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迫りくる更年期のことが気になる。この先の生理はどうなるの?【アラフォーのための生理の基礎知識】|40代ヘルスケア

アラフォーになると気になりだすのが更年期や閉経の問題。40代になって、すでに更年期のような症状が出始めた人もいるかも!? さまざまな治療法もあるので、今から正しい知識をもっておけば過度に恐れなくてOK!

最近、今までと生理の状態が違う……。でも人と話題にすることもなく、生理の知識の更新がされていない人も多いのでは? マリソル世代は、婦人科系の病気や更年期も気になり始める時期。改めて、生理について向き合ってみませんか?

☆私が教えます!

産婦人科医・心療内科医 小野陽子先生

産婦人科医・心療内科医 小野陽子先生

おの・ようこ●対馬ルリ子ライフスタイルクリニック銀座・新宿にて診療。Addots GINZA代表。日本産科婦人科学会専門医。女性心身医学認定医。女性ヘルスケア専門医。心療内科医でもあり、女性の心と体を支える診療を行う

▼生理のリズムをおさらい!

脳からの指令でも女性ホルモンが分泌されず、脳がパニックを起こし不調が発生

女性ホルモンの減少に伴い、更年期症状が出始めるのが40代。「女性ホルモンは脳の視床下部でコントロールされ、視床下部が卵巣に排卵の指令を出すと、下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)が分泌され卵巣を刺激。するとエストロゲンやプロゲステロンが分泌され月経が起こります。しかし加齢とともに卵巣機能が低下すると、脳が指令を出してもこれらのホルモンが作られず、脳が通常の何倍も指令を出します。これにより自律神経が乱れ、ホットフラッシュ、のぼせ、イライラなどさまざまな不調が出るのです。閉経前に更年期症状が出始めた時は低用量ピルなどで症状を抑えます。年齢によってエストロゲンを微量に補うホルモン補充療法(HRT)や漢方薬を用いたり、閉経後は主としてHRT、漢方を用います。つらい症状はこれらで症状を緩和できるので医療をうまく利用して」

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出典:NPO法人女性の健康とメノポーズ協会「クオリティエイジング 40代からのヘルスデザイン」



40代に起こりやすい月経不順から閉経までのパターン

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出典:NPO法人女性の健康とメノポーズ協会「クオリティエイジング 40代からのヘルスデザイン」

周期が短くなったり、回数が減っていき、最終的に閉経を迎える

知っておきたいのが40代に入ると起こりやすい閉経までの生理の変化。「女性ホルモンが減っていくことで、28日周期が21日周期になるなど、しだいに月経周期が短くなっていきます。また、月経がいつくるかわからない不規則な状態になったり、一部が無排卵性出血になったり、病気がないのに月経時以外に出血がある機能性子宮出血が続く場合も。さらに女性ホルモンが減ると、月経が2 〜3 カ月に1 回というように回数が少なくなっていき、最終的に1 年以上月経が来なくなったら閉経とみなします。時期や症状に個人差はありますが、このような変化は加齢とともに誰にでも起こります。不安を感じたらひとりで悩まず婦人科を受診しましょう」

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A.「更年期が近づくと卵胞刺激ホルモン(FSH)の値は上昇し、エストロゲン(E2)の値は減ります。血液検査でFSHが40mlU/mL以上、E2が5pg/mL以下は更年期の可能性が高く、これに近い数値だと閉経間近と考えられます」


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A.「閉経したら基本的に月経は戻りません。また、40代で閉経し、更年期症状の治療などのために低用量ピルなどのホルモン剤を服用していると、定期的に月経様の出血がある場合がありますが、これは薬によるもので月経が戻ったわけではありません」


迫りくる更年期のことが気になる。この先の生理はどうなるの?【アラフォーのための生理の基礎知識】|40代ヘルスケア_1_7

A.「食事から栄養を補いきれない場合は、栄養バランスを整えるため、ビタミンやミネラルをサプリで総合的に補っておくのもよいと思います。また、女性ホルモンと似た働きをし、更年期症状の改善によいとされるエクオールや、更年期以降に起きやすい骨粗鬆症の予防につながるビタミンDもいいと思います」

【Marisol 1月号2021年掲載】イラストレーション/佐藤由実(藤村雅史デザイン事務所)取材・文/和田美穂

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