季節の変わり目に体調をくずしたり、最近どことなく体がだるかったり。こんなアラフォーに多い不調の改善におすすめなのが東洋医学に基づく"臓活"。自分の弱っている五臓にアプローチして、心も体も元気に!
☆私が解説します!
北京中医薬大学 医学博士 尹 生花先生
☆これが当てはまるあなたは・・・
あなたがケアすべきは…
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▼あなたは不調はどの”臓”からのメッセージ?
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アナタの不調はどの“臓”からのメッセージ?40歳からの“臓活”入門!| 40代ヘルスケア
季節の変わり目、免疫アップのカギは“臓”にあり!
呼吸を通じて、気をめぐらせるのが肺
「肺には、体にとって重要な気を司る働きがあります。呼吸を通じて、古い気を吐き出し、新鮮な気を取り入れて、体の中の気を入れ替えます。この時、肺は取り込んだ気の中の異物を取り除くフィルターの役目も果たします。また、肺には、体内の水を動かす働きもあり、体液をめぐらせる作用によって余分な水分を汗として体外に排出したり、不要になった体液を腎に引き下ろし、流れが滞らないようにする働きもあります。
肺が弱ると、咳や喘息など呼吸器系の不調が起きやすくなります。肺は六腑の大腸と相関し、免疫力も司るので、弱ると免疫力が落ち、花粉症などアレルギーの原因にも。また、肌や鼻、のどなどの体のうるおいを保つのも肺なので、弱るとこれらが乾燥しやすくなるうえ、便の水分が不足し、便秘にもなりがちに。
肺が弱っていると、秋に体調を壊しやすいので、秋が近づいたら生活を見直しましょう。また、肺は乾燥や冷えに弱いので、外気や外敵から肌や体を守ることもポイントです」
1)肺を整える生活習慣
□毎朝、窓を開けて、空気を入れ換えることを習慣づける
「睡眠中は、体内に古くなった気がたまるだけでなく、部屋の空気もよどみがちなので、朝起きたらすぐに窓を開けて空気の入れ換えをしましょう。これを毎日の習慣にすると、季節の移り変わりにも敏感になり、秋になると肺が弱って風邪をひきがちになるのも防ぎやすくなります」
□深呼吸をクセづける
「肺を整えるには、自然界から新鮮な気というエネルギーをたっぷり吸い込むことが大切なので、深呼吸することをクセにしましょう。ストレスなどで呼吸が浅くなっている人は、花の匂いをかぐのがおすすめ。花の精気で自然にスーッと深呼吸ができるようになります」
□乾いた空気から肺を守る工夫をする
「肺が弱っている人は、秋になって空気が乾燥してくると、咳や喘息などの症状が出やすくなります。乾いた空気から肺を守るために、うがいをしたり、マスクをつけましょう。家では加湿器をかけるのも効果的。もちろん、喫煙は肺を弱らせるので論外です」
2)肺を活かす食生活
「肺には豆腐や白豆などの白い食材が◎。肺を癒し、咳や喘息、便秘、肌の乾燥などを防いでくれます。また、わさびなど辛味のある食材は、気や血をめぐらせ、体内の熱や湿気を発散させるのでおすすめ」
肺を活かす食材はコレ!
やまいも・白菜・大根・しそ・みょうが・きくらげ・パクチー・わさび・白豆・こんにゃく・モモ・イチジク・柿・梨・バジル・らっきょう・ぎんなん・アスパラガス・ごぼう・玉ねぎ・ザクロ・黒糖
3)肺を活かす関節たたき&ツボ押し
肺を元気にするには、関節では「肘の上側(親指側)」をたたくのが効果的。ツボは、肺の機能を高める中府、尺沢、太淵を押すのが有効。
肺につながるのは肘の上側(親指側)の関節なので、ここをたたいて。咳が出る時や、のどや鼻の調子が悪い時などに。
<<関節たたき>>
左腕を伸ばし、手の甲側を上にする。右手を軽く握り、左肘の上側に近づける。
そのまま右手で左の肘の上側をたたく。これを20回。反対側も同様に。
<<ツボ>>
鎖骨の外側の下にあるくぼみにあるのが中府。ここに反対側の手の人さし指、中指、薬指の3 本で強めに押す。これを20回。反対側も同様に。
肘を曲げた時にできるシワの上側(親指側)の少しくぼんだ部分が尺沢。ここを反対側の手の親指で強めに20回押す。反対側も同様に。
手のひらのつけ根の親指側にあり、触れると脈を感じる部分が太淵。ここを反対側の手の親指で強めに押す。これを20回。反対側も同様に。
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