2023年2月18日

「素材の良さを追求しながら、サスティナブルとファッションの融合を目指したい」アソースメレディレクター大谷繭子さん・事業部長長谷川拓朗さん＜後編＞【私のおしゃれフィロソフィVol.9】

今までにないストールを誕生させたアソースメレ。素材にこだわりながら、ワクワクするストールを提案するディレクター大谷さんの原動力とは?

【前編】はこちら▼

「クローゼットのスタメンとして極上の素材をデイリーに身につけて」アソースメレディレクター大谷繭子さん・事業部長長谷川拓朗さん＜前編＞【私のおしゃれフィロソフィVol.9】

多くの人たちに支持されるブランドには理由がある。それはデザインだけにとどまらず、作り手の思いがしっかりと息づいているかどうか。ブランドを牽引するデザイナーやディレクターにその思いをインタビュー。今回は「アソースメレ」のディレクター大谷繭子さんと事業部長の長谷川拓朗さんに話を伺った。

______このストールの人気に甘んじることなく、新しいものにトライしている理由は?

大谷　私自身の“あったらいいな”を形にすることも大事ですが、お客様からの声やリクエストも新製品のヒントに欠かせません。ベルギーリネンフリンジストールは一般的なリネンストールの約3倍の量の糸を使っているので、“もう少し軽やかにつけたい”という声をいただき、糸を細くサイズも変更したライトベルギーリネンシリーズを開発するきっかけになりました。今ではリネン素材だけでも3種類。産地によって異なる特徴を製品に生かすように心がけています。

______巻き方のコツは?

大谷　コツがいらないのも、このストールのいいところ（笑）。くるくるっと巻いて片方の端を下から輪に入れるだけで素材同士が引っかかり合って、するする落ちてくることがないんです。ストールを広げて対角線状の端と端を持って巻くとハリが出て、フリンジに動きが生まれます。整えすぎずラフに仕上げると素敵な雰囲気に仕上がりますよ。

______これからの「アソースメレ」に思うことは?

長谷川　洋服と違ってストールは絶対になくてはいけないものじゃない。それなのにストール好きな方が大勢いらっしゃって、支持いただけることがとても嬉しいと感じています。そしてそろそろ海外での展開も視野に入れていきたいですね。

大谷　コロナの前と後で、多くの方がファッションに対する考え方に大きな変化がありました。私も自宅のクローゼットをスリム化することで、手元に残しておきたいと思うものは素材が上質であったり、普遍的なデザインであったり、より本質を見抜き、求める気持ちが強くなったと感じました。その中でアソースメレのストールも、グローゼットの中のスタメンの位置に置いていただきたい! 　そのためにも素材の良さをブレずに追及しながら、いつでもワクワクしていただけるものを提案していきたい。そしてサスティナブルな原料や動物愛護の視点を今まで以上に意識して、ファッションと融合させていくことにも積極的に挑戦していきたいですね。

〈今日のスタイル〉

「おしゃれをする上で意識するのは、明度や彩度を合わせること。今日はライトグレーのコートとデニムになじむようにと、フランダースリネンのブルーグレーのストールを選びました」と大谷さん。まだまだ寒い、でも春の気分は取り入れたいときに、しっとりとした肌触りのフランダースリネンが大活躍だそう。ふんわりと無造作に巻いたストールが、こなれたアクセントになって。フランダースリネンストール￥26,000／アイネックス(アソースメレ)　コート／コグザビッグスモーク　ブラウス／パトゥ　デニム／ヤヌーク　ブーツ／マリーサレイ

〈推しアイテムをCHECK〉

(左)今日のスタイルで大谷さんが着用したのがこちら。柔らかで光沢のある質感にリネンらしいドライタッチをプラスすることで通年使用できる。135×200cmの大判サイズ。全5色展開。フランダース産リネンガーゼストール　各￥26,000／アイネックス(アソースメレ)
(右)身につけるだけでわくわくする、アート作品のような新作。朝の光を受けて輝く海から夕陽までを美しいグラデーション染めで表現。素材はリネン。90×190cｍ。全3色展開。メランジディップダイボーダーリネンストール￥39,000／アイネックス(アソースメレ)

(左) 1本のコットン糸をかすり染めという手法でランダムに染色したミックスヤーンを使った新作。着こなしの主役になるツイード調のスクエア型は、Tシャツの胸もなどに。11５×115cm ギマコットンツイ―ディースクエアストール各￥29,000／アイネックス(アソースメレ)
(右)ジャケットやカーディガンの代わりにまとうストールとして誕生した、ブランドの代名詞的存在。しなやかな肌触りとしっかりとした厚み、たっぷりとしたサイズ感の全てか新鮮。全9色展開。ベルギーリネンフリンジストール各29,000／アイネックス(アソースメレ)95×185cm

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【前編】ではアソースメレが誕生した背景や、ディレクター大谷さんのこだわりをご紹介！▼

「クローゼットのスタメンとして極上の素材をデイリーに身につけて」アソースメレディレクター大谷繭子さん・事業部長長谷川拓朗さん＜前編＞【私のおしゃれフィロソフィVol.9】

多くの人たちに支持されるブランドには理由がある。それはデザインだけにとどまらず、作り手の思いがしっかりと息づいているかどうか。ブランドを牽引するデザイナーやディレクターにその思いをインタビュー。今回は「アソースメレ」のディレクター大谷繭子さんと事業部長の長谷川拓朗さんに話を伺った。