美食家の夫。作った料理にケチをつけてくるのが許せない! 【40代お悩み相談】

「どうにか黙って食べてもらう方法はないか」とお悩みの相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答!

【今月のお悩み】「美食家の夫。作った料理にケチをつけてくるのが許せない! 」

夫は究極の食いしん坊ですが、料理はまったくしません。 私も料理が嫌いで、毎日の夕飯作りにはストレスを感じています。 夫は私が作ったものに「うわっ、塩辛い!」などと必ずケチをつけます。 私が買ってきたスイーツにも「うわっ、甘っ!」と顔をしかめたり。 それでいて、どれも完食するのですが……。 どうすれば黙って食べさせることができるでしょうか?
(福岡県・ゆみん・46歳・会社員)


みうらじゅんさんと辛酸なめ子お悩み相談_夫

☆辛酸なめ子さんの回答

「脳腸相関」という言葉があるように、 腸と思考はリンクしているようです。ダンナさんの腸内が善玉菌だらけになれば、 ポジティブで優しいキャラになるかもし れません。ただ、もしかしたら文句は構ってほしい愛情表現という説も……。

☆みうらじゅんさんの回答

言葉も出ないほどまずいものを作るか、心をこめて作るか。僕のオススメは……

 これは素朴な疑問なのですが、究極 の食いしん坊さんと料理嫌いさんは、 どうして結婚なさったのでしょう。交 際中にそのような会話はなさらなかっ たのですか ?   「食の好み」の違いが離 婚の理由になったりすることもあるようですから。結婚前はダンナさんも、 恋は盲目どころか味覚も鈍っていた ?  まあ、過去を振り返ってもしょうがないですね。今、どうしたら いいか。

  ゆみんさんは料理が嫌い。なのに、 一生懸命、ダンナさんの体のことを考 え、ストレスを感じながらも毎日、頑張って夕食を作っている。エライです。 なのに、ダンナさんはいちいちケチをつけるわけですから、腹が立って当然です。フツーだったら「、それなら食べ なくていい ! 」と言い捨て、家を飛び出すところでしょう。

 でも、ゆみんさんはそうしない。だから、ダンナさんはそれに甘えていられるんでしょうね。もし、ゆみんさんがカンカンに怒ったら、ケチつけるのを控えると思うんです。なので、一度、 「もう知らない ! 」と爆発してみるのも手かもしれません。

 ただ、ひとつ気にかかることがあるんです。それは、いちいちケチをつけながらも「完食する」ということ。もし、 本当に口に合わなければ、食べ残すと思うんです。と考えると、ダンナさん は、ケチをつける=コメントしていると思っているのかも ?  「食のコメンテーター」気取りだったりしませんかね。それも、ほかの人との差別化をはかって、わざと辛口のコメントを言おうと心がけているのかもしれ ません。

  ただ、「うわっ、塩辛い」「うわっ、甘い」だけでは、コメンテーターとしては厳しいんじゃないでしょうかねぇ。「塩辛い、でも、それがこのお酒には合う」とか、「甘いっ !   でも、郷愁をそそられる味だ」とか、「○○をプラスすれば、もっといい味になるはず」 など、何か後に続く言葉があって初めて、コメントとして成立するんじゃな いでしょうか。「塩辛い」「甘い」だけでは、ダンナさんのただの感想すぎず、 人には伝わりにくいと思うんです。

  でも、そんなことを指摘したらますますケチをつけることに精を出しそうで、ゆみんさんの願いは永遠にかなわなくなりますね。ううむ。 
そうだ、こういうのはどうでしょう。 ゆみんさん自身も「これはまずい」 というものを作って出してみるんです。黙る=コメントできないほどまずいということでしょうから。激辛のものとか極甘のものとか、見た目がよろしくないものとか。 あるいは、一度だけでもゆみんさんも 「料理が嫌いなのに」という気持ちを少し抑えて、一生懸命、心をこめて作ってみる。案外、そういう気持ちは通じるもので、ダンナさんはケチをつけないどころか、「おいしい」 と言うかもしれませんよ。もうそれでもダメなら、外食かデリバリー。けっこう金がかかることをダンナにもしかと分かってもらいましょう。

  • 美食家の夫。作った料理にケチをつけてくるのが許せない! 【40代お悩み相談】_1_2-1

    みうら・じゅん●イラストレーターなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生む。近著に『みうらじゅんの松本清張ファンブック 清張地獄八景』(文春ムック)、『ラブノーマル白書』(文春文庫)

  • 美食家の夫。作った料理にケチをつけてくるのが許せない! 【40代お悩み相談】_1_2-2

    しんさん・なめこ●漫画家、コラムニスト。巫女的な感性であらゆる事象を取材。近著は『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後 40代女子叫んでもいいですか』(PHP研究所)

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【Marisol6・7月号2019年掲載】撮影/露木聡子(みうらさん)イマキイレカオリ(辛酸さん) ヘア&メイク/得字マキ(nude./辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子(みうらさん)

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