2021年12月25日

一人でも多くの人を笑顔にしたい！弁護士・竹森現紗さんのバッグの中身を拝見【働く女とバッグの中身】

銀座に構える法律事務所代表を務める竹森現紗さんは、企業法務、相続、離婚問題を中心に扱う人気の敏腕弁護士。これまで人生で幾多の挫折を乗り越え、「困った時の力になれる仕事がしたい」の思いを着々と実現中。そんな竹森現紗さんのお仕事を支えるバッグの中身をご紹介！

弁護士竹森現紗さん

たけもり・ありさ●慶應義塾大学総合政策学部卒業後、金沢大学大学院法務研究科修了。2008年、弁護士登録。現在「アリシア銀座法律事務所」代表。話題の初著書は、『銀座の弁護士が教える泣かない女になる方法』

挫折をバネにする”人間万事塞翁が馬”スタイル

銀座の一等地に事務所を構える「アリシア銀座法律事務所」代表を務める竹森現紗さんは、企業法務、相続、離婚問題を中心に扱う人気弁護士。1歳6カ月の双子の子育てと仕事の両立を華麗にこなす一方、これまで人生で幾多の挫折を乗り越えてきたという。

「高校時代、窮屈な生活に耐えきれず家出しました。通学せずアルバイトを始めたのですが、しばらくして進学したほうがいいと実感。周囲の説得もあり元の生活に戻り、上京への憧れもあり、大学は慶應の文系に進みました」

　大学卒業前の就職活動で、企業にエントリーしてみたもののピンとこず、自分の心に問いかけてみたところ「人が究極に困った時に力になれる仕事がしたい！」という結論にいたった。そこで、大学卒業後、地元の金沢大学法科大学院へ進学。難関の司法試験にも合格を果たして、意気揚々と弁護士の道を歩むこととなった。しかし、大手の渉外事務所に就職した竹森さんに、次なる挫折が待ち受けていた。

「そこでは、一般企業における法務全般やＭ＆Ａなどを扱うチームに配属されて、とにかく忙しくて忙しくて。帰宅は深夜タクシー。お休みも取れない。だんだん目標を見失っていきました……」。思い悩んだ末に転職。それが功を奏した。「お客さまから直接ご依頼を受けるという立場に変わったことで、もっと人の役に立ちたい！もっと仕事をしたい！と、忘れかけていた情熱が戻ってきました」

　その情熱をもって、2013年に銀座で開業。「独立して驚いたのは、＂話しやすい＂という評価をたくさんのかたからいただいたこと。当初は雰囲気や話し方から＂弁護士っぽくない＂と言われることも多く、コンプレックスに感じていました。それが独立してからはほかの弁護士よりも話しやすいとも言われ、強みに変わりました」

　そうして順風満帆だった開業1年後、乳がんが発覚。

「乳房を全摘して世界が変わりました。人生には頑張ってもどうしようもないこともある。普通の生活を送れることが、いかにすばらしいかを実感するようになりました」

　自らがつらい経験をしたからこそ、心に決めたことがあるという。それは、人はぱっと見ではどんな悩みを抱えているかわからない。だからこそ、目の前の相談者を一人でも多く、笑顔にしようということ。

「自分の価値観で判断しないようにしています。弁護士はあくまで代理人。私は依頼者にも相手方にも最大限の敬意を払って接するように心がけています。案件にかかわるすべてのかたに義をつくして対応することで、結果的に、依頼者にもハッピーな道が開けるからです」

　大学時代に掲げた＂究極に困った時に人を助けたい＂竹森さんの思いは、思春期には家出を経験するなど、様々な経験を経て、2021年現在、銀座で着々と実現中。

竹森現紗さんの働くモットー究極に困った時の支えでありたい！少しでも多くの人を笑顔に

竹森現紗さんのバッグ

鮮やかなピンクのフルラの型押しバッグ。「見た目はコンパクトですが、収納力が抜群なので、お仕事バッグとして重宝しています。子育て中なので、子供用のお菓子や除菌シートもまるっと入れられて便利です」。
縦25×横34×マチ12㎝

※バッグのサイズは編集部で計測したものです

竹森現紗さんのマストアイテムを詳しくチェック！

❶ルイ・ヴィトンの名刺ケース。「社会人になってプレゼントされたイニシャル入りの品。中は鮮やかな紫！」
　

❷書類とメモ帳とボールペン類。「契約書は紙が基本です。メモ帳は、打ち合わせ時の必需品。4色ボールペンと美しいスワロフスキーのボールペンと」
　

❸弁護士バッジ。「新人のころはピカピカで、キャリアを重ねるうちに、アンティーク品のようないい色になっていきます」　
　

❹職印。「職業柄、まだまだ必需品です」
　

【Marisol 2021年11月号掲載】撮影／草間智博（TENT）　取材・文／中村麻美

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