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「“可愛いい”から“素敵”へ。成熟した女性に贈るフレンチシック」 ヴェルメイユ パー イエナ|前編【私のおしゃれフィロソフィVol.7】

多くの人たちに支持されるブランドには理由がある。それはデザインだけにとどまらず、作り手の思いがしっかりと息づいているかどうか。ブランドを牽引するデザイナーやディレクターにその思いをインタビュー。連載7回目は、「ヴェルメイユ パー イエナ」のデザイナー横川美奈さん、バイヤー武見弥生さん、プレス志波かよこさんに話を伺った。
左から、バイヤーの武見弥生さん、プレスの志波かよこさん、デザイナーの横川美奈さん
左から、バイヤーの武見弥生さん、プレスの志波かよこさん、デザイナーの横川美奈さん
今年、デビュー5年目を迎えた「ヴェルメイユ パー イエナ」。パリジェンヌをお手本にしたフレンチカジュアルを牽引し続ける「イエナ」のDNAを受け継ぎ、品の良さや知性を感じるパリマダムのような成熟したおしゃれを目ざす大人から注目される、その人気の理由を取材した。
______人気ブランドから派生した新ブランド。差別化はどのように?
武見 入社から15年ほど「イエナ」で経験を積みました。「イエナ」のコンセプトは、パリ16区のイエナに住む、ベレー帽が似合ってパールのピアスと赤い口紅をつけこなすチャーミングな女性。フレンチをベースにしたセレクトショップという形態と時代の風に乗って、お陰様で人気ブランドの仲間入りを果たしました。「イエナ」がどんどん育っていく中で自分たちもブランドと一緒に歳を重ねていくうちに、“可愛いい女性”から“素敵な女性”と言われたいと思うように。スタッフたちの気持ちの変化も後押しして、この先のおしゃれを託せるブランドとして「ヴェルメイユ パー イエナ」が誕生しました。

志波 ヴェルメイユとは、フランス語で深みを帯びた赤のこと。心に秘めた情熱やリップカラーなどと共に、年齢を重ねるごとに深みを帯びていく成熟した女性を連想させることからブランド名に決まりました。

横川 セレクトショップのオリジナルには、買い付けしたインポートの尖ったところを補足する役割があります。それはシンプルなクルーネックやカーディガンなど、個性の強いアイテムと着る人とをつなぐような立ち位置。でも私自身、オリジナルはオリジナルとして他にはないもの、そして程よくトレンドを感じられる物づくりをしたいと思ってきました。スタイルを持っていて物の良さを見抜く審美眼に優れたパリの女性にも選んでもらえる、そんなオリジナルを目ざしています。
ブランドのロゴをモチーフにしたオリジナル生地で作った歴代のアイテムたち
______ブランドの強みは?
志波 展示会でオリジナルを手に取ってくださった方から「これはインポートですか?」とよく訊ねられるんです。それくらいデザイン性があり、オリジナルだけでも着こなしが決まるのは強みだと思っています。

横川 素材から作っているものも多く、特にプリントにはこだわっています。例えば、ブランドの名前をロゴとしてデザインした柄は手描きで書き起こしたものを図案化。何度も何度もやり直してベストなバランスに仕上げました。VとLを組み合わせた初めてのモノグラム柄は青山店の壁や絨毯にも採用され、今ではブランドのシグネチャーとして愛されているのがうれしいですね。

武見 オリジナルに個性があってデザイン性もしっかりしていることに加え、着る人を素敵に見せることにこだわっているので、同じようにデザインの強いものをバイイングすると服同士がケンカしてしまい、スタイリングができなくなってしまいます。それらを考慮して行う買い付けでは“若い頃に買ったお気に入りを今も大切に着ている”という、パリの女性が得意とするヴィンテージセルフ的な提案ができたらと。オリジナルと多様性を重視した買い付けアイテムを組み合わせることで表現できる、ヴェルメイユらしい世界観をもっと極めていきたいですね。

志波 自分がしっかりと確立した個性豊かなパリのマダムたちは、白髪が増えたことや若い頃とは体型が違ってきたことにも臆せず、生きてきた様を隠さずに堂々としています。そういう女性像をみんなで共有して作り上げているのが「ヴェルメイユ パー イエナ」。新しいおしゃれに挑戦してみよう、と思っていただけるショップを目ざしています。
(後編へ続く)

 

【後編はこちら】

後編では、横川さん・武見さん・志波さんの「推しアイテム」も登場!

撮影/フルフォード 海 取材・文/向井真樹

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