"負けず嫌い"は、是か非か? の印象学。 だからいっそ"負けず嫌い"が美しい人になる!【齋藤 薫エッセイ】

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、「負けず嫌いの使い方」について。

“負けず嫌い”なくらいでないと成功できない

"負けず嫌い"は、是か非か? の印象学。 だからいっそ"負けず嫌い"が美しい人になる!【齋藤 薫エッセイ】_1_1
 負けず嫌い......あまり良い響きとは言えない。勝ち気で、柔軟性に欠け、プライドが高く、嫉妬深いといったイメージが、否応なしに沸き上がる。自分で言うならまだしも「あなたは負けず嫌い」と他者に言われるのは、なかなかに複雑だ。

 でも一方には、結局のところ“負けず嫌い”なくらいでないと、人間は成功に至らない、事を成し遂げられないという見方も厳然と存在してしまう。実際、白血病に倒れた水泳界のスーパースター、池江璃花子選手が復帰後初の大会各種目で次々に優勝または上位入賞を果たして、驚異的な復活を見せた時、その背景には想像を絶する努力があったことはもちろん、「自他共に認める負けず嫌い」だから成し遂げられた事、というアナウンスもあった。いや並外れて“負けず嫌い”でなければ、命がけの努力などできないはずで、それはそうなのだろう。

 でも池江璃花子選手には不思議に“負けず嫌い”の印象がない。まさにタッチの差で勝敗を分けるスポーツの勝者に“負けん気”がないはずがないのに。で、心理学的にはこの“負けず嫌い”、明快な目標を持った時、本当の勝負に挑む時にだけ“瞬発力”のように湧き上がるエネルギーに近いもので、普段はのんびり温厚で、人と競うことが嫌いな人にも、一時的に宿るものと言われるのだ。

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