1)かかと・角質のケア、おすすめの方法は?
uka代表・ネイリスト 渡邉季穂さん
角質対策は洗浄&保湿!基本のケアをサボらない
「角質がたまり、ガサガサしてくる大きな原因はお手入れ不足だと思います。足は酷使されているパーツのわりに、顔に比べて洗い方もササッと、ではありませんか? 特に夏はシャワーだけになりがちで、汚れや古い角質が落としきれていないことが。また床が滑るのがイヤと、皆さん足の保湿ケアを敬遠しがち。これらの蓄積で、角質がたまったり、乾燥が重なったりして、頑固なガサガサかかとは完成します。角質ケアは日々の積み重ね。一発逆転ではなく、毎日の保湿&角質ケアで、ツルスベなかかとを取り戻して!」
美かかとをキープするための、毎日のケアHOW TO
1.ていねいに足を洗う
かかと、足裏、指の間など、角質がたまり汗をかく部分をボディウォッシュの泡でしっかり洗う。
【NG】
シャワーだけでさっとすすぐような洗い方はダメ! 角質がたまったり、ニオイ菌の原因にも
2.保湿する
フットケアローションやべたつかない全身用ミルクなどを足の裏から甲へのばして。
3.磨く
"スムーサー"というツールの細かい面で、かかとを削るのではなく、くるくると磨いて。
月1回はスペシャルケアを!
☆角質除去剤でかかとを集中ケア
美かかとキープは、毎日の簡単なかかとケアで。
1.除去剤をON
専用のパッドに角質リムーバーをまんべんなく含ませる。硬くなっているかかとにパッドを当てる。
2.シールを貼る
1の上から付属のシールを貼り約10分放置。その後、前項の"スムーサー"の両面で削る。
下記どちらかの方法で、角質は月1の大そうじを。
1.角質を削る
ヘッドが回転する電動タイプのリムーバーをかかとに滑らせ、硬くなった角質をていねいに除去。
2.足裏もケア
タコができやすい足裏のふくらみ部分など、硬くなっている部分の角質もローラーで削る。
2)靴を脱いだ瞬間、アッ!気になる「足のニオイ」対策
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コロンブス 武田哲緒さん 老舗の靴用品メーカーで広報を担当。靴から足のトラブルまでに精通
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uka代表・ネイリスト 渡邉季穂さん 人気の美容サロン『uka』を主宰。その美意識も共感をあつめている
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足のクリニック 表参道 桑原 靖先生 形成外科医。足のトラブルを専門治療する『足のクリニック 表参道』院長
汗、角質、靴……ニオイのもとは3方向から断つ
「靴のお手入れは毎日行ってほしいですね。靴の中は汗で湿ったり、古い角質や皮脂汚れがこびりつきやすいもの。これらもニオイの原因になります」(武田さん)
「実は足の古い角質はニオイ菌のエサになります。ガサガサかかとのままでいると、ニオイ菌が育ちやすい環境に。ニオイ予防には角質ケアも必要!」(渡邉さん)
■朝のケア
■夜のケア
指の間を洗う
お風呂の中で、ニオイ菌がたまりやすい足の指の間まで洗浄料でしっかりと洗うこと。その後、水気をしっかりふき取るのも大事!
爪のすき間を綿棒でオフ
伸びている足の爪と皮膚の間に、ニオイの素はたまりやすい。綿棒などでお風呂あがりに汚れをぬぐい取り、清潔をキープして。
■靴のケアを徹底!
3)足の爪の正しい切り方とタコ・魚の目の対処法
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コロンブス 武田哲緒さん 老舗の靴用品メーカーで広報を担当。靴から足のトラブルまでに精通
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uka代表・ネイリスト 渡邉季穂さん 人気の美容サロ『uka』を主宰。その美意識も共感をあつめている
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足のクリニック 表参道桑原 靖先生 形成外科医。足のトラブルを専門治療する『足
【爪のお悩み】短い深爪はNG!ちょっと長めでトラブル予防
「実は足の爪は長めに設定してOK。垂直に手などを当てた時、ぶつからないギリギリの長さまでは伸ばしてください。形はスクエア形を目安に。深爪や角を丸く取りすぎていると、巻き爪を誘因することにも(下図NG参照)」
やや長めに設定するには、こんなことにも気をつけたい。
「まさにニオイです。上でも話しましたが、爪の間に汚れがたまりやすいので、それだけはお手入れ が必要になります」
☆正しい爪のカタチ
☆正しい切り方
角をやすりで整える
靴にぶつかったり、指に食い込みそうになる"角"は爪やすりで少し削って丸みを出す
まっすぐ切る
爪切りやニッパーなどで、少しずつ先端の長さをカットし、長めのスクエア形に
【タコ・魚の目のお悩み】
タコや魚の目のトラブルは靴のせいではなかった!
