<第1位>「仕事ができない年配女性をフォローしてあげたいけれど・・・」
●お悩み
再雇用組の、over60の女性がなかなか頑固で、「私はこうやってきたから」という態度をくずしません。しかも、仕事ができない。彼女が後輩からなめられないよう私が気をつけてあげなければと思うけれど、本人に、どう注意していいものか……。
(富山県・ぽこ・44歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
まずは自分の気持ちをケアして、ラクになりませんか?
ぽこさんは、中高時代の部活などでも、面倒見のいいタイプだったのでしょうね。気になることがあると、どうも放っておけないという。
ただ、どうなんでしょうね。ぽこさんは、この先輩の頑固なところが気になるようですが、60歳の定年後に再就職できるくらいですから、前職ではけっこういいポジションにいたんじゃないでしょうか。
だとすると、立場的にはある程度、頑固が許されていたのかもしれません。それを直そうというのは、かなり大変なんじゃないでしょうか。
そもそも、他人の性格を変えるのは無理のような気がします。…
<第2位>「自分の老化を受け入れられません」【40代お悩み相談]
●お悩み
鏡を見ると、年々老化していく自分の姿が……自然のことと思いつつも受け入れられない自分がいます。半分ムダと思いながら、高級スキンケアやエステに散財。この費用も馬鹿になりません。
今後、どのような心構えで加齢を迎えればいいのか、ご教示いただけますでしょうか。
(埼玉県・かほ・48歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
今、起きている現象は「老化」ではなく 「進化」。楽しんじゃいましょう!
老化をなかなか受け入れられないという気持ち、よくわかります。
僕もある朝、顔の肉がたるんでいるのに気づいて、「あれ? 酒の飲みすぎでむくんだかな」と思い、ほっぺたをパンパン叩いてたもんですよ。でも、次の日もそのまた次の日も、むくみはとれない。
そこでようやく「あ、飲みすぎじゃなく、肉が重力に逆らえなくなったんだ」と初めて気づいたしだいで(笑)。…
<第3位>「7歳年下の後輩と一晩を過ごしてしまいました」
●お悩み
職場の、7つ年下の男性と一晩を過ごしました。それ以来、相手はなにかと近づいてくる節があるけれど、私としては、彼は年下すぎて、自分が本気になってしまうのも怖い。どうしていいかわからず、数カ月がたちました……。
(京都府・るり・40歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
少しでも「その気」があるなら、 一日も早く、一歩を踏み出して
るりさんのお気持ちは、どうなのでしょう。「本気になってしまうのも怖い」って、るりさんも少しはその気になっているのですよね。ただ、彼が自分より7歳下ということが気がかりで、前に一歩踏み出せない……?
でも、女性のほうが男性より年上だというカップル、けっこういますからね。10歳くらい離れているケースも、今は珍しくないような気がします。
ここでちょっと、僕は同性としてその年下君の気持ちを想像してみますね。なにかと近づいてくる彼は、るりさんにメロメロなのだと思います。…
<第4位> 職場の「苦手な人」のことばかりを考えてしまいます
●お悩み
仕事で、あまり相性のよくない人がいます。仕事なので大人の対応をし、波風立てないように努めていますが、仕事を離れた時にもその人のことばかり考えてしまいます。嫌いなはずなのに……つらいです。何か解決策、ありませんか?
(東京都・もん・39歳・会社員・既婚)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
「解決策を考えない」というのも解決策のひとつかもしれません
もんさんは、その人のことが本当に嫌いなのでしょうか?
その人を、仮にXさんとしましょう。このお悩みの文面から判断するに、もんさんはXさんのことを好きなんじゃないか、と僕は思ってしまうんです。
仕事を離れた時でもその人のことばかり考えてしまうのって、普通に考えればそれは「好き」ということではないでしょうか。…
<第5位>「理系人間の夫&息子との会話がはずみません」
●お悩み
理系人間の夫や息子との会話が、続きません。彼ら2人は、くだらない会話をしないため家族間でのコミュニケーションが不足していて私は毎日、とても疲れます。どうすればもっとラクに、楽しく暮らせるのでしょうか?
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
おすすめは「だまし&盛る」戦法。そのうち話し上手にもなるかも?
いますよね、こっちが何げなく言ったことでも「そう思う根拠は?」とかって、いちいち理屈を求める人。
ダンナさんがそのタイプだって、みいさんは結婚前からわかっていらしたんでしょうけど、息子さんもそのDNAをしっかり受け継いじゃって、理詰めダブルになってしまったわけですね。その息苦しさ、お察しします。…
<第6位>「夫の口臭や白髪を注意できません」
●お悩み
夫は繊細で人当たりもよく、ふだんはいい人なのですが、たまに些細なことでキレて、そうなると長期間口をきいてくれません。なので、口臭や白髪が気になるものの、怖くて注意できないんです。教えてあげたほうがいいとは思っているのですが……何かいい方法はありますか?
