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職業:美術館職員
My favorites:アート鑑賞、宝塚鑑賞、建築鑑賞、K-POP鑑賞、とにかく鑑賞。

昨今はおしゃれ迷子ですがなんとか生きています。
猫、夫、自分の3つの生命体で一つ屋根の下に生息。酒は飲めないが四文屋にいがち。

身長:168cm

【展覧会】東京・国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(リ・ウファン)残り会期あと4週間弱!

難しい評論や評価は置いておき、残り会期約4週間で「一部撮影可能」になった「李禹煥(リ・ウファン)」作品を見に行ってきました。
ごきげんよう、皆様。

乃木坂駅から直結の好アクセスが魅力のひとつ、国立新美術館。
現在開催中の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(リ・ウファン)」展が、残り会期一か月を前にして一部撮影可能になったとのことでさっそくコソコソと向かったのでした。
国立新美術館開館15周年記念
李禹煥
会 期 2022年8月10日(水)~11月7日(月)
会 場 国立新美術館 企画展示室1E
毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで

巡回情報:
兵庫県立美術館:2022年12月13日(火)~2023年2月12日(日)

※最新情報は美術館のHPまたはSNSをご確認ください。
李禹煥展入り口。展覧会のエントランスビジュアルって心躍りますよね。
李禹煥展入り口。展覧会のエントランスビジュアルって心躍りますよね。
平日の昼間に行きました。混雑はしていませんが、鑑賞者は確実にいらっしゃいます。
土日、特に会期終了に近づくにつれて人は多くなりそうな気配です。
落ち着いて撮影したい場合は、平日がおススメです。

会場に入ると「李禹煥鑑賞(リウファン)ガイド」が置いてあります(自由にいただける模様)。ホームページにもすでにこのガイドのPDFがありました。
李氏の生い立ちをわかりやすく漫画で紹介していて、絵柄もかわいい。
これならお子様にも、そして私にも理解できそうです。実際帰りの電車で熟読して、李氏の作品に対する思いに想像を巡らせました。
満腹家もぐもぐさん作:李禹煥鑑賞ガイド
満腹家もぐもぐさん作:李禹煥鑑賞ガイド
会場入ってすぐ、序盤の「関係項」シリーズはこれまでどおり撮影は不可(屋外作品は可)。
しかしながら記憶力の乏しい私の脳裏にも容易に焼き付くほどの鮮烈なインパクトを残す作品の数々が展示されています。
李禹煥(リ・ウファン)氏の作品は石やガラス、木、金属などの「もの」が空間に配置される作品が多く、広い展示スペースにこれらが秩序を生んで存在している様は圧巻です。
屋外に設置された作品。《関係項—アーチ》(2022)
屋外に設置された作品。《関係項—アーチ》(2022)
子どものころからトンネルやらアーチやらくぐると向こう側には別の世界が待っているような高揚感があったことを思い出します。こちらもまたしかり。ワープであります。

このアーチを見終わると、撮影可能エリアに(一部撮影不可の作品もあり)。
《点より》《線より》《対話》《応答》といったシリーズの絵画が中心に並びます。
《点より》1977、《点より》1975
《点より》1977、《点より》1975
《線より》1980
《線より》1980
《応答》2021、《対話》2020、《応答》2021
《応答》2021、《対話》2020、《応答》2021
《応答》
《応答》
余白と筆のストロークが相まって、うまく表現できませんが何かが心に静かに広がる感覚があります。グラデーションの美しさにも心奪われます。
「対話」シリーズ
「対話」シリーズ
《対話—ウォールペインティング》2022
《対話—ウォールペインティング》(2022)
まるで一室に浮遊しているかのような作品「対話—ウォールペインティング》2022」。
壁に直に描かれたシルバーのストローク。
たったひとりで静謐な時間をすごしているかのような錯覚を覚えます。
《対話—ウォールペインティング》2022
《対話—ウォールペインティング》2022
《関係項─サイレンス》(1979/2005)
《関係項─サイレンス》(1979/2005)
そして李先生といえば石……。
無加工の石と無彩色の絵がセットになっていると宇宙からの交信がはじまるような……頭からアンテナ生えてきそうです。
現場そのものがアート作品となる李禹煥展、非日常空間を体験したい方にもお勧めです。
乃木坂駅6番出口直結!アプローチからすでに良い感じ(この写真では伝わりませんね……)
乃木坂駅6番出口直結!アプローチからすでに良い感じ(この写真では伝わりませんね……)

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