「理系人間の夫&息子との会話がはずみません」【40代お悩み相談】

「家族内のコミュニケーションが不足していてとても疲れる」という相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答!

【今月のお悩み】「理系人間の夫&息子との会話がはずみません」

理系人間の夫や息子との会話が、続きません。彼ら2人は、くだらない会話をしないため家族間でのコミュニケーションが不足していて私は毎日、とても疲れます。どうすればもっとラクに、楽しく暮らせるのでしょうか?
(福井県・みい・41歳・主婦)
みうらじゅんさんと辛酸なめ子お悩み相談_家族

☆辛酸なめ子さんの回答

身近な理系男子を見ると、A Iスピーカーのように質問に答えてくれたりします。ゴシップや下世話な話もプログラムに組み込めば相手をしてくれることでしょう。ただ俗なものとは無縁のピュアさが魅力でもありますが……。

☆みうらじゅんさんの回答

おすすめは「だまし&盛る」戦法。そのうち話し上手にもなるかも?

いますよね、こっちが何げなく言ったことでも「そう思う根拠は?」とかって、いちいち理屈を求める人。ダンナさんがそのタイプだって、みいさんは結婚前からわかっていらしたんでしょうけど、息子さんもそのDNAをしっかり受け継いじゃって、理詰めダブルになってしまったわけですね。その息苦しさ、お察しします。

 でもまあ、ご主人と息子さんの性格を変えるのは、かなりむずかしいでしょう。となると、問題は「くだらない会話」の内容ですよね。くだらない話でも、おもしろければ理詰め人間にも勝てるんじゃないかと思うんです。

 とはいえ、おもしろい話というのは、そうそう誰にでもできるわけではありません。そこでひとつご提案したいのが「だまし&盛る」戦法です。

 まず、相手に「またくだらない話か」と思わせないよう、理系人間に聞き覚えのある言葉やフレーズから話に入ってみてください。例えば、「アインシュタインって、こうじゃない?」というように。私も理詰めじゃないのでよくわかりませんが(笑)。みいさんの話の内容は、それとはまったく関係なくていいんです。要するに“つかみ”の部分ですね。人って、自分の領域の言葉には反応するもんじゃないですか。ダンナ&息子さんも「お?」と思って、みいさんの話に耳を傾ければしめたもの。さぞ2人に関係ありげに、顔の表情や身ぶり手ぶりを大げさにして、いつものくだらない話に入っていきましょう。

 その際も、「あなたはどう思う?」というようなセリフをたまにはさめば、2人はそもそも真面目なタイプでしょうから、みいさんの話に付き合って、少しは考えるような気がします。

 いつもと違う話だと思って聞いていた2人は「なんだ、いつもと同じか」と思うでしょう。でも、話の最後まで聞かせることができたら、みいさんの勝ちです。彼らは、不覚を取られたと思いつつ、わが妻(わが母)の、くだらない話をなんとかおもしろくしようとする努力に感心するのでは? 今後、みいさんの話を無視しちゃいけないな、と思い始めるんじゃないでしょうか。

 みいさんとしては、「なぜ私がそこまでしなくちゃいけないの」と思うかもしれません。でも、これは僕の推測ですけど、みいさんもダンナ&息子さんの話を「わけわかんない」と切り捨てているところがありませんか? それって、彼らがみいさんの話を「くだらない」と言って取り合わないのと同じなのではないでしょうか。それじゃあコミュニケーションは永遠に成り立たない気がします。すべては「話せばわかる」。この場合、おもしろそうに話せばいいわけです。

「わからない」なら、わかろうとする。「くだらない」けど聞いてほしいなら、おもしろく話す。夫婦・家族間こそそんな努力や工夫が必要なんじゃないでしょうか。世界中がそうなれば、本当の意味の平和が訪れるはずだと思います。

  • 「理系人間の夫&息子との会話がはずみません」【40代お悩み相談】_1_2-1 ●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生み出す。近著に『男気の作法』(マガジンハウス)、『人生エロエロだもの』(文藝春秋)など
  • 「理系人間の夫&息子との会話がはずみません」【40代お悩み相談】_1_2-2 ●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『魂活道場』(学研)、『おしゃ修行』(双葉社)などがある
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撮影/露木聡子 ヘア&メイク/木下 優(Rossetto/辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子

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