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• WEB美容エディター 原田千裕
• ちょっとやそっとじゃ揺るがないのが自慢だった鋼鉄の肌に明らかな陰りが……ということで、アンチエイジングにフルスロットル中！ そんな日々の中でキャッチした、アラフォー向けの“マーヴェラス”な美容トピックスをシェア。コスメも男性もお酒も“ディープで濃いめ”が好み。Instagram:@marvelous.h

国内だけではなく世界各国の化粧品が出展される、日本最大の化粧品専門展「COSME Week TOKYO」。先日、リサーチに行ってきました（業界関係者のための商談展なので、残念ながら一般の方は入場できません）。

最新の美容事情、知る人ぞ知るレアなコスメが並ぶ会場内でもインパクト満点だったのが、この巨大な甕。新潟県にある「越後薬草」という会社のブースです。

新潟県上越地方は全国有数の「よもぎ」の産地。越後薬草は、そのよもぎを使った製品の製造販売から事業をスタートした会社です。よもぎのお茶や入浴剤、よもぎ入りのうどんなど心惹かれるアイテムをたくさん世に送り出しているのですが、注目したいのはさまざまな野草を配合した植物発酵エキス。すなわち「酵素」です。

株式会社越後薬草の酵素（720mL ￥7560：価格は公式サイトで調べました！）には、野草・野菜・果物・海藻など80種類におよぶ原材料を厳選して使用。約１年かけて、先ほどお見せした巨大な陶製の甕で発酵・熟成しつくられています。

会場で試飲しましたが、まろやかでほどよい甘さ！ 本当に美味しかったです。ちなみに帰宅後サイトを見たら、プラセンタをプラスした株式会社越後薬草の酵素ビューティーという製品や、酵素入りキムチも発見して大興奮（笑）。

ボトルタイプは保管が大変、という方もご安心を。ラインアップには濃縮タイプもご用意。

この濃縮練り（5g×30包￥10800）なら、思い立ったら即、発酵のチカラを摂り入れることができます。濃厚ですが、口の中にいつまでもベタベタ残らない、さらりとした甘さでこちらも非常に美味しかったです。

そのほかにもエイジングケアや抗菌、はては免疫などにもうれしい効果があると言われる柿タンニン配合の濃縮練り 渋バリアや、

熟成黒ニンニクを配合した濃縮練り 黒ニンニクもラインアップ。いずれもプライスは同じなので、目的や好みで選ぶことができるのも素敵です。

と、美味しい酵素をいただきながらブース内をうろうろしていたら……。すこぶるおしゃれなボトルを発見。なんとこれ、お酒なんです！

野草類を発酵させてつくられる酵素。その製造過程では、副産物としてアルコールが得られます。そのアルコールを原料にして生まれたのが、この「THE HERBALIST YASO GIN」。

ジンといえば、独特のボタニカルな香りが特徴的ですよね。というわけで、ここでもまた越後薬草とゆかりの深い“野草”の出番。20種類のボタニカルを7つのパーツに分けて蒸留し、ハーバルで爽やかな香りのジンを生み出しているんです。

健康食品メーカーがつくるお酒……しかもそのルーツは、野草をはじめとする80種の自然の恵み。お酒はお酒なんですが、なんだか“いいコト”がありそう！

中央のグリーンのボトルがベーシックタイプ。香りのイメージは“森に実る架空のフルーツ”。ああ、すごく飲んでみたい！けど、もちろん会場では試飲は実施しておらず（涙）。ところが……ソワソワしている私にスタッフさんが夢のような情報を教えてくれました。

「実は表参道にTHE HERBALIST YASOのお酒をいただけるお店を出していまして」

聞けばなんと、駅から５分ほどの場所に直営店があるとのこと。しかも、ちょうどその日の最後の予定地は表参道。これは運命！ もう行くっきゃない!!

