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更年期、尿漏れ、VIOの脱毛...アラフォー婦人科のお悩み【Dr. 高尾先生の〝心と体が軽くなる〞カウンセリング室】

女性の心と体を楽にするアドバイスで、テレビなどでも大人気の産婦人科医の高尾美穂先生が、アラフォーの体の変化に伴うお悩みお答えします!

マリソル読者のさまざまな悩みにズバリ回答! 婦人科系の悩みから、生きる目的などまで、マリソル読者の質問に答えていただいた。ぜひ、参考にして!


☆私が教えます!

産婦人科Dr. 高尾先生

産婦人科Dr. 高尾先生

たかお・みほ●産婦人科医。イーク表参道副院長。婦人科スポーツドクター。ヨガ指導者。NHK『あさイチ』出演時の、女性の体や心の悩みに寄り添ったアドバイスや、生き方などが大反響を呼び、テレビや雑誌などで引っぱりだこに。著書は『超かんたんヨガで若返りが止まらない!』(世界文化社)



アラフォーの婦人科のお悩み

女性ホルモンの分泌量の減少からくる悩みや、アラフォーに多い婦人科系の病気の悩みなどまで、わかりやすくアドバイス。

QUESTION1

くしゃみをしたら尿もれしました。また我慢も苦手になってきました。これって骨盤矯正などで改善するんでしょうか?ヨガなどで治るなら方法を知りたいです。(45歳)

ANSWER

「尿もれは、子宮や膀胱などの骨盤内臓器を下から支えている骨盤底筋の衰えが関係しています。この筋肉を鍛えれば尿もれは改善しやすくなるので、骨盤矯正をするよりも、自分で鍛えるのがおすすめ。太ももとおしりの筋肉を使うと骨盤底筋も間接的に鍛えられます。例えばスクワットや、以下のヨガのポーズなどがおすすめ。おしりにキュッと力を入れる時に骨盤底筋が刺激されるので、これをこまめに行うと、尿もれが改善しやすいです

高尾美穂先生 尿漏れに効くヨガのポーズ1

あおむけで両足を骨盤より広めに開く。両膝は立てて閉じ、左右の太もも同士をくっつける。

高尾美穂先生 尿漏れに効くヨガのポーズ2

肩と膝が斜め一直線になるようにおしりを浮かせて9秒キープ。これを何回か繰り返す。

QUESTION2

知人が更年期で2年ほど「うつ」っぽくなりつらかったと言っていました。母も人が変わったようにイライラしていたことがあり、今思えば更年期だったのかな、と思います。なので自分のこの先の更年期が怖くてたまりません。心にも体にも出る症状や期間はいろいろ、対処法もいろいろと聞きますが、なるべく楽に乗りきるコツはありますか? 飲んだほうがいいサプリとかあるんでしょうか? また基本的な質問かもしれませんが、つらかったら普通に婦人科の病院を受診していいんでしょうか?あと自分がいつ閉経するのか、は検査などでわかるものですか?(44歳)

ANSWER

「更年期は誰にでも訪れるので、怖がる必要はありません。生理周期にバラつきが出るのが更年期のサイン。閉経が近づいているかどうかは婦人科の血液検査でエストラジオールとFSH(卵胞刺激ホルモン)の数値を調べることで、ざっくりとわかります。更年期に不調が起きた場合も、婦人科でHRT(ホルモン補充療法)や漢方薬などで治療できるので、つらいのを放っておかず受診しましょう。運動も、更年期のうつや不眠、多汗などに効くことがわかっているので、今から運動習慣をつけておくのもおすすめ。サプリは女性ホルモンと同じような働きをもつ大豆由来の成分、エクオールが更年期の不調の改善によいことがわかっているので、今からとっておくのもいいと思います」

QUESTION3

夫とのセックスが楽しめません。30代後半ですが新婚で妊活中なので、そのためだけに義務感でしているような感じです。過去に相性がいい人がいたので、どこかで比べてしまっているのかもしれませんが……人としてはとても好きな夫なので、モヤモヤしてしまいます。またセックスの後、おなかが痛くなることもあります。あまり激しく動かされたりするのは女性の体にとって負担になるのでしょうか?病気が潜んでいる可能性はありますか?(38歳)

ANSWER
「妊活のために性交渉をしなきゃというのはつらいですよね。性交渉が楽しめないなら、何をしたら楽しめるかを考えてみて、パートナーとよく話し合って、試してみることが大事。また、性交渉の時は内臓が激しく揺さぶられるので、後でおなかが痛くなることはたまにあり、通常は2~3日でよくなります。たまに卵巣から出血が起こっていることもあり、それでも自然に治りますが、まれに出血が止まらなくなることも。痛みが続くなら婦人科で相談を」

QUESTION4

デリケートゾーンのにおいがキツくなってきた気がします。これは加齢によるものでしょうか?食事などによる対策はありますか?(42歳)

ANSWER

「デリケートゾーンのにおいが、加齢によって強くなることはないですし、食事も関係ないので、食事による対策もありません。生理周期によって一時的におりもののにおいが強くなることは誰にでもあることなので、気にする必要はありません。ただし、生理周期にかかわらず、いつでもにおいが強いなら、クラミジア感染症や、淋菌感染症、トリコモナス腟炎などの性感染症の可能性もあるので、婦人科で検査を受けると安心です」

QUESTION5

友人がVIOの脱毛やマッサージ(専用の洗剤で洗って、オイルなどでマッサージするそうです)を始めたと聞いて、あせっています。これまで水着を着る前に処理する程度で、無関心でした。調べたらVIOのレーザー脱毛は賛否両論あるようですが、先生はどうお考えですか? またやはりきちんと洗ったりマッサージしたりしたほうがよいのでしょうか?(友人はオイルマッサージをして、なんだかよい気がする! と言っていたのですが、ちょっと腰が引けてしまいます……)。(40歳)

ANSWER

「VIO脱毛はいいと思います。最近よく、将来介護される側になった時のためにVIO脱毛をしておくとよいと言われますが、そのためだけでなく、尿や便が毛につかなくなるので清潔を保つためにもいいと思います。医療機関など安全なところで行いましょう。また、閉経に向かうと腟が乾燥しやすくなるので、性交渉をもち続けるために、保湿を兼ねてデリケートゾーンのマッサージをするのもいいと思います。洗うことについては、腟の中は洗う必要はなく、小陰唇のくぼみのアカなどをお湯で洗えばOKです」

【Marisol 9月号2021年掲載】撮影/藤澤由加 取材・文/和田美穂

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