます。

発田

あとはやっぱり“冬の白”の素敵さ！

松村

もしパンツが黒やネイビーだとしたら、少し地味になってしまうかも。白のパンツで一気に大人っぽく、今っぽくなっていると思います。