「タコと魚の目、そして足裏のイボはよく似ていて、自分では見た目で判断がつきにくいんです。タコと魚の目の原因は足裏の特定の場所に強い圧力がかかり続けること。これは足のアーチのゆがみに起因しています。ゆがんでいるので、足裏にかかる力が一定の場所に集中してしまい角質が厚くなります。イボはウイルスが原因なので、ほかの2つとはまったくの別物。ですがこれらの3つのトラブルは外見が似ているため、セルフでの判断とケアがむずかしい。特にイボは削ると出血するので、できれば医師に診断してもらうことをおすすめします」(桑原先生)
☆見た目ではわからない!
【魚の目】1 ~ 2 ㎜の硬い突起がある。皮膚深部に食い込み痛みも伴う
【イボ】ヒトパピローマウイルスに感染。人にうつるので必ず病院へ
4)足の爪に関するQ&A
Q.巻き爪が治らない!
A.扁平足や足のアーチのゆがみが原因です
「巻き爪は靴の圧だけが原因で はなく、足のゆがみによって引き起こされています。前述した扁平足がその元凶。正しいアーチだと均一に足指に圧がかかり、爪の巻き込みを予防(左図)。扁平足でゆがんでいると、圧が不均一になるため爪の端が指に食い込みます(下図)。爪の治療のほか、根本治療のためにはゆがみの矯正が必要です」(桑原先生)
ねじれ
指がねじれている状態だと、片側だけに圧がかかり爪を巻き込む
食い込み
逆に圧が親指だけにかかりすぎて、爪が深く食い込んでくるケースも
浮き指
扁平足で指先が床から浮いている場合は、圧がないため爪は巻き込む
Q.実は増えてる! 爪水虫って何?
A.一度感染すると治りにくい爪の病気
「白癬(はくせん)菌という水虫の原因菌が、足の皮膚ではなく爪に感染してしまった状態です。かゆみはなく、黒ずんだり、白く線や斑点ができている場合は皮膚科などへ」(桑原先生)
Q.ジェルを取ると変色しています
A.「グリーンネイル」という感染症です
「ジェルネイルをしている人に多いのですが、ジェルと爪にすき間ができると入浴時などに水分が入り込みます。その水分から雑菌が発生します」(渡邉さん)。「ジェルネイルで密閉された環境は、酸素不足で嫌気菌が繁殖しやすい環境なのです。この症状もクリニックで治療を」(桑原先生)
5)扁平足って何が悪いの?
Q.扁平足って何が悪いの?
A.多くの足トラブルの原因になります!
「女性は骨格構造が柔らかいので、足のアーチ(土踏まず部分)がつぶれて扁平足になりやすい傾向が。扁平足になると体重のかかり方にひずみが生じ、足指の方向がゆがみ、外反母趾になったり、ハンマートゥになったり、巻き爪になったり。多くの足トラブルはこれに起因。骨格なので完全に治すのはむずかしく、医療用インソールでサポートするしかありません」(桑原先生)
Q.サンダルの選び方が知りたい
A.かかとと足の甲を支えるタイプを
「足の甲とかかとをしっかり支えるデザインだと、脚全体への負担が少ないです(右図)。また足を入れた時にストラップがずれるので、"履く前と同じ見た目"まで戻し、足が楽になる位置を探してください」(武田さん)。
「ミュールなど、かかとが不安定なサンダルは、脱げないよう指によけいな力が入り、ゆがみや足の痛みを引き起こしやすくなります」(桑原先生)
Q.パンプスで靴ずれができた!
A.靴のサイズが合っていないのかも
「ジャストな靴のサイズの見分け方は、試着した後、手の人さし指の腹を上に向け、足の甲と靴の間に自分の爪1 枚が入るかどうか。爪が入れば靴ずれしにくいサイズです。できてしまったら、パッドを使い摩擦予防を」(武田さん)
足に当たる部分に貼る靴用透明パッド。縫い目を巻き込むよう、靴から2㎜くらいオーバーするように貼ると痛い部分に当たらず靴ずれ予防に。
Q.ハイヒールを履くほうが楽なんです
A.典型的な「ヒール足」。アキレス腱が硬くなっています
「ヒール靴のほうが楽で、ぺたんこな靴だと歩きにくく倒れるようになる。そんな場合はアキレス腱が収縮して、硬くなっています。足に痛みが出たり、脚が疲れやすくなるので、毎日ストレッチを」(桑原先生)