「同業者の夫の活躍が、嬉しい反面モヤモヤします」【40代お悩み相談】

「このモヤモヤどう解消すればいい?」お悩みの相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答!

【今月のお悩み】「夫の成功に、 モヤモヤしてしまいます」

夫は同業者。出世し、いろいろ賞を取って本まで出して。当然、収入も夫のほうが断然、多い。うれしいけど、なんか悔しいのはどうして? 子育てしながら仕事を続け、私もそれなりに、社会的にも評価されているのに。なぜ、モヤモヤするのでしょう? 解消法はありますか?
(東京都・みと・44歳・会社員)
みうらじゅんさんと辛酸なめ子お悩み相談_otto

☆辛酸なめ子さんの回答

同業者だと気になってしまうお気持ちわかります。仕事先だったりファン層がかぶってなければいいのですが、もし重なっているなら、全然別の世界で人脈を広げられれば余裕をもてそうです。でも夫の出世は経済的にはうれしいですよね……。


☆みうらじゅんさんの回答

まずは、旦那さんの才能を認める。それが嫉妬克服の 第一歩のような気がします

 「モヤモヤ」の正体は、ズバリ旦那さんへの嫉妬ですね。おそらく、みとさんご自身もそのことに気づいていらっしゃる。そんな自分がかっこ悪くて、モヤモヤしていらっしゃるのかもしれませんね。

 嫉妬は当然、他者との比較から生まれるものですが、それは人間の最大の煩悩です。ただ、これは僕の想像ですけど、みとさんは生まれついての負けず嫌いというか、嫉妬を糧にして勉強も仕事もがんばって、「社会的にも評価されている」今の地位を築いてこられたのだと思うんです。それはそれで、悪いことではなく、それが向いていたということになるでしょう。

 問題は、嫉妬の対象が旦那さんということですよね。旦那であるにもかかわらず、身近にいるからイライラして、よけいにモヤモヤする。夫婦も、所詮は他人なので嫉妬の対象になりうるのですが、でも、このままだといつか家の中に不穏な空気が流れるようになってしまいそうですね。

 みとさんは、旦那さんがいろいろ賞を取ったり本を出せたのは「子育てをしていないから」だと思っていますね。そして、自分だって子育てをしていなければ、同じくらい活躍できたはず、と。自分だけに育児や家事を押しつけられていることへの不満が、嫉妬に火をつけている、といった具合じゃないでしょうか?

 いえね、誰しも、子育てをしていると仕事がうまくいかなくなると思いがちですが、でも、それは幻想でしかありません。子育てしても、よくも悪くも仕事には何ら変わりがないのが本当に才能のある人です。

 でも、時間は奪われるし体力的にもハードなので、仕事をしながらだと大変だということはわかります。それを、みとさんだけが背負うのはキツイと思いますので、ここはひとつ、旦那さんに家事・育児を半分やってくれるように話してみてはどうでしょう。この時、まずは旦那さんの才能を認めて、ほめてあげてください。だって出会ったころはそう思ったんでしょ? きっと旦那さんもみとさんの才能を含め好きになったんでしょうから。それが夫婦となり、逆に他人であることに気づいたというか、嫉妬の矛先が旦那に向いてしまった。これはつまらないですよ。もう一度、初めに戻って旦那さんを認めて、ほめてあげてください。そうすれば「悪い悪い、家事をまかせっきりで」と気づき、協力してくれるかもしれません。「私のほうが」という本音を通すためには建前が大事です。だから、「あなたはすごい」(建前)、「私もがんばってあなたのように賞を取ったり、本を出したいなあ」(本音)とプレゼンをしてみてください。きっと、みとさんは見事なプレゼンを提出する才能がおありだと思いますから

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    みうら・じゅん●イラストレーターなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生む。近著に『みうらじゅんの松本清張ファンブック 清張地獄八景』(文春ムック)、『ラブノーマル白書』(文春文庫)

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    しんさん・なめこ●漫画家、コラムニスト。巫女的な感性であらゆる事象を取材。近著は『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子叫んでもいいですか』(PHP研究所)

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【Marisol2月号2019年掲載】撮影/露木聡子(みうらさん) イマキイレカオリ(辛酸さん) ヘア&メイク/得字マキ(nude./辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子(みうらさん)

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