小林メディカルクリニック東京院長 小林暁子先生
A.サプリで逆におなかが張る人も。選ぶなら質のよいものを
「乳酸菌は種類によってその人に合うかどうかが異なり、合わないものをとるとおなかが張ったりすることも。また、添加物が多く含まれ、体によくないものもあります。サプリメントをとるなら質のよいものを選ぶことが大事。そして2 週間とり続けてみてよい変化があれば合っていると考えられます。乳酸菌はあくまでも食事から補い、サプリメントは補助的に利用を」
A.2日に1回で十分だけど、腸活をして毎日お通じがあるのが◎
「お通じは基本的に2 日に1回あれば便秘ではないとされていて、病気ではありません。ただ本来は、食物繊維や発酵食品などを十分にとっていて、適度な運動をしていたら、毎日出るのがあたりまえです。毎日便通がないなら、しっかりと腸活をして毎日出るのを目ざすのが理想的。とはいえ便通がないことを気にしすぎると、それがストレスになって逆に便秘を招いてしまうので、あまり神経質にならないことも大切」
A.食物繊維が豊富な穀物などの糖質まで制限するのはNG
「糖質の中でも砂糖が多い甘いものは、腸によくないので減らしたほうがいいですが、ごはんなどの穀物や、にんじんやいも類など食物繊維が多い糖質をいっさいカットすると便秘になりやすくなります。実際に極端な糖質制限をしている人の多くは便秘になっているようです。これらの糖質は極端に減らさず、適度にとるほうが腸の健康のためにはおすすめ」
A.悪い腸内環境が やせられない原因かも
「やせにくいのは腸内環境が悪い可能性があります。腸内環境が悪いと血液の質が下がって必要な栄養素が細胞に取り込まれず脂肪として蓄えられ、代謝も下がるのでやせにくくなるのです。逆に腸内環境がいいと、腸から取り込まれた栄養素が血液にのってスムーズに細胞に届けられるためエネルギー代謝が上がり、老廃物の排泄も促されるのでやせやすくなります」
A.人工的に腸を刺激するのはおすすめしません
「腸はデリケートな臓器なので、頻回に腸内洗浄のような人工的な方法で無理に刺激するのはよくありません。腸の調子が悪い時には、断食をして腸を休めるほうがおすすめです。断食は古来から行われてきた方法で、動物も調子が悪い時には何も食べず断食をします。人工的な方法より、そういった古くから行われている自然な方法のほうが◎」
A.アレルギーを避けるため、同じものを食べ続けるのはNGです
「腸にいいと言われている食品はいろいろありますが、体質は人によって違い、その食品がすべての人に合うわけではありません。また、腸にいいからといって同じ食品を食べ続けるとアレルギーを発症する場合もあります。ひとつのものを偏って食べるのでなく、さまざまな食品をバランスよくとるほうが、腸内細菌の種類も増えるのでおすすめです」
A.頑張りすぎない、細く長く続けるのが大事
「あれもこれもといろいろな腸活をやろうとすると、ストレスになって交感神経が優位になり、逆に腸の動きを悪くしてしまいますし、長続きしません。例えばランチのメニューを選ぶ時、腸によさそうなものを選んでみるとか、できることを1 日にひとつだけでもいいのでちょこちょこと実践して、少しずつ増やしていくほうが長続きして効果も出ますよ」
-
「どこが硬いか」で、今のあなたが丸わかり!? セルフ腸チェック&腸律セラピーにトライ
今、話題なのが"腸律師"小澤かおりさんの「腸律セラピー」。腸には感情や性格などが表れ、どこが硬いかでその時の感情や性格などがわかります
-
幸福度も性格も左右する!? 腸が変われば、人生が変わる!
健康にも美にもメンタルにも深いかかわりがある臓器が「腸」。そんな腸についての最新情報から話題のセラピー、みんなの腸活事情、Q&Aまでをお届け!
-
「腸活あれこれ」24時間休めない腸を、きちんといたわってますか?
最近なんだか疲れやすい。肌の調子もイマイチだし、たいして食べてもいないのに体重も増えてきた・・・。そんなふうに”なんとなく”の不調を感じたら、それはもしや”腸”のせい?24時間休めない腸をいたわるヒント、教えます。