聴いてみたいけれど、よくわからなくて。ジャズは、そう言われがちなジャンル。知的なイメージはあるが、聴くのに知識はいらない。でも、入口を間違えると、遠い存在になる可能性は高い。
『NEXT WAVE JAZZ』は、若手アーティストを集めたプレイリストで、ジャズの定番であるスタンダードナンバーはなく、自ら書いたオリジナル楽曲が中心。みずみずしくも尖った感性にあふれ、ラップもあるし、ソウルフルな歌もある。
ジャンルの枠を超えた、生楽器とエレクトリックのハイブリッドが新鮮だけれど、やはりジャズの魅力は、即興演奏のドキドキ感。即興とは楽器による会話だと彼らは言う。何か投げかけられたら、カッコよく返す。互いに「やるな」と思わせる応酬のために、ミュージシャンはテクニックを磨く。
それを知って聴くと、なんとなくわかった気になるし、スリルをより楽しめる。インストとボーカルで編成されていて、随時新曲が追加されていく。
プレイリストはこちら:『NEXT WAVE JAZZ』
01. WONK
02. ジェイコブ・コリアー
03. グレゴリー・ポーター
04. ジョーイ・アレキサンダー
05. キャンディス・スプリングス
音楽ライター 服部のり子
はっとり・のりこ●洋楽を中心に雑誌や新聞で執筆。ラジオ番組やJAL機内放送の企画・選曲も担当している。
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