①スタイリスト村山佳世子さんが提案、秋冬の大人上品ブラウンコーデ
上品≠地味。濃淡や艶感、素材感のミックスを
ブラウンには色みが無数にあります。チョコレート、テラコッタ、チェスナット、トープ、タン……など、その豊富な色幅を利用してコーディネートを楽しめるのが魅力。この季節らしい温かみと奥行き、上品さが持ち味でありながら、ともすると地味な印象になることもありますよね。そんな時は艶のある素材を選んだり、遊びのあるシルエットを取り入れたり。そう、大人は印象をきれいに均一にまとめすぎないことが大切です。ベースカラーのトレンドが大きく動いた今こそ、色みや素材、シルエットの選択肢を広げて変化を。これから私が提案するスタイルをぜひ参考にしてみてください。
■ポンチョ×パンツの上品ブラウンコーデ
動きのあるニットポンチョでシルエットに遊びとモダンさを
今年の特徴のひとつでもある、赤みのあるブラウンのカシミアニットポンチョは一枚で印象的な秋の装いに。優雅なドレープ感も新しい表情を広げてくれる。光沢のあるネイビーのパンツとの質感のミックスに加えて、足もとをモードなスニーカーでハズし、ひとひねり加えるのもポイント。
ポンチョ¥59,000/サザビーリーグ(デミリー) パンツ¥58,000/ストラスブルゴ ピアス¥23,000/プリュイ トウキョウ(プリュイ) バッグ¥216,000・バッグにつけたストラップ¥40,000/トッズ・ジャパン(トッズ) 靴¥77,000/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ)
■ジャケット×ロングプリーツスカートの上品ブラウンコーデ
ブラウンとカーキの新鮮な出会い。秋のネオ・トラッドスタイル
秋こそ活躍するロング丈のプリーツスカートを今年はダークブラウンに変えて。色みを絶妙にずらしたカーキのダブルジャケットとオリーブカラーのバンドカラーシャツのマニッシュな茶褐色にさりげなく、でも確実に奥深い女らしさを。今年のムードを醸す「上品ブラウン」だからかなう、絶妙な配色の虜とりこに。
スカート¥46,000(イレーヴ)・シャツ¥49,000〈神南店限定〉(マーガレット・ハウエル)/アングローバル ジャケット¥145,000/マディソンブルー バッグ¥115,000/ジミー チュウ
■ビッグニット×シルクサテンスカートの上品ブラウンコーデ
エフォートレスなワントーン。光沢感が女っぷりをぐっと引き上げて
チェスナットのビッグニット×アンバーのシルクサテンスカートで、今季ならではの色彩豊かなワントーンを。質感を変えながら小物までリンクさせて秋のおしゃれをスキルアップ。
ニット¥49,000/サザビーリーグ(デミリー) スカート¥38,000/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(リー マシュー) ピアス¥27,000/アッシュ・ペー・フランス(イオッセリアーニ) バッグ¥83,000(10月中旬入荷予定)/ドゥロワー 六本木店(ワンドラー) 靴¥163,000/ジャンヴィト ロッシ ジャパン(ジャンヴィト ロッシ)
■ロングニット×パンツの上品ブラウンコーデ
トーンや質感の異なるブラウンにグレーを重ねてシックを極める
大小、濃淡のあるブラウンの中に、グレーを1 色。削ぎ落とした2つのベーシックカラーで新しい秋を印象づける参考例。ニットとパンツという、いつものシンプル服の絶妙なバランスと配色の妙がひときわシックでリッチな雰囲気まで。すぐに試してみたくなる。
パンツ¥22,000/デ・プレ ニットワンピース¥63,000/コロネット(エアロン) ストール¥39,000/プレインピープル丸の内(デスティン) ピアス¥28,000・バッグ¥59,000/ショールーム セッション(モダン ウィーヴィング) 靴¥89,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
■ブラウス×レオパード柄シャギースカートの上品ブラウンコーデ
