夏休み旅行目次
ドイツ
day1.フランクフルト:ゲーテハウス、レーマー広場
day2.ライン川近郊:ボッパルドのチェアリフト、ライン川クルーズ、リューデスハイム
day3.ローデンブルク:木組みの建物による美しい街並み
day4.ミュンヘン:アルテ・ピナコテーク、レジデンツ、マリエン広場 ←今回のブログ
day5.バイエルン:ノイシュヴァンシュタイン城、ヴィース教会
オーストリア
day6.ウィーン:カフェ巡り
day7.ウィーン:美術史美術館、シェーンブルン宮殿、
day8.ウィーン:国立図書館、国立オペラ座
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ミュンヘンにはいくつか美術館がありますが、有名なものとして3つのピナコテーク美術館があります。
アルテ・ピナコテーク(15~18世紀)、ノイエ・ピナコテーク(19世紀~20世紀初頭)、モダン・ピナコテーク(近代)と年代別に分かれています。
私は中世の絵画が好きなので、今回は時間も限られていたのでアルテ・ピナコテークのみ見学しました。
事前に絵画に目星をつけていたので、そこだけは外さないよう、広い美術館をややさまよい気味で歩き回りました。(地図を見ていても、たまに自分の所在地が分からなくなる。。)
日本にいると美術館ってたくさんの人が殺到して、じっくり絵と向き合うのが難しいことが多々あります。
この美術館はさほど混み合っていなかったので、たまに部屋に誰もいなくてひとりきりなんてこともありました。(デューラーとムリーリョの絵が飾られた部屋にいた時)
好きな絵と一人でずーーーっと対峙する。
独り占め。
自分の家に、有名な宝物の絵画が飾られているような錯覚(笑)
とても贅沢!!!
デューラーの「四使徒」も迫力があってとても素敵でしたが、特に良かったのが、(完全に個人の趣味ですが、、)スペインのセビリアが生んだバロック期の画家バルトロメ・エステバン・ムリーリョ。
彼は教会などに飾られる宗教画や、風俗画として貧困層の子供たちの日常風景を描いています。
一例を挙げれば、簡単に言ってしまえば、二人の少年がぶどうとメロンを食べている光景なのですが、画家がとても愛おしいまなざしを向けているように感じたのです。
絵を通して世の中の経済格差や不条理に対して訴えかける、画家自身の人生を重ね合わせているような絵。(子供を病気で5人も亡くした)
現代以前の絵画は、絵を描くのを経済的にサポートするパトロンや、絵を購入する側の意図や時代背景によって流行があり、絵画を通してその時代の人々の人生が垣間見えます。
絵画の表面的な美しさや自分の好みだけではなく、絵画の内側に秘められた意味をもっと理解したいなぁと思いました。
次に訪れたのはレジデンツ。
レジデンツは500年に渡りバイエルンを統治したヴィッテルスバッハ家の本宮殿。
400年以上の歳月を費やして築かれただけあり、ルネサンス、ロココ、バロック、新古典主義などの各様式が混在しているのが特徴的。
外観はシンプルですが、宮殿内は洗練された豪華な装飾であふれています。
見学したのはほんの一部の部屋でしたが、本当に広い!!
荘厳な部屋の数々が素晴らしかったです。
マリエン広場の時計台の人形が躍るところを見たかったですが、タイミングが合わなかったので、広場の写真のみとしました。
次はノイシュヴァンシュタイン城、ヴィース教会へ向かいます。