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輪郭の“梅干化”の片鱗をひと塗りで払拭。ぴったりフィットのリキッドルージュ

ビューティエディター・ハラチノさんのよもや“いじわるばあさん”化⁉︎から救ったのはこのアイテムでした

パルファン・クリスチャン・ディオール

ルージュ ディオール ウルトラ リキッド

 『サザエさん』著者の長谷川町子さんによる、『いじわるばあさん』という漫画、ご存じですか? 今ちょこちょこっとグーグル先生にお尋ねしてみたら、1966年~1971年にかけて週刊誌で連載されていた作品、とのことなので、アラフォー世代ならば、連載時のリアルタイムでなくとも、単行本などで読んだことがあるかたも案外少なくないかも?

 ともかく、この『いじわるばあさん』は、幼少時代の私の愛読書のひとつでした。というか、主人公のばあさん(←名前/伊知割 石・イジワル イシ)が大好きで。ま、今よくよく思い返してみると、このばあさんが、家族やご近所の人々、さらには通りすがりの人や出先で会った人に仕掛ける「意地悪」の数々ときたら、「それ、意地悪を超えて、嫌がらせの域だから! つか、下手したら犯罪だから!」とか突っ込みを入れたくなるレベルの酷ひどさなんですけど。当時まだ子供だった私の目には、「どんな敵(いやそもそも敵でもないんだけど)を相手にしても、必ずシャキッと完全勝利を収める最強の"ゴッド・オブ・ばあさん"」くらいのイカした存在に映っていて。ある時なんか「私、大きくなったら、いじわるばあさんみたいなおばあちゃんになりたいんだ!」とか口走り、母にきつく叱られたことがあるくらいのファンっぷりだったのです。

が、そんな筋金入りの"いじわるばあさんリスペクター"であった私でも、わくわくとページをめくりながら、時折、子供ながらにぼんやりと、なんだろう? 寂寥感? 恐怖感? みたいなものを唯一感じていたのが、ばあさんの"シワっぷり"と"垂れっぷり"で。具体的に言えば、放射線状に刻まれた、お口まわりの梅干ジワと、細長く逆三角形状に垂れ下がったおっぱい。ああ、歳をとっていくと、私の体もいつかはこんなふうに、シワシワのタルタルになってしまうのかな、ちょっと不思議だな、怖いな、どうしよう、なんて。とはいえ、同時に、そんな日が来るのはまだまだずっと先のことだしね、と本能的に察知していたであろう私は、安心して、ばあさんの痛快な暴れっぷりに見惚れるべく、物語の中に戻るのが常でした。

が。が、ですよ! ここ数年、リップラインに、いじわるばあさんの片鱗を時折見かけるように……! ひいいい! そりゃもちろんまだ40代ですし、推定70代の件のばあさんのような深めの梅干ジワはないものの、以前よりも明らかに輪郭がやせ、ガタついてきて、なんとなく口まわりがシワシワした印象になってきている感触です。そのせいで、リップを塗る時もイマイチ輪郭がビシッと取れず、「困っちゃうな、もう、誰かにいじわるしちゃうゾ!(←ダメ!)」と思っていた時に出会ったのがこちらのリキッドルージュ。唇の凹凸に絶妙にフィットするよう設計されたチップがややガタつきぎみのリップラインをなめらかでふっくらな印象に補整してくれるスグレモノ。先日など、こちらをささっとつけて友人に会いにいったところ「今日はリップライナー使った? いつも使うといいんじゃない? "唇、ふっくら端正、若見え、完成"、的な?」と、何かのキャッチコピーのようなコメントも獲得です。そんなわけで、いじわるばあさんの梅干唇印象はとりあえずこれでまやかせた私。

今後、リップケアにも力を入れ、さらなる"意地の悪くなさそう"なふっくらなめらかな唇のラインを維持すべく、精進しマス!
パルファン・クリスチャン・ディオール ルージュ ディオール ウルトラ リキッド
ホイップクリームのようなふんわり軽いテクスチャーが唇にぴたっとフィット。もともとの唇の柔らかな質感をうっすらと透けさせながら、見たままの鮮やかな色で染め上げる、"ペタルマット"な仕上がり。綿密に設計されたチップは、リップラインも取りやすく、ささっと塗るだけで、完成度の高いふっくら唇が完成。なかでもハラチノ的"うぬ惚れ度"アップの3本は、右から、ローズがかったベージュカラーの808カレス、テラコッタカラーの707ブリス、少しくすんだオレンジカラーの539ペタル。全16色 各¥4,200

ビューティエディター ハラチノ
キレイを育むうぬ惚れの一番の糧は断然、人からのアプローズ=ほめ言葉。マリソルのビューティエディターハラチノが、そんな言葉を採取解説!




【Marisol11月号2019年掲載】撮影/国府 泰 

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