お悩み相談、62回目です。
今日の質問です。
コロナも落ち着き、少し前からは友人と食事に出かけることも前ほど抵抗なくできるようになって、友人との食事会で知り合った男性と先月から付き合うことになりました。
出会ってから意気投合してあっという間の交際開始にこれまでにないご縁を感じていますが先日ショックなことがありました。
フェイスブックをお互いにフォローすることになって彼のタイムラインを観たところ、7月の都知事選で彼はとある政党の応援活動に参加していたことがわかりました。
一緒に参加していた友人からタグ付けされた形でタイムラインに載っていたのですが、自分がちょっとここは・・・と思う政党だったので心底ショックでした。
知り合う前のことなので詮索するのも気が引けますが、こういう話題を出すのはどうなんだろうかと思う一方で結局は分かり合えないかもしれないとネガティブになってきています。
ケビ子さんだったらどういう行動をとりますか?
一般的に人付き合いで政治と宗教の話題はタブーとされている。
なるべく避けて穏便に行こうぜというのがここ日本であり、ケビ子もそういう感覚で生活していた。コロナ前までは。
外出自粛となり、自宅にいる時間が増えてツイッターにうっかり手を出してしまったのだ。どういうわけだか米国選挙を始め、日本国内の政治に関する話題やコメントが流れてくる。あれだけ政治と宗教の話題はタブーって言われていたのにネット上では激しい合戦が繰り広げられている。
流れてきたものは掬いましょうね、と流しそうめん風に手にとってしまい、情報を読み込んでしまう。
すると、自分に都合の良いニュース、意見にどんどんのめり込んでしまうという新たな沼を発見してしまい、すこーしだけ気持ちが病んだ。そして我がツイッターのタイムラインは私の望む姿ではないとフォローする人を整理して気持ちを落ち着かせていたところだったのだ。
この環境に慣れてしまうと自分の思考回路が麻痺しそうだな、というのが率直な感想だ。
一方で知らなかった情報を得られ、なるほど事の真相はこうかと深堀できるのは利点の一つであり、沼にはまりかけた理由でもある。
しかし数か月この沼に片足をつっこんでの結論は、普通の女に戻ろうということだ。
我が人生における政治活動をさらに振り返る。数年前にもっとひどいものがあった。
ケビ子が勤めていたのは労働組合がとても強い会社であった。組合役員を経験するのは今後の会社人生において良い事だという風潮もあり、なぜか組合の役員職に就いていたことが数年、数回あった。そこでは5月のメーデーではデモ行進を行い、2月3月の春闘ではストライキの準備をする。国政選挙があれば会社が支持する政党の応援活動を行った。ここでははっきり言って自分の意思は関係なく、会社の支持政党の応援活動をせねばならなかった。
面倒だな~と思いながらもやらねばならぬことだったので、任期のうちはひとまずやった。ただそれだけで任期が終えたら何のことやらデモ行進の帰りに寄った渋谷のモンスーンカフェ(現在閉店)で食べたガパオのことしか覚えていないくらいのものだ。
何が言いたいか。
ご相談者が冷静になるには以下4点を踏まえてみたらどうだろう。
・交際前の出来事は基本的に管轄外である。
・ケビ子の事例のように政党の応援活動が自らの意思とは無関係のケースがある。
・コロナ禍で一次的にツイッター沼にはまったまたは友人のつきあいの可能性がある。
・ガチ活動だとして問題は何か。
ご相談者は彼のこれからの言動には恋人として対応していくことになるので、日常会話から彼の考えを知ることは可能だ。その積み重ねで違和感があれば交際継続可能なものなのか、手に負えないレベルのものなのかはおのずとわかってくることだろう。
政治観が異なってもうまくやっている夫婦やカップルはたくさんいる。それ以外の部分で二人の繋がりが強固なものであれば問題ないわけだ。二人で選挙には行くけど特に具体的に誰が、政策がといった会話はないという家庭もあるだろう。日常的に政治観を重要視し、政治の話をたくさんしたいのであればそこはご相談者の感覚でジャッジをするしかない。違いを受け容れ会話を重ねる楽しさを見つけられることもあるだろう。
何にせよ「今」がすべてではない。
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43歳で(やっと)結婚。
仕事で培ったフットワークと屁理屈と知恵をフル活用してゴールイン。奴さん(夫)は夢見る世話焼きロマンチスト。Instagram(@kbandkbandkb)