というわけで、その日のミッションを終え、胸を躍らせつつ表参道の裏路地へ。方向音痴の私でも迷わず発見！ この看板を見たときのうれしさと言ったら、もう。

この大きな提灯も、お店にたどり着くための素敵な目印になってくれます。

こちらの「越後薬草蒸留所CRAFT GIN STAND」は昨年夏にオープン。店内に入ると、昼間味わうことがかなわなかった“野草ジン”のボトルがズラリ。

それにしてもこのボトル、何度見ても洗練されていて美しいデザインです。 

表参道の喧騒から少し離れた場所で味わう、新潟生まれのYASO クラフトジン。聞けば地元には蒸留所も構えていて、生み出されたお酒はさまざまな品評会で入賞を果たしてるとのこと。ますます興味津々！

もう我慢できず、念願の１杯を。ジントニックorジンソーダと好きな飲み方を選べますが、私は本来のボタニカルな香りを堪能すべく、スタンダードなTHE HERBALIST YASO GINを無糖のジンソーダでオーダー。そのほか、展示会に並んでいたオレンジ・レモンのジンも頂くことができます。いずれも１杯￥800。

まずはひと口。確かにジンなのですが、口当たりがまろやかで甘みすら感じるような。度数の高いお酒に感じやすい、尖ったアルコール感も控えめで、とても飲みやすい！

そして、鼻へと抜けていくハーバルな爽やかさにうっとり。と同時にフルーティな芳香も感じられ、まさに“森に実る架空のフルーツ”！  針葉樹の森を抜けて、出会ったことのない果実を見つめている光景が脳裏に浮かびました……。

ちなみに、お酒はちょっと……というシチュエーションの場合は、ノンアルのドリンクを楽しめます（￥800）。“森の中のラベンダー畑”をイメージしたこのノンアルコールジンも、植物本来の香りを蒸留で抽出。しっとり落ち着いた香りが特徴だそうです。

１杯目を即座に飲み干してしまった私の視界に入ったのは、Limitedの文字。なんとYASOでは、たびたび限定ジンを発売しているそうなんです。

2024年最初の限定ジンは「鍋に合う」がコンセプト。そのために採用した素材は、柚子と昆布！

え、お酒に昆布？と思うじゃないですか。ですが、口に含むと実にふんわりと昆布の風味が広がり……柚子、そして野草たちの香りと溶けあうことで、一気にお鍋の気分に持っていかれます。これは傑作マリアージュ。

食欲を刺激されたので、新潟県弥彦村にある成沢商店のカレー豆（￥110）もオーダー。これがまたスパイスと甘みのバランスがバツグン！ 新潟県外ではなかなかお目にかかれない貴重な豆菓子とのこと。

これ以上飲むと上機嫌になりすぎるので、あとのフレーバーはおうちでじっくり楽しむため、ギフトBOX（￥3850）を購入。１本100mLサイズだから、ソーダで割れば結構たっぷり楽しめます。あ、もちろんフルボトルも購入可です！

レモンの苦味とスパイスが香るレモンのジンも美味しすぎましたが、さらに感動したのはオレンジ。オレンジピールをたっぷり使用したジンは、お湯割りでいただくと香りがいっそう際立ち、芯から幸福感に包まれること間違いなし。生チョコなどスイーツをお供にゆったり味わうのもおすすめです！ 

ああ、すっかり自分の“のんべえ”っぷりを白状する記事になってしまいました（汗）。最後は美容ネタで締めましょう。

お店のカウンターにさりげなくディスプレイされていたシートマスク。こちらもジンと同じTHE HERBALIST YASOブランドから発売されているんです。１枚なんと￥220！ これは試さなきゃソン！ということでゲット。

越後薬草の象徴ともいえる素材・よもぎのエキスをはじめ、さまざまな野草と植物の恵みを閉じ込めたシートマスクは、しっかりふっくら厚みのある素材のシートで満足感高し。3種のコラーゲン、3種のヒアルロン酸も贅沢に配合されていて、ひたひた＆しっとり。うるおってコンディションの整った肌へと導きます。べたつきも少なくて、通年快適に使える使用感です。

さらに圧倒的なのは香り！ 深く吸い込みたくなる透明感にあふれたグリーン系の芳香は、肌の疲れだけではなく心の疲れにまで届いて、良い睡眠に導いてくれそう。試した夜は実際に、寝つきもよかったように感じました。

酵素からお酒、そしてシートマスクまで。自然界が持つ目には見えない力を活かし・かたちにする越後薬草というカンパニーの想像力とパワーに今回、完全にノックアウトされた1日でした。

（そしてこのお店は、私の表参道の隠れ家に決定！）