「家のこと全て、やっているのは私。ダンナがいらない決断はいつ出すべき?」【40代お悩み相談】

2018年6月28日
「私のレベルばかりが上がっていく」という相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答! 

【今月のお悩み】「家のこと全般、ワンオペ。 ダンナは要らないかもしれない」

「ワンオペ育児」と言われて久しいですが、わが家では、家事全般ワンオペです。週末の予定から子供の将来、老後の蓄えまで……このままでは私のレベルばかり上がってしまいます。「ダンナ、いらないかもしれない」という決断は、いつごろ出したほうがいいですか?
(熊本県・もん・41歳・会社員)

☆辛酸なめこさんの回答

相談者さんは有能なかたなのだと拝察します。弱みを見せないでこなしていらっしゃるのでしょう。大変な時は、あからさまにため息をついたり、AIに聞こえよがしに文句を言ってもいいかもしれません。



☆みうらじゅんさんの回答

決断はいつでもできますが、その前にぜひ〝男の取説(トリセツ)〞の再読を!

ダンナさんの年齢にもよりますけど、もんさんと同年代だとしたらギリギリ、ダンナさんの両親は「夫は外で仕事、家事育児は妻の仕事」という世代ですかね。その環境で育ったダンナさんは、すべてもんさんにまかせきりなことについて、なんの疑問ももっていないのでしょう。もんさんの心中、お察し申し上げます。さぞ、イライラしていることでしょう。  

でも、ダンナさんは、もんさんがイライラして機嫌が悪い理由をまったくわかっていないような気がします。これはダンナさんにかぎらず、僕も含めた男全般に言えるんじゃないでしょうか。よく女性は「言わなくてもわかるでしょ!」と言いますよね。でも、申しわけないんですけど、の人の「わかるでしょ」は、男はほぼわからないんです。女性は体調に波があるということなので、「今日は調子が悪いのかな」とぼんやり思うくらいで。「家事に参加してほしい」と言ってもらえれば、ダンナさんだって何かやると思うんです。親の代の古い価値観からまだ完全には抜けきれていないとはいえ、このご時世、女性にすべて押しつけていいわけじゃないことくらい、知っているような気がします。もんさんご夫婦の場合、共働きなわけですし。  

ひょっとするとダンナさんも「何か手伝ったほうがいい」と思っているかもしれません。でも、何をやっていいかわからない。下手に手伝おうとすると、洗濯機をドライモードにせずにセーターを洗って、縮ませちゃったりするから。そこで「何やってるの!」って奥さんに怒られるのがイヤだから何も手を出せないでいるのかもしれません。  

でも、僕がそうだったんですが、実際にやってみると洗濯も掃除も料理もけっこうおもしろい。家事にハマる男って、少なくないような気がします。 

要は、使いようなんじゃないでしょうか。ダンナさんに、具体的に何をしてほしいのかを伝えてみてください。「あなたも仕事で疲れているのにごめんね」みたいにちょっとひと言添えて、優しく。そう言われればダンナさんも悪い気はしないと思います。今は、子育ての世界でも「優しく、ほめて育てる」と言うじゃありませんか。そのうえで、具体的に「◯◯をしてもらえる?」と指示する。男って、役割を与えられると俄然、燃えるんです。  

女の人は「なんでそんなことまで気を遣わないといけないの。私は母親じゃないのよ!」と思うかもしれません。でも逆に「私はあなたのお母さんだから言うけど」と言ってみてください。男って、母親に言われたら「やらなきゃ」って気になりますから。で、すぐに、もんさんのように上手にできなくても怒らないでいただけると、男としては非常にありがたい……。  

 以上、男の取説です。面倒くさくて、すみません。でも、これに基づいて操縦すれば、ダンナさんもけっこう使えると思いますよ。それでも動かないなら故障=不用品。そうなった時が決断の時、かもしれません。

  • ●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生み出す。近著に『男気の作法』(マガジンハウス)、『人生エロエロだもの』(文藝春秋)など
  • ●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『魂活道場』(学研)、『おしゃ修行』(双葉社)などがある
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撮影/露木聡子 ヘア&メイク/木下 優(Rossetto/辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子

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