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良くも悪くも王道の「なんか良さそう>インパクト」が婚活ファッションのベース【アラフォーケビ子の婚活ファッション #1】

アラフォー婚活を成功させ、43歳で結婚できたアラフォーケビ子がお届けする「アラフォーのための婚活ファッション」。1回目は、男ウケファッションと女ウケファッションの間について。

アラフォーケビ子の婚活記」を読んだという勇者から質問をたくさんいただいた。

「結局南極電話局、結婚の決め手はなにか」

「女子アナファッションはしたのか」

「婚活ファッションで男ウケがよかったのはなにか」

「小じわ隠しにラメって本当に効くか」

おおよそそういう類の質問であった。切羽詰まり過ぎである。


見た目の老化に伴い自信を失うアラフォーならではのデート策で「照明の暗いカウンターに並んで座る」(婚活記#48参照)という答えを導いたつもりでいたのだが、必ずしもそういうわけにはいかない欲しがり娘がなんと多い事か!

「ファッションなんて着の身着のまま木の実ナナでいいんだよ!」とうっかり回答しようものなら、「木の実ナナさんてことはパーマヘアにトレンチコートですか!となるとデートは崖ですね、おすすめの崖はありますか?」と更問が来る平成最後の冬である。

婚活ファッション

婚活記ではほとんど書いていないが、ケビ子は婚活シーンで着る服をほぼ制服化していた。自分なりの経験と探究を踏まえた最適解を導き、コーデを組んで臨んでいたのだ。言ってみれば平成の武装である。平成のって言いたいだけってことはここだけの秘密である。そこで自分なりの最適解を導いた過程とその後の気づきを追加してここで共有したいと思う。

そう、この原稿を書きながら、ダニエル・デイ=ルイス主演の「リンカーン」という映画を観た。リンカーン大統領と言えば「ゲティスバーグ演説」が有名だ。南北戦争終結に向け、払った犠牲を今後の新しい世界を作ることにささげようという名演説だ。ここで彼の演説を引用してアラフォーの婚活ファッションの未来は明るいのだと宣言しよう。

「アラフォー婚活ファッションでしくじった勇敢なケビ子の過去の雄姿を決して無駄にしないために、このマリソルオンラインのもとで新しいアラフォー成婚者を生むために、そしてアラフォーのアラフォーによるアラフォーのための婚活ファッションを決して的外れなものにしないことをここで固く決意するのだ!」

ずいぶん大きく出たな、ケビ子。

服装なんて好きなものを着ればいい。服装をきっかけに会話がはずむこともあるだろうし、服装の好みに合う男が寄ってくるでしょとずっと思っていた。

そして誰も寄ってこなくなった。アガサ・クリスティの作品的な状況にやっと気づく。

これはただの婚活じゃない。「アラフォーの」婚活なのだということををををををををを!!!!!

20代の頃は40前後の女性の先輩なんて管理職を除いては存在しなかったし、また仮にその年で独身は本当にお気の毒でかける言葉を選んでしまう、という存在に感じていたアラフォー独身に甘んじて自分が相成った。私の友人もほとんどがアラフォー独身。まさに時代、である。そうなったらそうなったで20代30代の旬のたわわな果実どもと同じファッションを追求しても勝ち目はないということは経験でわかる。

極端なことを言うと20代の女性は寝起きの姿でドジっこアピールでもすればあっさりと選ばれる可能性が高いのだ。「なんか眠いって感じ~」とあくび一つで男をノックダウンできるのだ。

これが30代前半ともなればさらに女盛りの入り口だ。寝起きの顔を洗ってマウスウォッシュさえして下を向いていたらアンニュイだ。あざとく男のワイシャツを寝起きに着て萌え袖から出た指先でコーヒーカップを受け取りベッドに腰掛けて飲む。男の夢を叶える天使がそこで微笑み言うのだ。「う~んマンダム♪」と。

しかしながら30代後半からはそうはいかない。目やにがくっついてなかなか開かない瞼。枕のしわがトレースして妙な模様が描かれた頬。寝起きの耳裏からは妙な匂いを感じるし、モーニングブレスは殺傷能力を調べてみたいほどである。男がバスルームに消えたわずかな時間でこの異臭を放つ有機体をなんとかせねばならぬと躍起になるのだ。

年齢でいう意識差分はこのくらいでも行き過ぎではないと思っている。

良くも悪くも王道の「なんか良さそう>インパクト」が婚活ファッションのベース【アラフォーケビ子の婚活ファッション #1】_1_2

「ていうか、いちいち大げさなんですよ~ケビ子さん!アラフォーだって男によっては寝ている間も天使に見えるんじゃないんですかぁ」笑って後輩は言う。それは堕天使ではないのか。いや、確かにそうかもしれない。男と寝るところまで行けば、の話だ。寝起きを例にした私が悪かった。今回は寝る前までの昼間に着るべきファッションと美容について、である。「毎朝の異臭騒ぎ」と「男からのラブネグレクト実感」の年齢による比例曲線により、自らを改めない限り、婚活の俎上にさえ上がれないことを理解した。

