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余分な水分や熱が体内にこもり、常にだるく熱っぽい「湿熱体質」| 40代ヘルスケア

気・血・水・陰・陽などに基づき体質を9つに分類した中医学「九体質学」、それぞれの体質別の特徴や養生術を紹介。自分の体質に合わせて取り入れて

夏から秋に変わるこの時期は、体がだるくなったり、やる気が出なかったりと不調が出がち。そんな状態に効果的なのが「中医学」に基づく養生術。9つの体質別に最適な不調の改善・予防法がわかるから、さっそく自分の体質をチェック!


☆私が解説します!

北京中医薬大学 医学博士 尹 生花先生

北京中医薬大学 医学博士 尹 生花先生

いん・せいか●北京中医薬大学卒業。女優やモデルも足しげく通う美容健康サロン「BHY」代表。はり師・きゅう師。最新の著書『みんなの臓活』(ワニブックス)も話題

気・血・水・陰・陽などに基づき体質を9つに分類

季節の変わり目は心身に不調 が起きがちだけれど、起きやすい不調や、最適な対策は、“体質”によって違うとか。そこで、自分の体質を知るために取り入れたいのが“九体質学”。

「九体質学は、中国で国に認められている理論です。中医学では、気・血・水・陰・陽などの要素がバランスよく体をめぐっている状態を“健康”とします。気は生命エネルギー、血は血液やその働き、水は血液以外の水分のことで、どれか1つでもバランスがくずれると不調が現れます。中医体質学は、これらの要素のバランスなどから体質を9つに分けて考えます。例えば気が不足している体質を、“気虚”と言い、この体質の人は栄養と睡眠をしっかりとることが第一なのですが、それを知らずに食事制限ダイエットなどをしていたら体調をくずす一方です。このように自分の体質を見極めて、最適な生活習慣や食事などを実践するのが九体質学。体質に応じた養生術を取り入れるので、不調改善効果が高く、この時期の健康維持にもまた、コロナ時代の健康管理にもぴったりなのです」

※より正確に自分の体質をチェックしたい人は、尹先生のサロン「BHY」のHPでチェックできます。https://www.bhy.co.jp/



<<あなたはどのタイプ? まずは自分の体質をチェック!>>

以下の9つに分かれたチェックテストの項目で自分に当てはまるものをチェックしてみて。最も多くチェックがついたものが あなたの体質。



☆こんな項目に当てはまるのは・・・

痰湿体質_1


「湿熱体質」ってこんな人!

・顔や鼻が脂っぽく、ニキビや吹き出ものが出やすい
・肌色は黄みがかっているか、青白い
・口の中に苦味を感じ、口臭も気になる
・やや太りぎみか、もしくはやせ型の体型
・オリモノが黄色く、便が粘っこい


痰湿体質_2

体内に余分な水分や熱がこもり常に重だるさや熱っぽさが

「本来なら排出されるべき余分な水分や熱が体内にこもる体質。常に体に重だるさや熱っぽさがあって、暑がりで汗っかきなので、暑さや湿気の多い環境が苦手です。体型はやや太りぎみ、もしくはやせ型。脂性肌でニキビや吹き出ものに悩まされがちなのも特徴。食欲が旺盛で、特に甘いものや油っこいもの、味の濃いものが大好物。社交的で明るく、誰とでも仲よくなれる性格ですが、無理をしがちでイライラしやすく、短気な面が出ることもあります」

1) 心がける生活習慣
「ある程度ハードな運動を習慣にして、体内の余分な水分と熱を発散させましょう。この体質の人は無理をしがちで睡眠不足になりやすいので、夜は早めに寝て睡眠時間を十分に確保すること。ニキビや吹き出ものの改善にもつながります。また、ストレスの発散を心がけイライラを防ぎましょう」

2)心がける食生活

「熱いものや辛いもの、体を温めるもの、味の濃いもの、アルコールは体に湿熱をためるので控えましょう。きゅうりやごぼう、昆布など体内の余分な水分と熱を追い出し、体を冷ます食材を意識してとるのがおすすめ」

湿熱を取り除く食材はコレ!

きゅうり、ごぼう、にんじん、セロリ、なす、大根、白菜、もやし、昆布、緑豆、 黒豆、小豆、豆腐、ハトムギなど


3)養生のツボ

陽虚体質_3

体の熱を下げ、イライラの予防に効果的なツボ。足の親指と人さし指の骨の間のくぼみにある。ここを強めに20回以上押す。


痰湿体質_4

体の湿熱を取り除く効果もあるツボ。すねの少し外側で、膝と足首のちょうど中間あたり。ここを強めに20回以上押す。

【Marisol 10月号2020年掲載】イラストレーション/中根ゆたか 佐藤由実(藤村雅史デザイン事務所) 取材・文/和田美穂 構成/原 千乃

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