レオパードという旬とともに洗練された華やぎとクラス感を楽しんで
ブラウンの上品さをよりクラシックに導く、コットンシルクのブラウス×レオパード柄のシャギースカート。季節がさらに深まるにつれ、素材や柄のミックスをあれこれ楽しむことができるのもブラウンの魅力。今年は特にブラウンベースのムードのあるアニマル柄も見逃せない。
ブラウス¥80,000・スカート¥160,000/ブラミンク ピアス¥28,000/デ・プレ(エレナ ローナー) バッグ¥185,000/トッズ・ジャパン(トッズ) 靴¥180,000/シジェーム ギンザ(ジル サンダー)
②秋冬のハイカジュアル!ブラウン&デニムコーデ
BROWN × DENIM
■テーラードジャケット×デニムパンツのブラウンコーデ
フレアデニムと。ブラウン使いがうまくなる秋のハイカジュアル
テーラードジャケットとデニムで大人のカジュアルをここまで上品にかっこよく。少しボリュームのあるゴールドカラーのアクセサリー使いもきいている。
デニムパンツ¥32,000/サザビーリーグ(カレント エリオット) ジャケット¥38,000/カレンソロジー青山(カレンソロジー) Tシャツ¥9,000/SANYO SHOKAI カスタマーサポート(マッキントッシュロンドン) ネックレス¥13,000・ブレスレット¥11,000/デミルクス ビームス 新宿(ローラ ロンバルディ) リング¥35,000/RHC ロンハーマン(サンズ サンズ) バッグ¥194,000・靴¥67,000/ジミー チュウ
■Gジャン×ワンピースのブラウンコーデ
オーバーサイズが今の選択。Gジャンを無造作にはおって
ユーズドライクなビッグシルエットのGジャンも有効。休日ならコットンシルクの七分袖ワンピースに抜けをつくるイメージでゆったりと重ねて。ブラウンとデニム、2つの色になじむバッグのオリーブカラーとスニーカーのネイビーがさらにニュアンスを。少量のシルバーがしゃれ感を。
デニムジャケット¥26,000/ゲストリスト(レッドカード) ワンピース¥39,000/インターリブ(サクラ) ピアス¥2,400/ジューシーロック バッグ¥39,000/ショールーム セッション(モダン ウィーヴィング) 靴¥77,000/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ)
■シャツ×肩がけカーディガン×デニムパンツのブラウンコーデ
ストライプシャツ×デニムの正統派スタイルがぐっと新鮮に
ちょっと真面目なブラウンをテーパードデニムで柔らかく、どこかフレッシュに。
デニムパンツ¥24,000/スタニングルアー 青山店(スタニングルアー) シャツ¥21,000/サザビーリーグ(ユニオンランチ) カーディガン¥18,000/マルティニーク ルコント ルミネ有楽町店(マルティニーク) メガネ¥40,000/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) バングル¥56,000/フラッパーズ(シンパシーオブ ソウル スタイル) バッグ¥59,000/デミルクス ビームス 新宿(ペリーコ) 靴¥34,000/スティーブン アラン フタコタマガワ(スティーブン アラン)
■ロングジレ×リブニット×デニムパンツのブラウンコーデ
分量が多くなるジレにこそ有効。ラフさを加えて、抜け感を
トレンドのロングジレニットをブラウンで。色もシルエットもアップデート。インと足もとをほどよく黒で締めつつ、カットオフのスキニーでNOT地味に、バランスよく。
デニムパンツ¥31,000/サザビーリーグ(マザー) ロングジレニット¥35,000/ユナイテッドアローズ 原宿本店(ロエフ) タートルネックニット¥14,500/シップス プライマリーネイビーレーベル(シップス プライマリーネイビーレーベル) ネックレス¥250,000/ロンハーマン(タナーズ インディアン アーツ) バッグ¥32,000/コード(ヴァジック) 靴¥37,000/ザ・グランドインク(ロランス)
