「夏、寝室の温度を極寒に設定したがるので、こちとら寒くて眠れず、困る」というのがそれなんですけど、わが家もまさにこれで、険悪なリモコンの奪い合い合戦へと発展することもしばしば。でも、ほとんどの場合は、結局、睡魔に巻き取られた私が先に寝落ちした結果、朝、北極ばりの(←行ったことないけど)カリッとした寒さに目を覚まし、冷えきった体がダルいわ、それによる血行不良でお顔もどんより冴えないわ、で、ホント、コレ、なんとかならないもんですかね、と毎年、夏が来ると頭を抱えていたのです。
が、各地で40℃を超える日も出現するくらいの酷暑だった今年の夏の盛りのある夜。毎年恒例の「エアコンバトル」などしている場合ではない、つか、しようにもできない、という緊急事態が勃発です。そう……突然……エアコンが……息の根を……止めたんだ……YO……。ヒー! 大至急、管理会社に電話して、修理・交換など対処のお願いをするも、この猛暑のせいでほかのご家庭からも依頼が殺到しているうえ、コロナの影響で修理員さんの稼動も抑えられているとのことで、解決までに2 週間はかかるとの回答が……。仕方がないので、その間、寝室のドアを開け放ち、少し離れたリビングのエアコンからの冷気を取り込む、という作戦に出ることにしましたが、そんな控えめすぎる冷気では、その激しい暑さをしのぐことなんて到底不可能で。「こんなんだったら、まだ北極での就寝のほうが100倍マシだったよ……」としくしくしながら、ぬるい空気に包まれた寝室で、深く眠れず、常に全身に寝不足感をまとった感触で2 週間を過ごしていました。
と・こ・ろ・が。エアコン故障から1 週間くらいたったころの夕刻、友人から「オープンテラスのカフェで久々に1 杯だけ飲んで帰らない?」というLINEが来て。そうだ! キリッキリに冷えた泡酒でも飲めば、寝つきもよくなるかも! と即座にOKスタンプを送り、現場に直行したところ、斜め前の席に座った(←ソーシャルディスタンスのため)友人が、マスクをはずした私の顔を見て「あれ? 今お仕事、"凪"の時期だっけ?」と。いやいや先生、お仕事は今、絶賛撮影週ですし、そうでなくとも私は大変に疲弊しています。なぜならばエアコンが壊れ、眠れないからです、と、ここ1 週間のつらい夜についてご説明申し上げたところ、「へーそうなんだ。そのわりにはクマも薄いし、全体的にツヤツヤしてるから、逆によく寝てるように見えたよ。何かいいの使ってるでしょ。言え。」
とのことで。言え、と言うので、何か言おうと考えてみたところ、寝室エアコンレスな生活が始まった瞬間に「寝不足で間違いなく顔がヤバくなるに違いない」と察知し、肌に"パワーをチャージ"するこちらの乳液とアイクリームをここ毎晩、寝る前にきっちり押し込むようにしていたことに思い当たり。実際は寝不足なのに、眠りが足りているような健康的な肌印象を醸し出せたとは、かなりなパワーです。その後、めでたく交換されたエアコンにより、寝室は北極へと逆戻りしましたが、こちらでのパワーチャージを続ければ、寒さによる血行不良にも負けない肌になれるかも、とひそかに期待し、このまま冬まで使い続けること、決定です!