(東京都・てんこ・40歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
新婚時代を思い出し、お互いに少しずつ気を遣えば解決する気がします
「些細なことでキレる」って、それは「いい人」じゃなくて「怖い人」なんじゃありません?
事実、てんこさんも「怖くて注意できない」と書いていらっしゃるし、人当たりがいい=外面がいいだけで、てんこさんに当たりがよくないんですから。
なので、まずは「ふだんはいい人」という前提を改めたほうがいいかもしれません。…
<第7位>「姑との同居が不安です」
●お悩み
姑との同居が確実なものとなりました。今まで、夫婦2人の気ままな暮らしが心地よく、例えば、夕飯を作りたくない日は近所の居酒屋に行ったり……経済的にも余裕があります。姑との同居なんて、未知の世界。不安だらけです。
(長崎県・たら・42歳・自営業)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
お姑さんを居酒屋にお連れし、後は大将にまかせるのも手、かと
年齢的に、そろそろ「親との同居」の問題が持ち上がってくる時期ですよね。
お姑さんとの同居について「未知の世界」とのことですが、たらさんの知人・友人の中に、すでに親御さんと同居なさっている人がいるのではないでしょうか。
もちろん、家庭の事情や個々人の性格によって状況はさまざまだと思いますが、参考にはなると思うんです。
また、嫁姑問題をテーマにしたテレビドラマも多いですよね。しかも、どれも視聴率が高いということは、 あの手のドラマには「あるある」なエピソードが満載なのでしょう。…
<第8位>「ほんわかタイプの男性を好きになりたいのに!」
●お悩み
幸せな結婚をしている友人たちのご主人は皆さん、ほんわかタイプ。私もそういう人をと思うのですが、男性を見る目がないようで、どうしても自己中心的な人に惹かれます。別れたダンナもそのタイプだったのに。これじゃあいつまでも、幸せには近づけませんよね?
(東京都・さち・36歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
あなたに合うのは、やはり、 自己中な男性だと思うのですが……
毎回、自己中心的な男性を好きになってしまうのは、そういう遺伝子を持っているということじゃないでしょうか。さちさんのお母さんは、どうでしょう。お父さんは自己中な人だったりしませんか?
だとすると、好みのタイプを変えるのは、ちょっとむずかしいかもしれません。
事実、さちさんは「同じ過ちを繰り返している」と思いながらも、同じタイプを好きになっちゃうんですよね。おそらく多くの人は懲りて、反省して、違うタイプの人を好きになろうとすると思うんです。でも、さちさんはどうしてもタイプを変えられないんですよね。…
<第9位>「独身の私。親戚にお祝いをあげ続けるのが嫌になりました」
●お悩み
妹の子供たちに、お年玉や入学祝い、卒業祝いをあげなきゃならないのが、正直ムカつきます。それなら、私のかわいい息子(犬・ボストンテリア)にも、たまにはお土産をくれてもいいんじゃない? それどころか「うるさい犬」呼ばわりして。だったら、実家に来なくてもいいのに!
(群馬県・えつこ・42歳・会社員)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
愛犬を“息子”と思っている、 ということを行動で示してみては?
「うるさい犬」呼ばわりされるってことは、えつこさんの愛犬は吠えるんでしょうね。
それは、えつこさんが妹さんをよく思っていないことを、愛犬もわかっているからなのでは?頭いいですからね、犬は。
彼は大切なお母さん(えつこさん)の味方だから、「早く帰れ!」と言っているつもりで妹さんに向かって吠えているのでしょう。
そういう意味ではえつこさんの愛情が、彼にはしっかり伝わっていますね。…
<第10位>「娘の友達のママとうまく付き合えません」
●お悩み
娘の大好きな友達のママと、うまく付き合えません。彼女は強引で、自分が正しいと思って疑わない姿勢が苦手なのです。でも、娘のことを考えると、付き合わないわけにはいかなくて。彼女には、どのような接し方をすればよいのでしょう。
(群馬県・なおみ・41歳・主婦)
☆辛酸なめ子さんの回答
☆みうらじゅんさんの回答
自分のことより娘ファーストで 考えると、うまくいくのでは?
いわゆるママ友問題ですね。なかなかむずかしそうです。
娘さんが仲よくしている子のママ(仮にAさんとします)の、「自分が正しいと思って疑わない姿勢」が気に食わないのは、なおみさんがその姿勢を「間違っている」と思っているからですよね。
つまり、これは「正しい」と「正しい」の闘いということになります。
と考えると、うまく付き合えないのはAさんの姿勢ばかりが原因ではないような気がするのですが。…
▼回答者
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●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」ほか多くのブームを生み出す。近著に『男気の作法』(マガジンハウス)、『人生エロエロだもの』(文藝春秋)など
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●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『魂活道場』(学研)、『おしゃ修行』(双葉社)などがある
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