2021年10月2日

大人に必要なのは、素肌っぽいけど整った肌。この秋のファンデーションは“少しだけ”がいい4つの理由

肌のアラが目立って、ベース作りに悩むことが増えてくるマリソル世代。ついしっかり覆って隠したくなるけれど、アラフォーの掟は＂優秀ファンデを、少しだけ！＂

☆私が教えます！

ヘア&メイクアップアーティスト岡野瑞恵さん

旬を絶妙に取り入れた抜け感あるメイクで本誌でも大人気。女優やモデルからの指名も多く、映像など幅広いメディアで活躍

「顔のパーツを生かすも殺すも肌しだい。ファンデーションは大事です」と岡野瑞恵さん。

「日本人はファンデーションを塗りすぎる傾向にありますが、それでは抜け感が失われてしまう。かと言って、塗らなければ、大人はみすぼらしく見える。素肌みたいだけど、整って見える肌を目ざしたい」。だからこそ合言葉は、“優秀ファンデを、少しだけ”。「今のファンデーションは進化しているので、少量でも顔全体をちゃんとカバーできます。また実は、少量＝適量。必要な量を必要な部分に適切に肌にのせて初めて、本当に美しいベースが完成するんです」。

マスク生活でファンデーションを塗らない人も増えているが、「たとえ人から見えなくても、きちんとベースを作っておくと、女の格が上がります。やがて来るノーマスク生活のリハビリのためにも今から“少しだけ”を心がけて」

■この秋のファンデーションは“少しだけ” がいい理由

「今季のファンデーションは、塗っていないようでいてカバー力も高い。少量でもともと肌がキレイな人のようになれるものが多いですね」（岡野さん）。ささっと1 枚ベールをかければ、美肌が完成。

エイジングケア力もダメージケア力も高水準な今のファンデーション。「肌が荒れている時、メイクせずマスクをつけると、常在菌が悪さをしてかえって荒れることも」。調子が悪い日こそ味方につけて。

秋冬の服やメイクに素肌っぽすぎる肌はNG。でも、重すぎると古くさい。「特にくすみ色が多い秋冬のメイクには、のせるキャンバス＝肌を整え、＂リアリティある透明感ベース＂をまといたい」

肌と向き合っていなければ、人はどんどん老いていく。「ファンデーションをつける際、肌に触れて変化を感じ、クレンジングを通して肌に気を遣う。その習慣がキレイを連れてきます」

STEP：1
“少しだけ”ファンデーション肌はこう作る！

単にファンデーションの量を減らしただけでは、キレイな仕上がりは望めない。塗り方テクと下地の仕込み法をマスター。

最良の道具、〝指〞を駆使して的確にのせる

「少量のファンデーションを指でつける。これが基本です」と岡野さん。“少しだけ”の場合、ブラシやスポンジを使うと、吸い込まれてしまい、肌に的確にのせることがむずかしい。でも、指ならその心配はなし。「指に残ったファンデーションを活用して、細かい部分に塗ったりと繊細な作業ができるし、肌に触れて状態を確認するという意味でも指づけがベストです」。また、“少しだけ肌”のためには仕込みも肝心。下地は保湿系とカラーコントロール系を両方使う。「うるおいと血色、大人に必要な2つの要素を下地で補っておけば、ファンデーションを少量ですませることが可能に。役割が違うので、必ず2つ使って」

process 01
まずは保湿下地をオン
乾きがちな大人の肌には保湿下地がマスト。顔の中心部にしっかりのせ、フェイスラインは薄く。乾燥する頰や目の下はていねいに。