③あかぬけピンクをさした秋冬の女っぷりブラウンコーデ
BROWN × PINK
■リブニット×プリーツスカートのブラウンコーデ
いつもの服でセンスアップ。肌なじみのいいスキンニットと
サーモンピンクのリブニット×ブラウンのプリーツスカート。アイテムそのものはベーシックだけれど、配色のおかげでレトロシックな女性像がきわだって素敵。グレージュのハンドバッグと黒の甲深パンプスという上質な小物使いでさらに洗練させて。
スカート¥44,000/ebure ニット¥18,000/ル フィル(ル フィル) ピアス¥12,700/シップス 渋谷店(オンブルクレール) バングル¥56,000/フラッパーズ(シンパシー オブ ソウル スタイル) バッグ¥458,000/モワナ メゾン GINZA SIX(モワナ) 靴¥87,000/インターナショナル ギャラリー ビームス(ジル サンダー)
■ブラウス×タイトスカートのブラウンコーデ
大人をチャーミングに見せる甘いブラウンと辛めなピンク
印象的なコーラルピンクのスエードタイトスカートをバルーン袖のブラウスとパンプスの2つのブラウンではさんで。ブラウスはシルエットを甘く。スカートは辛めにすっきりと。色の持ち味とは逆のテイストをもつアイテムをミックスさせてみるのもひとつ。アニマル柄のトッピングでさらに差をつけて。
ブラウス¥23,000/リエス(リエス) スカート¥49,000/ウエスト(ブルーバード ブルバード) ピアス¥17,000/カレンソロジー青山(ローラロンバルディ) バッグ¥129,000/エリオポール代官山(ザンケッティ) 靴¥48,000/デミルクス ビームス 新宿(ペリーコ)
■ニット×パンツのブラウンコーデ
ブラウンのグラデーションにもひとさじピンクが効果絶大
濃淡のあるブラウンに艶のあるピンクを少量使い。このコンビネーションのビギナーには色数を絞って、さし色となるピンクを少しだけ加える分量がおすすめ。足もとはどちらの色とも相性のいいベージュでなじませつつ、微妙な色合いの変化も出てさらに雰囲気よく仕上がる。
ニット¥15,000/ジェット ルミネ新宿店 ルミネ2(ジェット ロサンゼルス) パンツ¥27,000/ゲストリスト(ハウント代官山/ハウント) ピアス¥21,000/デミルクス ビームス 新宿(マリア ブラック) バッグ¥274,000/エイチ アイ ティー(ロウナー ロンドン) 靴¥68,000/デ・プレ(クレジュリー)
■ガウン風カーディガン×ワンピースのブラウンコーデ
ペールピンクの甘さを大人の洗練に。まろやかなくすみ配色マスター
浅いトーンのブラウンは濃色とは違うまろやかさが出るから、淡いピンクとコントラストがつかず、すっと溶け込む。ガウン風のカーディガンをストライプのタック入りワンピースにはおって、優しく品のいいムードをまとう。
カーディガン¥26,000/ヴェルメイユ パー イエナ 日本橋店(ヴェルメイユ パー イエナ) ワンピース¥42,000/ニアー(ニアーニッポン) サングラス¥38,000/アイヴァンPR(アイヴァン) ネックレス¥15,000/カレンソロジー青山(ソコ) バッグ¥58,000/エストネーション(ボルドリーニ) 靴¥45,000/ベイジュ(ピッピシック)
④大人を素敵に見せる秋冬の休日ブラウンコーデ
■カーディガン×レオパード柄スカートのブラウンコーデ
面積広めのレオパード柄はブラウンで包み込んで優しげに
濃淡のある柄と軽やかに揺れるプリーツで、上品にはけるレオパード柄スカート。長すぎない丈なのでインパクトが強すぎず、コーディネートしやすいのも魅力。ある意味レオパード柄の同系色ともいえるブラウンのフェレットカーディガンでコーデをふんわりと包み込み、全身を女性らしいムードに導いて。
スカート¥32,000・カーディガン¥28,000/マルティニーク丸ノ内(マルティニーク) ニット¥25,000/スローン バッグ¥120,000/TOMORROWLAND(ワンドラー) ブレスレット(ロンハーマン限定)¥540,000/ロンハーマン(ベッティーナ ジャバエリ)
