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“ちゃんと寝てるのにだるい”その疲れは「脳疲労」かも?!脳を疲れさせる3つの要因

ちゃんと寝ているのに疲れが取れなくてだるかったり、運動をしたわけでもないのに疲れたり。これは「脳」の疲れが原因の可能性大。現代人に多い、こんな頑固な疲れの種類と要因をパーソナルトレーナー・鈴木孝佳さんが解説!

☆教えてくれたのは・・・

パーソナル トレーナー 鈴木孝佳さん

パーソナル トレーナー 鈴木孝佳さん

すずき・たかよし●会員制ジム「ビーストイック」代表。脳科学、運動科学、解剖学、生理学、栄養学に基づく身体機能改善を提案。著書『全人類、背中を丸めるだけでいい』(講談社)がTwitterで話題に。今回は『疲れない体を脳からつくるボディハック』(イースト・プレス)をもとに教わった

自律神経の乱れからくる「脳疲労」が現代人の疲れの要因

疲れない体をつくるために、まず知っておきたいのが、疲れの種類。
「運動など体を動かして生じる疲労は末梢性の疲労です。一方、体を動かしてないのに生じるのが中枢性の疲労で、現代人に多い疲労はこちら。これは脳の疲れのことで、原因は自律神経の乱れ。自律神経には、心身をONモードにする交感神経と、OFFモードにする副交感神経があります。本来、副交感神経が優位になるべきOFF時間にも働いたりスマホを見たりしてしまうと、交感神経が優位になり、脳が休まりません。ON/OFFのスイッチがチグハグになり、脳に負荷がかかり続けることで、疲れが取れにくくなるのです」

 この脳の疲労には呼吸も関係が。
「現代人の多くは猫背で、厳密には腰は反っていて首と頭が前に出た状態です。自律神経は背骨に沿って走っているので、腰が反っていると交感神経が常に刺激され、脳疲労を招きます。そのうえに猫背だと息を吐きにくくなり、息を吐く量より吸う量が多すぎる過呼吸になりがち。また、口呼吸になると呼吸の全体量が増加すると酸素と二酸化炭素のバランスが悪くなり、結果的に脳に酸素が行き渡らず脳疲労を招くのです」

 さらに脳疲労の要因には〝刺激の偏り〟も関係しているそう。
「長時間座りっぱなしで、スマホやパソコンを見てばかりいると、運動不足で体の機能や感覚は衰えているのに対し、視覚から得る情報量は過剰に。このように刺激が視覚に偏った状態だと、脳が自分の体がどこにあるのかを認識できない〝体が迷子〟状態になります。例えば足の小指をベッドなどにぶつける人は多いと思いますが、これは物と自分の体との距離を判断するバランス感覚が衰え、脳内のボディマップがぼやけた〝体が迷子〟状態。こうなると安全が確保できないので、心身が常に緊張して交感神経が優位になり、脳が慢性的な疲労を起こすのです」

 つまり過呼吸や口呼吸、刺激の偏り、体が迷子の3つを正すのが疲れ解消のカギ。
まずは以下のページで自分の体のどこに問題があるかをチェック!

▼『呼吸とボディマップ』 5つのチェックリスト

《 疲労には2種類ある! 》

中枢性=脳の疲れ

抹消性=運動した時の疲れ

現代人は ①中枢性の疲れ= 自律神経の疲労が多い!

現代人には、交感神経が優位な状態が続くことで脳が休まらずに生じる、中枢性の疲労が多い。




\現代人の脳疲労を招く要因はこの3つ!/

3つの不健康現象に、心当たりはありませんか?

以下の3 つが、交感神経をオンにし続け、脳を疲れさせる要因。心当たりがある人は要注意。

現代人の脳疲労を招く要因①

猫背だと口呼吸になりやすく、吐くより吸う息の量が増えて過呼吸になりがち。また、現代人は常に交感神経が優位で呼吸が浅くなりやすく、この理由からも過呼吸になりやすい。過呼吸になると酸素と二酸化炭素のバランスがくずれ、酸素がうまく体中に運ばれず、脳にも行き渡りにくくなり脳疲労を招く。

現代人の脳疲労を招く要因②

体を動かさずに、スマホやパソコンばかり見ている現代人は、刺激が視覚に偏っている。インプットとアウトプット(行動)のバランスが取れていれば脳と体の健康が保たれるが、視覚によるインプットが過剰な状態では脳が休まらず疲弊してしまう。

現代人の脳疲労を招く要因③

刺激が視覚に偏っていると、バランス感覚や深部感覚など、ほかの感覚が衰える。すると脳の中の体の地図=ボディマップが乱れ、自分の体を正確に動かせなくなるため、安全を確保できないので心身が常に緊張。交感神経が優位になり、疲労のもとに。

【Marisol 10月号2021年掲載】撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/木村三喜 スタイリスト/程野祐子 モデル/SOGYON 取材・文/和田美穂

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