攻めどころとして、思いつくのはニッチコースと王道深堀コースだろう。

ニッチ、通好みとも言える。いわゆる「モテ女のイメージ」を破壊する風情の女たちも子供を連れていたり指輪をはめていたりする。アラフォーになって顔の次に見るのは左手の薬指だ。

「私が学校で習ったモテる女性とかけ離れているのに結婚して何度か営んだからですよね?その結果子供がいるじゃないですか!幸せそうじゃないですか!どうしてですか!マニュアルに書いてないイレギュラーな方法も教えてください!」と。

その学校ってやらはハレンチ学園かい?

これが私の考えるニッチコース。いわゆる万人受けはしないが、どうにもこうにもハマる人がいるサムシングの持ち主。王道を追求していたのでは追いつかない高いニッチのパワーを知るのだ。この女性のサムシングが一人の男を夢中にさせている。このサムシングが自分にあるのかないのか。

ない。

先日飛行機に乗る機会があり、機内プログラムで関西の「探偵ナイトスクープ」という大人気番組の30周年記念ランキングというものを見た。

4位は1997年1月に放送の「マネキンと結婚したい!?」という回。メモを片手に見始めた。造り酒屋の見学コーナーに酒樽担当者として配置されたマネキンと結婚したいという奇妙な願望を持つ女。番組の力を借りて、フォーマルハウトと彼女が名付けたそのマネキンを探し当て結婚式を挙げる、という摩訶不思議な回であった。今から約21年前の放送とのこと。

マネキンと結婚!その手があったか!ではないぞ。

先を急ごう。

当時、女性の部屋を訪れた調査員はまず彼女のファッションとインテリアに驚く。いわゆる女性らしい配色はなく、黒。ロックなファッションとインテリア。部屋は不思議な置物や人形、ポスターであふれ返り、いわゆる女性の部屋のイメージとは乖離していた。この特番を作成するにあたり、番組が21年ぶりに彼女を訪ねたところ、やはり雰囲気は変わらず、黒い服装にぬいぐるみのリュックを背負い、すだれ前髪は鼻の下までの長さであった。当時26歳+21年ぶりとあったからつまり、現在はマリソル世代よりも上のご様子(むにゃむにゃ)である。驚いたのはその後フォーマルハウトとは別れ(!)、別の男性と結婚して子供に恵まれ、なんとも幸せそうに暮らしていたことだ。

いわゆるモテファッションや男ウケとは程遠くても彼女はニッチなサムシング(個性)を活かし、私らしくを貫いた結果、バチっとはまる人が出てきたのだ。マネキンに嫉妬する男が。これがニッチの例である。

マネキンと結婚!?

次に男ウケの最大公約数、王道パターンを考えてみる。そこで思い出すのはあの存在だ。


「お嫁さんにしたい女優」


このワードを初めて聞いたのはおそらく小学生の頃。三択の女王・竹下景子が結婚した時、が初めてじゃないかと思う。女優にもお嫁さんにしたいのとそうでないのとがあるのか、とある種の気づきがあった。それから「お嫁さんにしたい」と言われていたのはケビ子の記憶を辿ると東ちづる、三井ゆり、安めぐみ。名前がひらがなである。バラエティ番組の司会の横でからかわれながらもニコニコしながら上手にかわすイメージの猛者である。では「お嫁さんにしたい女優」の共通点は何なのか。見た目とトークにフォーカスしてみる。

・ヘアスタイル:記憶にないが、なんだかふんわり柔らかなイメージ。つまり突飛ではないが好印象である。いわゆるセミロングの巻き髪かなんかだろう。

・メイク:記憶にないが、ネガティブな印象はない。つまり主張はないが清潔感がある、いわゆるナチュラルメイクだろう。

・ファッション:記憶にないが、ダサいイメージもない。つまり無難な恰好だったんだろう。

・トーク:記憶にないが、嫌悪感もない。つまりいかなる話題にも無難な対応が出来ていんだろう。

なんだ全部記憶にございません!じゃないか。しかしながら見た目の印象にネガティブが全くなくなんか良さそう、である。実はこれが大事なのではないか?王道ってのは実は無難ってことじゃないのか?この「強烈なインパクトはないけど、後味が大変に良い」な印象こそ、男が入り込める隙なのでは?と思い至った。

ニッチコースを望めないアラフォーケビ子の婚活ファッションのベースは良くも悪くも王道の「なんか良さそう>インパクト」このイメージとした。

カモチ ケビ子
43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。
Instagram(@kbandkbandkb)

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