ちゃんと寝ているのに疲れが取れなくてだるかったり、運動をしたわけでもないのに疲れたり。これは「脳」の疲れが原因の可能性大。現代人に多い、こんな頑固な疲れを効果的に解消する、脳にアプローチするストレッチをご紹介!
→【あなたの疲れ“脳疲労”かも?!】自分の体の現状をチェック!
☆教えてくれたのは・・・
パーソナル トレーナー 鈴木孝佳さん
【平日メニュー】
疲れて帰ってきた日は、この「呼吸」編の中から
①+②に④か⑤の3つをやればOK!
特に疲れやすい平日は、帰宅してから、この呼吸編の1と2に、4か5を行えばOK。それもできないくらい疲れている時は、寝る前に最低1つだけでも行って。
Stretch: 1「呼吸」編
①広背筋を伸ばして肋骨の広がりを正す
ラテラルストレッチ
背中に広がる広背筋とその他の筋肉のバランスがくずれると、肋骨の広がりがじゃまされ、呼吸が浅くなる。息を吸って肋骨を後ろから横に広げて広背筋を伸ばし、呼吸を改善。
よつんばいになり、足は爪先だけをつける。
右手を左手の前に置き、おしりをかかとにつけ、口から5秒間ゆっくりと息を吐き、5秒間息を止める。鼻から5秒間ゆっくりと息を吸う。これを5回。反対側は3回行う。
②体をひねって太もも前側を伸ばす
ブレッツェル
太ももの前を伸ばして、体をひねった状態で呼吸をするストレッチ。ふだんは入らないところにも空気が入るようになり、呼吸がしやすくなる。
左側を下にして横になり、右膝を90度に曲げて体の前の床につけ、左膝は後ろに90度に曲げる。左腕は曲げて頭の下に。右手は床に。
左足を右手でつかみ、上体を左にひねる。5 秒間息を吐き、5 秒間息を止め、5秒間息を吸う。さらに、5秒間息を吐きながらもう少し上体をひねる。これを5回。反対側も同様に。
③肋骨と肩甲骨の可動域を広げる
ローオブリーク
呼吸のエクササイズであるとともに、肋骨を動かしてほぐす効果も。ツイストの動きで肋骨と肩甲骨の動きが改善して可動域が広がり、呼吸が正しい状態に。
左側を下にして横向きになり、両膝を90度に曲げ、左足を前へ、右足を後ろに置く。左腕はまっすぐに伸ばし、右手は床に置く。
上体を支えるように両肘を肩の下に置き、両肩が地面と並行になるように体をひねる。顔は真下に向ける。
背中を丸めて口からゆっくりと息を吐き、5秒間息を止める。鼻から5秒間ゆっくりと息を吸う。これを3回。反対側はこれを5回行う。
④肋骨を突き出して呼吸をするクセを矯正
クロコダイル・ブリージング
うつぶせでワニのような姿勢で呼吸をするトレーニング。肋骨を突き出して呼吸をするクセが矯正され、交感神経への刺激が減り、リラックスした呼吸ができるようになる。
うつ伏せになり、重ねた両手に額をのせる。口から5 秒間ゆっくりと息を吐き、5 秒間息を止める。鼻から5 秒間、背中から腰に空気を送り込むイメージでゆっくりと息を吸う。これを5 回。
⑤胸骨を押し上げて背中と腰を丸める
ダンゴムシ・ブリージング
クロコダイル・ブリージングの発展型。胸骨を押し上げて背中と腰を丸める姿勢で呼吸をすることで、肋骨を突き出して呼吸をするクセがさらに改善。
正座して、膝の前に肘をつけ、左右の手のひらを向き合わせる。
みぞおちを奥に引っぱり上げるイメージで背中を丸め、口から5 秒間ゆっくりと息を吐き、5 秒間息を止める。鼻から5 秒間、背中に空気を送り込むイメージでゆっくりと息を吸う。これを5 回。
⑥背中側の肋骨の柔軟性を高める
ベリーリフト
反り腰で肋骨の動きが不十分な呼吸をしていると、呼吸が浅くなって姿勢がくずれる原因にも。ベリーリフトを行うと背中側の肋骨の柔軟性が高まって呼吸が深くなり、姿勢も改善。
よつんばいになり、左右の手は肩の真下に置く。両膝は腰幅に開き、爪先を立てる。
口から5 秒間ゆっくりと息を吐ききり、背中を丸める。次に5 秒間息を止めたら、鼻から5 秒間、背中が広がるイメージでゆっくり息を吸う。これを5 回。
⑦肋骨と肩甲骨の位置を正す
トラッペスクワット
脇の筋肉を鍛え、呼吸と姿勢だけでなく、筋肉や関節の動きも改善するトレーニング。肋骨と肩甲骨の位置が整い、猫背や反り腰が改善するほか、"体が迷子"の改善にも。
壁の前に、足の横幅1 個分ほど離れて立つ。両足を腰幅に開き、1 両手は上に伸ばしてYの字に開き、小指側の側面を壁につける。
そのまま両膝を曲げて壁につける。
両手と両膝は壁につけたまま、背中が壁から離れるように丸める。
口から5秒間ゆっくりと息を吐き、5秒間息を止める。鼻から5秒間、4背中に空気を送り込むイメージでゆっくりと息を吸う。これを5回。
-
“ちゃんと寝てるのにだるい”その疲れは「脳疲労」かも?!脳を疲れさせる3つの要因
ちゃんと寝ているのに疲れが取れなくてだるかったり、運動をしたわけでもないのに疲れたり。これは「脳」の疲れが原因の可能性大。現代人に多い、こんな頑固な疲れの種類と要因をパーソナルトレーナー・鈴木孝佳さんが解説!
-
【あなたの疲れ“脳疲労”かも?!】まずは自分の体の現状をチェック!『呼吸とボディマップ』 5つのチェックリスト
ちゃんと寝ているのに疲れが取れなくてだるかったり、運動をしたわけでもないのに疲れたり。これは「脳」の疲れが原因の可能性大!