■ファーつきジレ×パンツのブラウンコーデ
ドレス感のある素材のブラウンパンツでかっこいい女性に
赤みのあるブラウンが今年らしいパンツは、ボディラインを拾いにくいほどよく厚みのあるとろみ素材だから、すっきりと着こなせる。トップスはボリューミーなファーつきジレで華やかなに装って。年末のちょっとしたイベントにもぴったり。
パンツ¥18,000/ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店(ユナイテッドアローズ) ファーつきジレ¥68,000/ヴェルメイユパー イエナ 日本橋店(ヴェルメイユ パー イエナ) ニット¥33,000/オーラリー ネックレス¥49,000/アパルトモン 神戸店(ガブリエラ アルティガス) バッグ¥39,000/フレームワーク 自由が丘店(レフィージェ) 靴¥85,000/レリタージュ マルティニーク(クレジュリー)
■ニット×パンツのブラウンコーデ
この上なくフレッシュに引き立て合う、コバルトブルーとブラウン
パンツの素肌がのぞく丈感に加え、たっぷりとしたワイドリブニットのゆるさもひと役。コバルトブルーとブラウン、お互いを引き立て合うカラーリングはおしゃれ見えも確実。
パンツ¥22,000/アナトリエ ミュゼ プリヴェ アトレ恵比寿店(アナトリエ) ニット¥20,000/ロンハーマン(ロンハーマン) サングラス¥44,000/アイヴァン 7285 トウキョウ(アイヴァン 7285) ピアス¥9,000/デ・プレ(イリス47) バッグ¥34,000/RHC ロンハーマン(フィール アンド テイスト) 靴¥79,000/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)
■CPOジャケット×スウェットスカートのブラウンコーデ
短め丈のジャケットとタイトスカートですっきりクールに
ジャケット自体のクールさを素直に生かした、こんな辛口コーデもおすすめ。Ⅰラインシルエットですっきりまとめつつレオパード柄やショートブーツで旬のスパイスをぴりりときかせ、逆に女らしさを引き立てて。
ジャケット¥14,000/ノーク カットソー¥45,000・スカート¥62,000/マディソンブルー サングラス¥34,000/モスコット トウキョウ(モスコット) ネックレス¥25,000/エスケーパーズ(ハルポ) バッグ¥53,000/アマン(ア ヴァケーション) 靴¥89,000/レリタージュ マルティニーク(サルトル)
■セットアップ×ブラウスのブラウンコーデ
マニッシュなセットアップに絶妙な女っぽさを添えて
リネン混のテーパードジャケットとセンタープレスパンツに、オレンジがかったブラウンブラウスで艶を足しエレガントにキメて。これにヒールも合うけれど、パーフェクト過ぎてスキのない女にならないように、スニーカーでハズすのがおしゃれ上級テク。
ブラウス¥19,000/ユナイテッドアローズ六本木ヒルズ店(イウエン マトフ) ジャケット¥32,000・パンツ¥21,000/リエス(リエス) ネックレス¥18,000/TOMORROWLAND(バージュエリー) バッグ¥39,000/デミルクス ビームス 新宿(ロートル ショーズ) 靴¥6,000/アンティット(コンバース)
■リブニット×マキシスカートのブラウンコーデ
ブラウンのグラデーションつくるきれいめカジュアル
ブラウンのグラデワンツーコーデは、トップスとボトムスの素材選びが重要。秋冬に突入したからこそ定番マキシスカートにもちょっと表情があるコーデュロイをチョイス。落ち着きのあるコーデにトレンドのヒョウ柄のフラットシューズがアクセントに。
マキシスカート¥16,000(エムセブンデイズ)・バッグ¥18,000(トフ&ロードストーン)/SHOP Marisol ニット・シューズ/スタイリスト私物